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寒くなり、深田公園も赤・黄・緑と紅葉が深まってきました。
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今年もあとわずか・・・

4階ひとはくサロンには恒例のクリスマスイルミネーションも夕方になると
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4時45分でひとはくサロンが終了なので・・・見られるかな(?_?)

フロアスタッフによる手作りのデジタル紙芝居も今年は

2作新しいものが完成しました。(*^_^*)

「ぽこぽこぽこ~森をつなぐ~」
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(日替わりで上映中)

森では、どんなことがおきているでしょうか?

生きものには、どんなつながりがあるかな?


「オランとウーたんのジャングル探検記」
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(もうすぐ完成!間もなく上映されます)

二匹のこども、オランとウーたんが世界一のおいしいくだものを探しに

ジャングル探検にでかけます。見つかるのでしょうか?

もうご覧になられましたか?

ぜひ、博物館に見に来てくださいね!(^^)!

デジタル紙芝居の詳細は↓

 http://www.hitohaku.jp/exhibition/staff.html#kamisibai

みなさまのご来館❤心よりお待ちしています。

     

         フロアスタッフ  にしぐちひろこ



ユニバーサル・ミュージアムをめざして59

何日もかかって アフリカの森を歩いた事がある。

三谷 雅純(みたに まさずみ)

OdzalaBai-07-03.JPG 半年がかりで、アフリカ中央部の森を、歩いて旅した事があります。

 土地の言葉で、わたしが〈ンドキの森〉と呼んだ森が出発点でした。広い広い無人の森でしたから、最初、その森に名前はありませんでした。しかし、その中をンドキ(=悪霊)川が流れていたので、そこから「ンドキ」という名前をもらったのです。その〈ンドキの森〉に初めて足を踏み入れてから、わたしはコンゴ人民共和国、カメルーンと横断し、ギニア湾にある赤道ギニアの洋上アルプス、ビオコ島を駆け上りました。消耗の激しい半年でした。わたしは、何とか自立して、誰も知らない森を自分の力だけで見付け、新しい調査地を開拓したかったのです。わたしは結局、つい最近、世界自然遺産に登録された〈ンドキの森〉、現在のヌアバレ=ンドキ国立公園 (1) を調査地にしたのですが、今、改めて思い出すのは、1988年から1989年にかけてのカメルーン南部の森での出来事の方です。

☆   ☆

 それにしても、どうして人は不安に襲われてまで、未開の地に足を踏み込むのでしょうか? わたしも、〈ンドキの森〉という、誰も知らない未開の地に踏み込んだのですから、自分のことを振り返ってみればよいようなものです。カメルーンの森で出会った人たちも、ご本人が、あるいは高だか数世代前のひとりの男性が――不思議ですが、ことごとく男性でした――、カヌーで川辺を行き来して、家を建てる固い地面を捜したのでした。固い地面が見つかったら、近くに飲める水が流れているかどうかを確かめます。水が確認できたら辺(あた)りに生えている木の種類を見て、農地になるかどうかを見きわめます。農地になりそうだと判断し、そこに住む決心がついたら、焼き畑にするための最初のひと斧(おの)を振り下ろしておくのです。

 この旅の最中に、なぜその村を開いたのかと問う機会が、何度かありました。

 理由はいろいろでした。村が滅びてしまったからという話をよく聞かされました。

 例えば感染症です。ある村は、かつて、もっと北にあったのですが、皆既日食の年、みんなで太陽を見ていると目が痛みだした。血の涙が出て、人びとは死んでしまった。その場所には、もう住めないからと、残ったもの何人かで今の場所に移ってきた。それがこの村の始まりだと教えてくれました。

 別の村では、昔は千人を超えるほどの大きな村だったそうです。ある時、病気が流行り、人びとはバタバタと死んでいった。そのために村は滅びた。そして河川の何十キロも上流に、同じ名前の村を開いた。今は少数のバンツー農耕民と狩猟採集民のピグミーが、いっしょに暮らしている。新しく村を開いたのが、あの村長だと、椅子でくつろいでいる老人を指さして聞かせてくれたこともありました。

