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ひとはく探検隊とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベントです。

10/23(日)のひとはく探検隊は「どんぐりひろいに行こう!」
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。

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時間:13:00~(所要時間約1時間)
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
※小学2年生以下は保護者同伴でご参加ください。


※少雨決行(大雨の場合、4階ひとはくサロンでどんぐりのお話をします)

◀くわしくはコチラをクリック 





博物館横の深田公園を散策して、植物はかせの高野研究員と一緒にどんぐりをひろいにいきませんか?

ひとはく博士もひとあし先に、どんぐりをひろいに行きました。

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公園は
どんぐりがいっぱいじゃ!







みなさまのご参加おまちしております。

★★昨年度の「どんぐりひろいに行こう!」の様子★★  ◀くわしくはコチラをクリック
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ひとはく探検隊の年間スケジュールコチラをクリック

フロアスタッフ まつだ

10/15(土)、16(日)はハロウィン企画第2弾!
フロアスタッフとあそぼう「ハロウィン★おめんづくり」を行いました!
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木の実や落ち葉をつかって、オリジナルのおめんを作ります!
どんな作品ができるのか、とても楽しみですね~(*^〇^*)

まず最初は×クイズ」を出題!
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「まる~!」「これはバツだ!」
みなさん、たくさん正解できたかな?
とても盛り上がっていました!

好きな材料を選んだら、さっそく作業開始です!
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どんぐりを鼻にしたり、大きな葉っぱで髪の毛を作ったり...
個性豊かな作品がたくさん出来上がっていきます!

作業も終わりに近づいたとき、なにやら、怪しい影 が...!
なんとカボチャのお化けが登場!
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クイズに正解できたおともだちには
素敵なプレゼントもありましたよ(^^)♪
お父さん、お母さんも大笑い!

つくったおめんをかぶって...はい、ポーズ!
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(※写真はクリックしていただくと拡大されます)
たくさんのご参加、ありがとうございました!

まだまだ10月にはイベントがたくさん!
詳しくはこちらをご覧ください

みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
朝晩は寒くなってきたので、体調にはお気をつけくださいね~(^-^)/

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ひとはくでは、来館者のみなさんがより
ひとはくに興味を抱いていただくため、いろいろな仕掛けを用意しています!

まずは・・・
地学・動物・植物等の特定のテーマごとに各種学習素材(標本、模型、図書、冊子など)が箱詰めされたボックス(ミュージアムボックス)を
ひとはくサロン内の棚に配置し、自由に利用できるようにしています。
ひとはくサロンのタブレット端末(展示情報システム)とも関連しており、学びの深化が期待できますね~

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ミュージアムボックスの利用方法  

そして・・・
また、来館者のみなさんがお持ちのスマートホンを利用して展示物の説明がみられるアプリ【館ナビ】もぜひ!インストールしてお試しください!
【館ナビ】を実証実験として試行しています。英語版での展示解説も楽しめます!

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 館ナビの利用方法


ひとはくは日々アップデートをしています!

さて・・・開催中の企画展や展示物にも・・・わかる人にはわかる・・・渋いものを発見したので紹介します!

収蔵資料展「温古写真大作戦!!むかしの写真で未来をつむごう」

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来館者の方が少し離れたところから・・・見られると・・・
えー!ひとはくの中に本物の電車がある!と思われる方が多数いらっしゃるほど
一円電車(レプリカ)の本物感がすごいですね~ 一円電車の詳細はこちら

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農村歌舞伎の着物がとてもきれいで迫力がすごいですね~
提供の部分を見ると・・・兵庫県立播磨農業高等学校
部活動で「郷土伝統文化継承クラブ(播州歌舞伎)」があるんですね~
敷地は30haで西日本最大級の広さ!体育や部活などで校内1周走るだけで数キロに・・
校内に歌舞伎の舞台もあるそうです!
また、兵庫県教育委員会の郷土伝統文化継承推進校にも指定されているそうです!
学校案内はこちら

