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ひとはく・ちがくレター(令和3516日号)

 兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の恐竜タスクフォースを中心とした研究員が関わる講演会や展示、イベント、出版物、出演などについてお知らせいたします。お問い合わせ先について、別途表記のないものは当館となります。詳細は各URLでご確認ください。なお、今後の新型コロナウイルスの影響等によっては、各イベント等の開催について変更が生じる場合があります。その際は、当館ホームページ上でご案内申し上げます。この内容は当館の化石剖出と石割調査ボランティアの方々には、メールにてお送りしています。

<ひとはく主催の企画>
臨時展示「ヤマトサウルス・イザナギイ~ハドロサウルス科の繁栄の鍵を握る恐竜~」
 北海道大学総合博物館の小林快次教授、岡山理科大学の高崎竜司研究員、兵庫県立人と自然の博物館の久保田克博研究員、米国・サザンメソジスト大学のアントニー・フィオリロ博士の研究グループは、2004年に兵庫県淡路島南部の洲本市の白亜紀最末期(約7,200万年前)の地層から発見されていた恐竜化石の研究を行いました。先行研究では、ハドロサウルス科のランベオサウルス亜科に属すと学会発表されていました。
 本研究によってこの恐竜化石が、ランベオサウルス亜科ではなく、原始的なハドロサウルス科であることを明らかにし、新属新種として「ヤマトサウルス・イザナギイ(伊弉諾(イザナギ)の倭竜(やまとりゅう)という意)」と命名しました。これまでハドロサウルス科の大繁栄の鍵は、食に関わる顎(あご)や歯の進化だとされていましたが、本研究によって、肩や前肢の進化が、ハドロサウルス科の起源において重要であることを示唆しました。ハドロサウルス科の起源においては長年の議論が行われていますが、本研究では起源がアジアとアメリカ東部(アパラチア)にあり、その後大繁栄を始めた場所はアジアであることを示唆しました。また、ヤマトサウルスは、約2千万年前に現れたハドロサウルス科の生き残りの可能性があり、当時の東アジアは、原始的なハドロサウルス科において、2千〜3千万年間のレフュジア(昔のままの種が残存している地域)であった可能性を示唆しました。白亜紀末の地層から、原始型(ヤマトサウルス)と進化型(カムイサウルス)の産出をアジアで初めて確認し、恐竜の生活圏の地域性を表している可能性を提唱しました。
 本論の出版を受け、当館にて臨時展示を実施します。

 期  間 2021512日(水)~711日(日)
 場  所 3階展示室「丹波の恐竜化石」
 展 示 物 ヤマトサウルス・イザナギイ(実物化石)23点、比較資料5点、パネル3点ほか
 参 加 費 無料(入館の際に観覧料のみ必要)
 協  力 岡山理科大学 恐竜学博物館 ※パネル製作協力:高崎竜司(岡山理科大学・研究員)
 https://www.hitohaku.jp/research/h-research/20210427news.html
 
https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/Hadrosaurus2021.html

A14恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編 中生代の植物(半田研究員)
 中生代にはどのような植物があったのでしょうか。恐竜の背景にあるのはシダ?イチョウ?ヤシ?篠山層群から見つかった植物化石についてもお話しします。
 日  時 2021529日(土)10301200
 場  所 4階大セミナー室
 対  象 高校生~大人
 定  員 30
 受 講 料 700円(高校生以下:500円)
 申込締切 522日(土)
 備  考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第5回「A14中生代の植物」です。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A14

A15
恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編 化石貝類学入門(二枚貝・巻貝・アンモナイト)(生野研究員)
 貝類には骨はありませんが、硬い殻をもつ仲間は化石としてよく保存されます。本セミナーでは、化石が豊富に産出する軟体動物(二枚貝・巻貝・アンモナイト)に焦点をあて、実際に発見された化石の例を交えながら、彼らがどんな生物だったのかについて解説します。
 日  時 2021529日(土)13301500
 場  所 4階大セミナー室
 対  象 高校生~大人
 定  員 30
 受 講 料 700円(高校生以下:500円)
 申込締切 522日(土)
 備  考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第6回「A15化石貝類学入門(二枚貝・巻貝・アンモナイト)」です。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A15