 まるで、むかし話そのままです。わたしたちの周りにも、よくあった事に違いありません。しかし、何世代にも渡って、安定して暮らす事が当たり前のようになると、「人が死に絶える」とか「村が滅びる」というのは、日常感覚では捉えきれなくなってしまいました。わたしたちの普通の言葉で言い直すと、それは「コミュニティが滅びる」とか、「ひとつの地域が滅びてしまう」ことに当たるのでしょう。アフリカで村が滅びるというのは、それほど大変な事なのです。しかし、よくある、当たり前の事でもあります。

☆   ☆

 バンツー農耕民は、もともとは、今で言うカメルーンとナイジェリアの国境近くに住んでいたサバンナの農耕民だったそうです。その人たちが、ある時、サバンナから森の中へと逃げ込んだという話があります。バンツーは北から南下してきた異民族に追われたディアスボラなのだそうです。その異民族もディアスボラなのでしょう。今から、三千年とか、四千年とかいう大昔の話です。我われにとっては縄文時代に当たります。

 サバンナのような乾燥して見晴らしのよい土地から、森という、湿り気の多い、見通しの悪い土地に入るのですから、おそるおそる、恐ごわと、歩を進めたような気がします。そんな想像をしてしまいます。一気に、雪崩を打って侵入したというのではないのです。

 カメルーンには、〈マキザール〉という「森の精」の言い伝えがありました。小さな、人のように見えるのですが、明らかにピグミーとは違う。夜になると人を襲い、殺してしまう。〈マキザール〉から逃れるには、――記憶は不確かですが、確か――〈白魔術〉があったと思います。〈白魔術〉が使えるのは、村の長老だけだと聞いたように思います。

 多くの動物とは違って、人はなぜ広大な地域に住むようになったのかと考えていて、カメルーンの森の奥に点在する村の消長に思いが至りました。〈マキザール〉の言い伝えは、〈むら〉という空間、つまり自分たちバンツーの住むその場所だけが「人の住む世界」であることを意味します。その外には〈異族〉、つまり人間以外の生き物がいるという意味です。そのためでしょう。〈マキザール〉は恐ろしい「森の精」ですし、ピグミーもバンツー(=バンツーの言葉では「人」という意味)ではないのです。

 アフリカのサバンナで長く文化人類学を研究しておられる川田順造さんは、『サバンナの博物誌』(ちくま文庫) (2) という本の中で、西アフリカのサバンナに住むモシ族の人たちは、住んでいる家や住む場所、さらに「気心の知れた人びと」、つまり「いっしょに暮らす人たち」を指すのに〈イリ〉という言葉を使うのだと書いておられます。この〈イリ〉に対する言葉が〈ウェオゴ〉です。〈ウェオゴ〉は野獣や荒れ野の精〈キンキルシ〉のいる場所なのだそうです。川田さんは、〈イリ〉と〈ウェオゴ〉に当たる概念をわたしたちの周りに探すとすれば、ひょっとして〈さと〉と〈やま〉に当たるのかもしれないと書いておられます。人が居住し、畑仕事をする〈さと〉に対して、〈やま〉はクマや鬼の住む異界です。〈キンキルシ〉はちょうど、カメルーンの森林地帯では〈マキザール〉に当たるのでしょう。そうだとすれば、〈マキザール〉のいる森は、サバンナでは、人ではない、得体の知れない何かがいる「荒れ野」に当たります。

 「新しい村を築く場所を探す」ということは、まさに、「〈マキザール〉や〈キンキルシ〉のいる場所」の中で、恐ごわ歩を進めることなのです。「〈マキザール〉や〈キンキルシ〉のいる場所」に踏み込まなければ、「新しい村を築く場所」は探せない。しかし、そうだとしても恐がっていては何も始まらない。「人が死に絶える」とか「村が滅びる」というのは、アフリカに限らず、人にとっては、それほど頻繁に起こる事なのですから。

☆   ☆

 ヒトは地球上のあらゆるところに分布しています。その移住の様をあれこれ考えていたので、今回は原稿が、「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」で立てていた主題からは、ずれてしまいました。これがどう結び付くのかは、そのうち、説明します。

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(1) 世界自然遺産はコンゴ共和国のヌアバレ=ンドキ国立公園とともに,カメルーンのロベケ国立公園と中央アフリカ共和国のザンガ=ンドキ国立公園が含まれる「サンガ川流域の3か国保護地域」として登録されました.

