今年の1月,兵庫県内でチョウセンアサガオによる食中毒が発生しました.
兵庫県生活衛生課の担当者のお話によると,畑から引き抜いた根を使って「きんぴらごぼう」を作って食べた方が,約30分後にめまいなどを発症し,以後瞳孔拡大,頻脈,幻視等の症状を呈して,入院されたということです.
チョウセンアサガオの根は確かにゴボウに良く似ています.観賞用に植えられたチョウセンアサガオがいつの間にか近くの畑に逸出し,運悪くゴボウ畑に入ってしまうと,これはなかなか厄介です.チョウセンアサガオは有毒植物として有名で,花が咲いているときは決して間違わないですが,冬など地上部が枯れている時期は注意してください.
兵庫県生活衛生課のホームページに詳しい記事とチョウセンアサガオとゴボウの違いが掲載されています. 是非見てみてくださいね.
→有毒植物による食中毒について(兵庫県生活衛生課のページ)
布施静香(自然・環境評価研究部)
ケチョウセンアサガオの花(写真左)と根(写真右).チョウセンアサガオと同様,ケチョウセンアサガオも,食中毒を起こす植物です.最近はケチョウセンアサガオもよく栽培されています(撮影:鈴木武@ひとはく).