布施@ひとはくです
八木研究員が昆虫のセミナー準備ついて紹介されたので,植物のセミナー準備について紹介したいと思います.
1週間後の4月28日−29日に鉢北高原でセミナーを行います(植物リサーチクラブ�@ハチ北高原の早春植物).このセミナーではできるだけ多くの花を観察してもらいたいと思っています.私は以前ハチ北高原で同様のセミナーをしたことがあるのですが,雪解け時期などによって年ごとに咲く時期が異なるため,下見を省略することはできません.当日ちゃんと観察できるようにするためには「今年用」のルートを組み立てなければならないのです.
そこで,高橋研究員・高野研究員らとともに,昨日,鉢北高原へ行ってきました.
これは(↓),ミヤマカタバミです.少し曇っていたので花びらが開ききっていませんが,林床に咲き乱れていてとてもきれいでした.写真に写っているぎざぎざのある葉はニリンソウです.実はこの場所はニリンソウの群生地でもあります.ニリンソウはまだ咲いていませんでしたが,1週間後には咲き始めているだろうと思います.
これは(←)ヤマエンゴサクです.何とも言えない可憐な青紫の花を咲かせます.山際の畑の縁などにも群生していて,何度見てもその美しさには感動させられます.
ヤマエンゴサクはいわゆる「春植物」です.「春植物」とは単に春に咲く植物,という意味ではなく,春だけしか地上に姿を見せない植物を言います.だから,夏に同じ場所へ行っても,葉っぱひとつ見つけることができないでしょう.
他にもたくさんの春を彩る植物を確認することができ,無事,観察ルートも決定することができました.
当日,良いお天気になれば良いなあと思っています.