先日、有馬富士公園でムジナタケを撮影しました。この季節にはよく見かけるキノコです.
傘の軸の表面がフェルトのように少し毛羽立っていて,キノコの中では見分けやすい種類です.芝生や草地などの開けた場所で,いくつも束になってあちらこちらにたくさん出てきますから,よく目立ちます.
地面から出たばかりの若いときはそれなりに美しい姿なのですが,すこし古くなるとすぐに傘の裏側(ヒダ)が真っ黒に色づき,あるいは軸のところがうす汚れた感じになります.そうなると見た目はあまりよろしくありませんし,手に取るのもためらわれる感じです.気持ち悪いと感じる方もおられることでしょう.
ところで名前のムジナ(狢)というのはアナグマあるいはタヌキのことなのだそうですが,白と薄茶色の混じったムジナタケの若い傘の毛並みを見る限り,どちらかというとタヌキよりもムジナなのかな思われるのですが,みなさんはいかがでしょうか.
自然・環境評価研究部 秋山弘之