2月〜3月に実施した福崎町の柳田國男松岡家顕彰会記念館との連携企画展
「ウシさん大集合 〜牛・ウミウシ・カタツムリ〜」にあわせ,3月15日(日)に県立美術館と合同で柳田記念館にいってきました。
なんと今回は、最近、見つかったカーネルサンダース人形で話題
の『探偵!ナイトスクープ』チーフプロデューサーの松本修さんとの共演!
まずは、柳田國男の著書『蝸牛考』を講談にした河南堂珍元斎の「柳田國男でんでんむしのめでたい話』。
でんでんむしの田助が、柳田さんの影響で各地を旅し、自分の名前さがしをするお話。ぶんがく茶釜による寸劇ありで、このネタはもう3回目の公演なので、洗練?されて、大変盛り上がりました。
かたつむり男熱演中!
でんでんむし神楽が大道芸も披露しました。
続いては、珍元斎との迷コンビ鈴木武研究員のカタツムリ解説。
カタツムリキャップ姿も板についてきました。午前中は記念館周辺のカタツムリ調査をやったので、その結果とカタツムリの種類のお話。みなさんハリママイマイとウスカワマイマイの違い、わかったでしょうか?
ハリママイマイは播磨地方を中心に暮らし殻の成長線がくっきりしてます。ウスカワマイマイは丸くて殻がうすいです。みなさんも家の周辺を探して見てくださいね。
そしていよいよ真打登場です。
視聴者からの依頼にもとづいて、「この世のあらゆる謎や疑問を徹底的に究明する」ことをモットーとする朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』。そのプロデューサーの松本修さんによる講演「アホ・バカ方言が描く美しい円」です。
「東京では『バカ』、大阪では『アホ』といいますが、その間にある境界線を調べてください」という視聴者からの依頼に答えるべく,番組で調査を進め分布地図にしてみると、なんと柳田さんがカタツムリで考えた方言周圏論と同じく京都を中心にした美しい円があらわれた!というもので,今回のカーネルおじさん発見の話もまじえた楽しいお話に大盛況のイベントでした。
兵庫が生んだ偉人柳田國男とカタツムリ、そして「アホ」と「バカ」・・・まさに人と自然。文学、民俗学、自然科学そしてマスメディアなどなどが融合した文化のかおりいっぱいの1日となりました。
川東丈純