今年も中学校2年生が、さまざまな勤労体験をしました。
今年のトライやるウィークでは、5月29日(火)から6月8日(金)までの期間、地元三田市内
はもとより、篠山市、丹波市、宝塚市より、のべ11校30人の中学校2年生が、博物館の5研
究部と3課に分かれて実際の業務を体験しました。
体験内容は、わが国有数の規模をほこる博物館にふさわしく、館周辺の美化やフロアスタ
ッフの補助、図書館の蔵書の整理、各研究員の研究や資料作成の補助など多岐にわたり
ました。
中学生は毎日の業務に楽しく取組んだようですが、「笑顔を絶やさない接客マナー」や「華
々しい研究を支える地道な作業」などを通して、社会の厳しさも垣間見たようです。
これから、中学生の感想のごく一部を紹介します。
「一番心に残った言葉は、『標本は大切に扱って』です。昆虫の命をもらって標 本にしている
のだと思いました。」 (Y中学男子)
「先生に、石を見せにいくときのワクワク感はきっと忘れないと思います。」
(S中学校男子)
「私はここで働かしてもらい、博物館は裏でたくさんの人が支えているからこそ、 成り立って
い るのだなと思いました。」 (S中学校女子)
「もし、自分がお客様だったら、掃除のされていない展示物を見ても面白くない と思うと思っ
た ので、しっかり掃除をしようと思いました。」(Y中学校男子)
「ぼくは最初ハチがすごく苦手で、触れと言われたときもすごく怖がっていたけ れども、だん
だん慣れて、今は平気で触れてとてもうれしいです。」 (F中学校男子)
「花を植えるのは花がものすごく多く、ものすごく疲れました。」
(H中学校男子)
「『ありがとう』の大切さがわかりました。」
(K中学校女子)
「このトライでしたことを活かして、将来自然に関する仕事をしてみ たいと思います。」
(N中学校男子)
「私は、結構単調な仕事をしたのですが、その中で根気が必要なこ と、どんなつらい 仕事
でも楽しんでやることが大切だということを、改めて実感しました。」
(S中学校女子)
「博物館には、たくさんの人が仕事をしていて、どんな会社でもいろい ろな人の支えが必要
なんだなと思いました。」(A中学校男子)
担当する職員の話を、姿勢を正し、目をまっすぐ見て聞く姿勢は、博物 館にさわやか風を送
り込んでくれているように感じました。
館内で接するお客様や担当者も微笑が漏れ、私たち大人にとっては、 中学生から新鮮な元
気をもらう ことができた2週間でした。
(トライやる 担当 春名)