11月22日の「ふかたん」はかくれた虫をさがしました.

 11月に虫さがし? 不安もありましたが,天気もよく,気温も適度に上がっ
て,何より,元気な隊員が多数あつまったので大成果でした.


<写真>これから出発

 2時にサロンに集合して,まず,博物館入口付近のヤツデの花のところに行
ってみました.この花にハナアブなどが来ています.日向ぼっこをしているハ
エ,空中浮遊しているハナアブなどを見ました.ここまでは,多少は活動中の
虫も見られるようにと,あらかじめチェックしておいた隊長の,仕込みのネタ
です.


<写真>ヨコヅナサシガメ


<写真>ヤマナメクジ?>

 しかし隊員の意欲的な探索は花の虫にとどまらず,落ち葉をあばいてダンゴ
ムシ(メス),ワラジムシ(特大),ナメクジ(外来種?)を次々と発見.樹
皮下からヨコヅナサシガメの若虫,何だか小型のテントウムシの蛹が何かに食
われた痕,蛾の蛹の脱け殻,落ち葉から虫コブの痕,カマキリの卵の出た跡,
多分植物の実,まったく謎の物体 ... などなど,いろいろ見つかりました.

 隊長的には芝生広場の水場付近でイナゴが見られる事も仕込んでいましたの
で,そちらに移動.するとイナゴより先にハラビロカマキリ(お腹パンパンの
メス)を発見.つかみ方のコツを上手い隊員が伝授.
 樹の幹や柵などから蛾の蛹や蛾の幼虫の朽ち果てた痕や寄生蜂の繭の脱け殻
が見つかりました.活動中ではなく「何々痕」ばかりですが,冬のむし探し的
にはこういうのが「むむ,実に興味深い」なのです.


<写真>イナゴを捕まえた

 ほかにチャタテムシの一種,アワフキの一種,ナナホシテントウ,アオバア
リガタハネカクシ,ギシギシを食べている蛾の幼虫,何だか小さなハエ,アブ
ラムシ,などは活動中のものを見られました.一部の上級生隊員は冬の蛾を数
種ゲット,正確な種名は展翅して調べないとはっきり分からないようです.隊
長の予定通りイナゴ(たぶんコバネイナゴ)も,一応,見られました.

 さいごは紅葉したイロハカエデの下で記念撮影.ファーブル企画で三連虫の
「ふかたん」,この時期は紅葉を探検するのも良かったんですけどね.

隊長:沢田佳久

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「ふかたん」とは?

 深田公園うきうき探検隊の愛称です。
 ほぼ毎月1回テーマを決めて、
 ひとはく研究員を隊長として、博物館のある深田公園を調べます。

 次回以降は12/7に先山隊長が石、2/22に秋山隊長が苔をテーマに探検する予定です。
 
 当日参加で、申し込みは不要です(無料、博物館観覧料のみ)
 最後に観察したこと、集めたものを大きな地図にまとめます。

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