A16恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編 恐竜の陰に隠れた小さな生物(篠山層群産カエル・トカゲ化石)(池田研究員)
 兵庫県丹波市、丹波篠山市に分布する篠山層群からは丹波竜に代表される恐竜類とともに、カエルやトカゲといった我々が一度は目にした事がある小さい生き物の化石が多産します。本講座では、普段あまり注目されないカエルやトカゲ化石に焦点を当て、これまでの研究成果を概説します。
 日  時 2021530日(日)10301200
 場  所 4階大セミナー室
 対  象 高校生~大人
 定  員 30
 受 講 料 700円(高校生以下:500円)
 申込締切 523日(日)
 備  考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第7回「A16恐竜の陰に隠れた小さな生物(篠山層群産カエル・トカゲ化石)」です。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A16

A17恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編 篠山層群の恐竜たち(久保田研究員)
 丹波地域に分布する篠山層群からは丹波竜をはじめ、7種類の恐竜の歯や骨化石のほか、卵殻化石も発見され、世界から注目を集めています。このセミナーでは獣脚類恐竜を中心にご紹介します。
 日  時 2021530日(日)13301500
 場  所 4階大セミナー室
 対  象 高校生~大人
 定  員 30
 受 講 料 700円(高校生以下:500円)
 申込締切 523日(日)
 備  考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第8回「A17篠山層群の恐竜たち」です。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A17

はかせと学ぼう!「化石を掘り出そう!」(久保田研究員) 
中止となりました
 ヘラやハケを使って、本物の化石を掘り出していきます。どんな化石が見つかるのかはお楽しみです。掘り出した化石はお持ち帰りできます。
 日  時 2021年65日(土)13:0014:0015:00の3回(所要時間:約40分間)
 場  所 4階オープン・ラボ
 対  象 小学生以上
 定  員 6組(各回先着順)
 参 加 費 500
 備  考 当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19176

木の化石を観察しよう(半田研究員) 中止となりました
 木の化石をルーペや顕微鏡を使って調べてみよう。
 日  時 202166日(日) ①13:3014:00 ②14:3015:00
 場  所 4階実験セミナー室
 対  象 小学3年~6年生限定
 定  員 4組(各回先着順)
 参 加 費 無料
 受  付 4階実験セミナー室前で13:00から整理券配布、定員になり次第終了します。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=20003

A18, A19
化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム) 中止となりました
 恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
 日  時 2021613日(日)1030113014001500
 場  所 恐竜ラボ
 対  象 小学生~大人
 定  員 10
 受 講 料 800
 申込締切 523日(日)
 備  考 新型コロナ対策のため対象年齢は小学1年生以上、ただしひとりで作業できる方に限ります(付添不可)。ご家族でお申込みの場合は、必ず参加者全員のお名前、年齢等をご明記ください。また見学はひと家族につきお一人のみでお願いします。※発見された化石は持ち帰ることはできません。※状況により中止の場合あり。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A18
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A19

A20化石の宝庫!篠山層群(池田研究員)
 兵庫県丹波市・丹波篠山市に分布する下部白亜系篠山層群(約1億1千万年前)からは、恐竜類をはじめ多数の脊椎動物化石が産出しています。本セミナーでは、発見から発掘調査の概要、また最新の研究成果について皆さんにご紹介します。
 日  時 2021619日(土)13001430
 場  所 4階実習室
 対  象 中学生~大人
 定  員 20
 受 講 料 700円(高校生以下:500円)
 申込締切 61日(火)
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A20

解説!丹波の恐竜化石(三枝研究員)
 本館3階の恐竜関係の展示、恐竜化石のクリーニング作業が行われている恐竜ラボを案内します。
 日  時 202174日(日)13:4514:15
 場  所 3階恐竜展示室・恐竜ラボ
 参 加 費 無料
 備  考 申込不要、当日会場へ
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19283

はかせと学ぼう!「化石を掘り出そう!」(久保田研究員)
 ヘラやハケを使って、本物の化石を掘り出していきます。どんな化石が見つかるのかはお楽しみです。掘り出した化石はお持ち帰りできます。
 日  時 2021年710日(土)13:0014:0015:00の3回(所要時間:約40分間)
 場  所 4階オープン・ラボ
 対  象 小学生以上
 定  員 6組(各回先着順)
 参 加 費 500
 備  考:当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19177

