「恐竜の遠足」

2009年2月20日

2月14日(日)に、ひとはく連携グループのNPO法人「さんぴぃす」と「恐竜の遠足」に行きました。「さんぴぃす」は、芦屋で活動するグループで、ひとはく研究員とセミナーを一緒にやってくれています。この日は、小学生を中心に21人が遠足に参加。朝9時に芦屋を出発した一行は、マイクロバスにゆられてひとはくへとやってきました。

ひとはくに着くと、さっそく春名先生に化石レプリカ作りセミナーをしていただきました。大人気のこのセミナー。“本物”の化石から型をとり、そこに石こうを流し込んでレプリカをつくります。博物館で展示しているレプリカとほとんど同じ方法です。できあがったレプリカは、お土産に持ち帰りました。


みんな真剣にレプリカ作り。「う〜ん。なかなか上手にできた。」


レプリカの石こうが固まるまでの間に、ひとはく本館3階恐竜の展示コーナーと恐竜ラボとを見学しました。恐竜の展示コーナーは、この度ちょっと新しくなっています。恐竜化石があらわれた現場を再現した「産状レプリカ」を前に丹波の恐竜の大きさを体感!研究員の先山先生が直々に展示の説明をしてくださいました。


丹波の恐竜はこんなに大きい!首から上は、まだほとんど見つかっていないので描かれていません。


お昼ごはんを食べたあと再びバスに乗りこみ遠足の再開です。ひとはくからは、先山先生、三橋先生、遠藤が同行しました。まずは、ひとはくのすぐそば三田炭獣が発見された場所を見学しました。先山先生がさしている地層のくぼんだ部分は、はるか昔のほ乳類の足跡なんだそうです。地層の形だけでそんなこともわかるのですね。


このあたりがくぼんでいます。「へえ〜」

次は、高速道路にのって一路、丹波の恐竜化石発掘現場へ向かいました。
発掘現場は、丹波市の篠山川川岸にあります。すぐそばから発掘の様子が見れます。スタッフの方々が、ドリルで岩を削ったり、小さな石を根気よく割ったりしていました。遠足に参加していた子供たちもじっとしていられません。道ばたに落ちている石を拾って、割りはじめました。「先山先生、これ化石?」。結局、化石は発見できず。残念。


はるか昔、ここに恐竜がすんでいたのです。


丹波市山南住民センターの中にある化石クリーニング工房も訪れました。(丹波竜化石工房 http://www.tambaryu.com/studio.html)



発掘現場を見たあとだと、見方もまた変わります。

最後は、篠山市にある「お菓子の里 丹波」でお土産を見て、帰路につきました。
一緒に遠足に行った子供たちは、ほんとうに元気いっぱい。走り回っていました。1日ずっと恐竜化石の日。くたびれたけど、ぜいたくな経験でした。楽しかったね。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

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