春を代表する花を紹介します。
今回は、特に目立たないけれど身近に生えている可憐な花を紹介します。
ひとつめはキュウリグサです。この花はムラサキ科の植物で、葉を揉んで匂いをかぐとキュウリの匂いがするというので、この名前がつきました。花が好きな方はご存じかと思いますが、ワスレナグサの仲間です。花序はサソリの尾のように巻いているのが特徴です。
ふたつめはノヂシャです。この植物はヨーロッパからやって来たオミナエシ科の帰化植物です。花をよく見ると、秋に咲く黄色いオミナエシによく似ています。葉をサラダにするそうですが、残念ながら食べたことはありません。
キュウリグサ、ノヂシャともに3枚目の写真の白線は1mmを示しています。どちらも花は小さく目立ちませんが、よく見るとかわいらしい姿をしています。
そろそろお花見の時期も終わりに近づいています。この週末に最後の花見を楽しみながら、これらの小さな花たちに目を向けてみてはいかがでしょうか。
山本伸子(自然・環境評価研究部)