A21, A22化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム)
 恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
 日  時 2021711日(日)1030113014001500
 場  所 恐竜ラボ
 対  象 小学生~大人
 定  員 10
 受 講 料 800
 申込締切 620日(日)
 備  考 新型コロナ対策のため対象年齢は小学1年生以上、ただしひとりで作業できる方に限ります(付添不可)。ご家族でお申込みの場合は、必ず参加者全員のお名前、年齢等をご明記ください。また見学はひと家族につきお一人のみでお願いします。※発見された化石は持ち帰ることはできません。※状況により中止の場合あり。
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A21
 https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A22

次号は令和3年616日(水)に発行予定です。
 ※都合により前後する場合があります。予めご了承ください。

                              恐竜タスクフォース 久保田克博

テイフメダケのアイソシンタイプ(副等価基準標本)
Fig10.JPG

Isosyntype of Pleioblastus sadawoanus Koidz. in Acta Phytotax. Geobot. 10: 63 (1941), ut "sadawoana".

テイフメダケは小泉源一氏により1941年に記載されたササ類で,種小名は採集者の浅野貞夫氏にちなみます (Koidzumi 1941).原記載には標本の情報として「Hab. Japonica: prov. Awa, Kita-miharamura (S. Asano, no. 262)」とあります.京都大学総合博物館 には該当する標本が2点 (KYO-00078725 & 00078726) あり,ラベルには小泉氏の筆跡で「Pleioblastus Sadawoana Koidz テイフメダケ 房州 北三原村 1 XII 1940 S. Asano (浅野貞夫) 262」と記されていました.従ってこの2点の標本が、テイフメダケのシンタイプと考えられます.

ひとはくの標本 (HYO_C2-134367 左の写真) には浅野氏の手書きのメモが記された紙片が貼付してあり,それには「262 テイフ女竹(小泉氏) Pl. Sadawoana Koidz. n. sp 一九四〇・十二・一・ 北三原村」と書かれています.これは京大の標本と採集場所,日付,採集者,採集者番号が一致するので、シンタイプの重複標本と考えられます.従って、ひとはくの標本はアイソシンタイプということになります.この標本には千葉県立中央博物館(CBM) のラベルが貼付されているので,浅野氏が小泉氏に標本を送る一方で手許に重複標本を残していたものが、浅野氏の没後に千葉県立中央博物館に寄贈され,その後交換標本として頌栄短期大学に送られたものとわかります.(自然・環境評価研究部 高野温子)

イヌナヨネザサのアイソシンタイプ(副等価基準標本)

Isosyntype of Pleioblastus dimorphophyllus Koidz. in Acta Phytotax. Geobot. 10: 62 (1941), ut "dimorphophylla".

                     

Fig09.JPGイヌナヨネザサは小泉源一氏によって1941年に記載されたササ類です.原記載には「Hab. Japonia: prov. Awa, Saijohmura (S. Asano, no. 266)」と書かれており、京都大学総合博物館(KYO)にはそれに対応する標本が3点収蔵されています (KYO-00019409−00019411).標本の採集者である浅野貞夫氏(下の註参照。=S. Asano)が小泉氏に標本を送り、それを鑑定した小泉氏によって新種記載されたものと思われます。標本の1枚には浅野氏から送られたラベルとKYOのヘッダのラベルが添付され,2枚にはKYOのヘッダのラベルのみが貼られていますが,小泉氏の手書きで「Pleioblastus dimorphophyllus Koidz イヌナヨネザサ(2枚にはイヌナヨタケ) 安房 西條村 28 XII 1940 浅野貞夫 266」とあるので,この3枚はシンタイプと考えられます.ひとはくには浅野氏が手許に残したと考えられる標本が1枚あり,本人手書きの紙片が貼付されていました (HYO_C2-134351: 左の写真).そこには「266 イヌナヨダケ(小泉氏) Pl. pseudogracilis Koidz., n. sp. 一九四〇・一二・廿八・西條村」と書かれています.採集地,採集日および採集番号から,この標本はイヌナヨネザサのタイプ標本の重複品と考えられます.なお,浅野氏のメモに出てくる "Pl. pseudogracilis Koidz." は,小泉が同じ年にやはり浅野氏の採集品をもとに発表したナガバナヨダケPleioblastus pseudogracilis Koidz. (in Acta Phytotax. Geobot. 10: 255. 1941) のことですが,ナガバナヨダケの原記載には「Japonia, prov. Kadsusa; Choseigun, Taitohmura, Taitoh.」とあり,採集地が異なることから,浅野氏がイヌナヨネザサとナガバナヨダケの学名を取り違えて学名を書き入れたのではないかと考えられます.

