上の写真はただの草地に見えますが、水が絶えずたまった「低湿地」です。兵庫県の南東部の丘陵地には低湿地が多くありますが、規模が小さく、あまり目立ちません。
その中で、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の湿原と言われ、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにも指定されています。
これまで市民と行政が協力して保全活動を行ってきました。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。僕も春先にカエルの卵塊(らんかい)調査をお手伝いさせていただきました。
この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなフォーラムが開かれます。
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■丸山湿原エコミュージアム推進協議会 発足記念フォーラム
みんなで湿原をまもるには 〜湿原の生物多様性 その保全と再生〜
日時:2008年11月2日(日)13:30〜16:30
場所:宝塚西谷の森公園 多目的室
詳しくは
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/sub_file/01040101000000-20081102situgen-chirashi.pdf
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低湿地の保全だけでなく、住民参加による各地での自然保全の事例の発表もあります。
当日午前中は現地見学もできます。兵庫の貴重な自然を知るよい機会です。
自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