アワフキムシの「あわ」(↓)を見かける季節になりました。いろんな草木についています。
「あわ」をかきわけてみると、中には、5mmくらいの小さな虫が入っています。
拡大してみると・・・
これは、アワフキムシの幼虫です。セミに近い昆虫で、植物の汁を吸っています。
この虫を「ホタルの幼虫」と思っている方が、けっこう多いです。
「あわ」が、ホタルの季節によく見られることと、赤と黒の体色のパターンがホタルによく似ているからではないかと思います。ホタルと反対に、頭や胸が黒で、お腹が赤いですが。。。
ほんとうのホタルの幼虫は、水中や地表にすんでいて、あまり目立たない色をしています。
ところで、赤と黒がよく目立つ、いわゆる「ホタルカラー」の虫は、ホタル以外にいろいろ見られます。
これは、ホタルは毒虫なので、ホタルに「擬態」していて、鳥などに食べられにくいからだとか。。。ほんまかいな??
アワフキムシは、成虫になると「あわ」を吹かず、翅(はね)が生えて赤と黒の色もなくなり、あまり目立たないです。さわろうとすると、ぴょこーんと跳ねて飛んでいきます。
八木 剛@自然・環境評価研究部でした。