姫路市書写の里・美術工芸館の学芸員である堀澤さんから,とても美しい写真を投稿していただきました.
6月22日から,美術工芸館の竹林に出現したキヌガサタケです。毎日2−6個出ており,美術工芸館では,「はじめて見た,珍しい」と毎日フィーバーしているそうです。
キヌガサタケは梅雨や秋雨の時期に竹林に生えます。白く広がるマントが優美なので,キノコの女王と呼ばれ,中華食材としても有名です.
このキノコは成長が早く,早朝伸びはじめたキノコは3時間程度でマントをひろげ,午後にはたいてい朽ちてしまいます。
キノコが成熟するとグレバ(マントの上に付いている黒っぽい部分)から胞子の混ざった粘液が出てきます。この粘液が異臭を放ち,ハエ誘きよせます。ハエに胞子の混ざった粘液をなめてもらうことで,胞子を運んでもらう仕組みです。
姿も臭いも強烈な,感激モノのキノコですよ!
(自然環境評価研究部 布施静香)