ひとはくの標本には浅野氏のメモのみが残され,小泉氏がみた形跡がないため,浅野氏は小泉氏に標本を送ると同時に自分の手許に重複標本を残していたようです.シンタイプの重複標本なので、アイソシンタイプということになります。この標本に貼られたラベルは千葉県立中央博物館のフォーマットですから,浅野氏の没後に標本が千葉県立中央博物館に寄贈された後,重複標本の一枚が頌栄短期大学に交換標本として送られてきたものと思われます.(自然・環境評価研究部 高野 温子)

註) 浅野貞夫 (1906−1994) 山形県生まれ.大正15年山形県師範学校卒業.山形県で小学校教諭を務めた後,昭和5年に千葉県立長狭中学校教諭となり戦後学校が高校となってからも教鞭をとり昭和40年まで在職.昭和45年から和泉自然公園管理事務所に勤務し,長年にわたり千葉県の植物相について研究した.著書に『植物生体野外観察の方法』,『芽生えとたね』,『浅野貞夫日本植物生態図鑑』などがある.

公園などでたんぽぽの花を見かけるシーズン。
4月24日(土)のフロアスタッフとあそぼうは「たんぽぽペーパークラフト」。

たんぽぽは、実は小さな花が集まって一つの花のように見えている!
たんぽぽは黄色だけじゃない! 白いのもピンクのもあるんだよ。
クイズを通して学んだ後はペーパークラフトでたんぽぽのお花をつくりました。

DSC04819.jpg DSC04818.jpg 
DSC04815.jpg DSC04821.jpg

ひとはくサロンにもたんぽぽのお花が咲きました!
みなさまご参加ありがとうございました。

フロアスタッフ つくし&いしくら

アカシネザサのアイソシンタイプ(副等価基準標本)
Isosyntypes of Pleioblastus akasiensis Koidz. in Acta Phytotax. Geobot. 6: 68 (1937).

Fig08.JPGFig07.JPG アカシネザサは,小泉源一氏(元京都大学教授)により1937年に記載されたササ類です(Koidzumi 1937).原記載には「Hab. Japonia: prov. Harima, Akashigun, Tamatsumura (lg. H. Muroi !)」とあり,京都大学総合博物館で調べたところ,それに対応すると考えられる標本が3枚 (KYO-00019393 − 00019395) 見つかりました.それらにはすべて小泉氏の手書きのラベルが貼付されており,ラベルには「Pleioblastus akasiensis Koidz アカシネササ Prov. Harima, 明石郡 玉津村 17 1935 H. Muroi」と書かれていました.したがって,この3枚の標本はどれも等価のタイプ標本であるため、シンタイプになります.

ひとはくには,それら標本の重複標本と考えられる標本が2点ありました.1枚には「播磨.明石郡玉津村 July 17, 1935 H. MUROI No. 337」(HYO_C2-134348: 上右の標本),もう一枚には「摂津國明石市外 玉津村 1935年7月17日 H. MUROI No. 336」(HYO_C2-134349: 上左の標本)と書いてありました.さらに両標本には赤字で "Co-type" と書かれていました.原記載および京都大学の標本には採集番号が示されていませんが,その他の情報は一致するので,この2枚は京都大学にあるシンタイプの重複品と考えられます.ただし,ひとはくの標本は採集者である室井棹氏が小泉氏に送った標本の重複品を手許に残していたものと考えられ,小泉氏はこれらの標本を実際には見ていないと思われます.したがって,ひとはくの標本はアイソシンタイプ(副等価基準標本)と考えられます.なお,ひとはくにはタイプ標本が採集された翌日(1935年7月18日)に同じ玉津村で室井氏によって採集されたアカシネザサの標本 (HYO_C2-134350) がありますが,採集日が異なることから,タイプとはみなされません.

明石市民の方には"アカシ"と名前がついた植物があるのは嬉しいことかと思いますが、残念ながら現在アカシネザサはネザサのシノニム(=同物異名)とされており、図鑑などで名前を見る機会はほとんどありません。(自然・環境評価研究部 高野温子)

確認標本

Japan. Harima (Hyogo Pref.), Akashi-gun, Tamatsu-mura [播磨(摂津國)赤穂郡玉津村] (H. Muroi nos. 336 & 337, 17 July 1935, HYO_C2-134349 (no. 336) & 134348 (no. 337)-isosyntypes).

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