今日のひとはくは「共生のひろば」の発表者でいっぱいになりました。
「共生のひろば」というのは、幅広い年齢層や県内各地の個人あるいはグループが、地域の自然や身の回りのことを調べたり、活動してきたことを発表する場として、年に1回、2月11日に開催しているものです。
第3回目の今年は、参加者が多くなったので会場をホロンピアホールに移して行われました。150名以上来られたのではないでしょうか。口頭発表の発表者のなかには、朝、会場をみて驚かれた人も居ましたが、皆さん落ち着いて発表されました。
発表者は就学前の小さな子から小・中学生、高校・大学生、主婦、さらにはお仕事をもっている現役の方から70歳を過ぎた高齢者の方まで幅広く、したがってテーマも本当にさまざまです。
口頭発表が19題、ポスター発表が26題あり、ポスター会場ではポスターというよりショーウィンドウの中の展示のようなものもあり、たいへんカラフルで楽しい展示が出来上がりました。
発表会の終了後はひとはくサロンで茶話会が催され、発表者やグループの人たちに館員も混じって交流しました。気の早い人はもう来年の調査をどうするか、という話題で盛り上がりました。皆さんとても元気で活力がみなぎっていました。
最後に、今日の発表のなかから優秀な発表として次の3題に館長賞が贈られました。
「亜熱帯性の蛾イチジクヒトリモドキの兵庫県姫路市における発生状況:占部晋一郎(テネラル)」(口頭)
「有馬富士公園湿地ゾーンにおけるインタープリテーションの提案:大根裕士ほか(淡路景観園芸学校・神戸学院大学)」(口頭)
「いのちの宝庫・湿地:西村朱吉史(平成19年度湿地管理に関する勉強会)」(ポスター)
そして次の4題にユニークな発表として名誉館長賞が贈られました。
「網を持って逆瀬川へ行こう!家族で燃えたミヤマアカネ・マーキング2007:清水知子ほか(あかねちゃんクラブ)」(口頭)
「run♪run♪plazaが拓くジュニアナチュラリストの未来:小西真弓(run♪run♪plaza)」(口頭)
「空木という名の植物 茎の中は空洞か?:西野眞美(植物リサーチクラブ)」(ポスター)
「鳴く虫マップ2007 神戸市北区道場町日下部の有野川周辺:宮武美恵子(鳴く虫研究会「きんひばり」)」(ポスター)
「共生のひろば」は来年度も同じ日、2月11日(祝)に開催します。参加してみたいと思われる方は、とりあえず当館や県下各地で行っているセミナーや観察会、イベントなどに参加して研究員に声をかけてみてください。新しい世界を知るきっかけが必ず見つかると思います。
(高橋 晃・企画調整)