(2) 『サバンナの博物誌』(ちくま文庫)

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三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館

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 ただいま4階ひとはくサロンにて、恒例のクリスマスイルミネーション
設置されています。
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▲深田公園が望める窓際にも、素敵なツリーがあります(昼と夜の様子)

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今年は動くかわいいウサギもいますよ♪

ご紹介したのは一部です。ぜひ博物館で本物をご覧くださいませ。

▼楽しいクリスマスイベントもご用意しております♪

http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9567_subkeyFILE1


リニューアルした4階ひとはくサロンも、ぜひご覧ください。


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                                                           (フロアスタッフまつだ)

小さな学校キャラバン】第4弾!!

  行ってきました、小さな学校キャラバン ~ 香美町立余部小学校&御崎分校 2014/11/14 ~

 

第4弾の小さな学校キャラバンでは、香美町立余部小学校&御崎分校に行ってきました。

11月中旬でしたが風は冷たく、早くも冬の訪れを感じさせる一日でした。

今回の小さな学校キャラバンの中ではもっとも遠方の小学校で、片道3時間弱の道のりでした。

 

キャラバンは余部小学校で実施させていただいたのですが、応募していただいたのは御崎分校です。御崎分校は、余部小学校から車で山道を10分ほど走らせた場所にあります。

小さな校舎が日本海を臨む高台に建っています。分校に通う子どもたちは、定期的に余部小に来て学んでいます。

キャラバンは、分校の子どもたちが余部小学校に来る日に合わせて実施しました。

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私たちが三田から余部小まで移動している午前中、ひとはくの元研究員(現在は兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科)の先山徹さんから余部の石や地形についての授業がありました。

その後、NPO法人おおやアート村理事長の田中今子さんのご指導で、ストーンペインティングをおこないました。

子どもたちが思い思いに描いた絵には、海を連想させるものが多いようでした。やはり暮らしのなかに海が浸透しているのでしょう。
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三田からのゆめはく部隊は11時過ぎに余部小に到着し、12時過ぎには設営が完了しました。

グラウンドに停めたゆめはくには、昆虫標本のセットを展示しました。

校舎の中の廊下には、ゴホンダイコクコガネとススメバチの拡大模型&昆虫タペストリーです。
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13時から、幼稚園児、1・2年生、3~6年生の順で見学に来てくれました。

標本をじっくり観察して、引いたカードとまったく同じ虫を見つける「むしむしみっけ」に挑戦です。くまなく観察しなければ、なかなか正解できません。

ほかにも、針で刺すハチはオスとメスどっち?といった虫にまつわるクイズを出題したり、最近シカが増えているためシカのふんを食べるゴホンダイコクコガネも増えていることなどを、拡大模型を見ながらお話しました。IMG_1622.JPG IMG_1627.JPG IMG_1630.JPG
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子どもたちには初めての体験や話題ばかりだったようで、目を丸くしたり、歓声をあげる場面が多々ありました。

先生のなかには、「この昆虫はこの辺で見かけたことがあるけど、こんなにじっくり観察したことはなかった」とおっしゃる方もおられました。

 

御崎分校の児童と先生で学校周辺の昆虫を調べているそうで、今回のキャラバンをきっかけに、今後そういった活動を応援していければと思います。

 

小さな学校キャラバン隊

 皆さん寒くなってきましたね~

 きょうはスタッフ仲間が 作ってくれたカリンとショウガのハチミツ漬けを飲んで 風邪予防を

 しました~(*^_^*)(ホッコリ)

  
 11月22日(土)・23日(日)に フロアスタッフとあそぼう「ぽこ・ぽこ☆キノコのしおりづくり」を
 行いました。

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 ☆明日24日(月・祝)も フロアスタッフとあそぼう「ぽこ・ぽこ☆キノコのしおりづくり」がありますよ! 

  デジタル紙芝居「ぽこぽこぽこ~森をつなぐ~」は キノコが主人公の とてもかわいいお話です。

  ぜひ ひとはくへ お越しくださいね。

                                  フロアスタッフ おの まゆみ

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