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ひとはくオープン時の写真・三田市内の誓文払い・ウド小屋の写真 なかなか渋い写真です!
エントランスホール周辺が人でいっぱいですね~
まさに・・・「ひとはく」の開館が地域のみなさまに期待されていたのかがわかりますね~
三田市内の誓文払いも活気があり・・子どもから大人まで・・みんなが楽しみにしていたイベントですね~
三田特産のウドを栽培する小屋ですね~ ちょっとうんちく・・・
三田のウドは大正5年に有馬農林学校(現兵庫県立有馬高等学校)の野間三五六氏が大阪の三島へ視察に行き、
門外不出のうど株を、特に学校試験用として持ち帰り、地域産業振興のため前中大蔵氏に試作を依頼したのが始まりだそうです!
昭和・平成の最初を思い出し・・・写真を前に5分ほどたたずめば・・・
淡い青春時代に・・・ノスタルジーにひたれますよ!!(笑)

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当館の企画展の幅広さはすごいですよ!
なんとあのスターの若かりし頃の写真まであります!
ぜひ!どこにあるかさがしてみてくださいね~
ヒントは・・・♪はーるばる来たぜ~○○
       キタサンブラック  

それでは・・・・みなさまのお越しをお待ちしております!

                            情報管理課
                              中前 純一





ひとはくは、学校教育への支援を明確に目標と位置付け、学校の学習カリキュラムや課題に応じて、
希望する分野に応じた研究員を講師として派遣しています!
標本や資料が持っている迫力やおもしろさを体験していただくために、
移動用の展示キット一式をもって、学校に出かけて展示する「学校キャラバン」を行っています。
昆虫標本や恐竜化石などのレプリカや本物を学校で・・・満喫してください!
キャラバン事業の詳細はこちら
さて、今回は・・・
移動博物館車「ゆめはく」号が、様々な標本や資料をのせて・・・・
10月11日(火)に、神戸市立星和台小学校へ行ってまいりました!

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閑静な住宅街にあり、グラウンドからは六甲のやまなみが見えますね~
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学校の中庭には「ゆめはく」・・・玄関には・・「トリケラトプス」!
当日は学校公開デ―でもあり、来校される保護者や地域のみなさんから・・・
うわ~!すごいな~!と・・・驚きの声が!(つかみは上々です!この勢いでセミナーへ!)

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6年生の理科の授業「大地のつくりと変化」です!!
土地やその中に含まれる物を観察し、土地の様子やでき方を調べ、土地のつくりと変
化についての考えを持つことができるようにすることを学びます!
今回の教材は・・・古谷研究員と教頭先生が学校の近くでとれた石を準備して・・・
(古谷研究員のスペシャルな仕掛けが・・・)
児童のみなさんや保護者の方にも石(チャート)を配って、ルーペで見てもらいます。
な~んだ石ころかと思うと・・・石ころをある液体に浸すと・・・
なんと・・・放散虫化石が・・・大発見・感動です!(児童も保護者も大歓声です!)

放課後にも、化石などの質問にたくさんのみなさんが来てくれましたね。
ぜひ、6年生のみなさんは中学校に進んでも興味のある学びを大切にして下さいね!

ひとはくは、末ながーく、みなさんの学びを支援していきます!

スタッフ 古谷 裕・上田雄一郎・中前純一(記)


「小さな学校キャラバン2016」はこちら     
 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして80

和地 俊さんの『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)(1)

三谷 雅純(みたに まさずみ)

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 若い頃、通った店がありました。静かにジャズを聴きながら、お酒やおしゃべりを楽しむ店です。お酒が出るので、ひとりで入るのは気恥ずかしくて、大抵は誰か仲のいい友だちを誘っていました。地階に下りていく店です。左京区の大学の近くでした。

 店には静かなジャズが流れているので、場違いに騒ぐ人などいません。この店に来ると、わたしは、つい何か考え事をしてしまうので、友人が話しかけても生返事ばかりでした。雰囲気から言えばウイスキーが似合うのでしょうが、アルコールの強いウイスキーだと酔ってしまいます。わたしはいつもビールを飲んでいました。

 普段は、この店ではレコードをかけるのですが、時にはミュージシャンが演奏に来ることがありました。演奏するのはわたしと同世代の若者ばかりだった気がします。名前の売れた、よく知られた人が演奏することはありませんでした。きっとプロを目指す若者が修行の場にしていたり、ひょっとするとアマチュアの音楽好きが練習の成果を試しに来ていたのだと思います。

 フラットなフロアーで生の演奏を聴くのは、何となく恥ずかしいものです。舞台のように演奏者と観客の間に距離がありません。同じ目線で演奏をし、ジャズを聴きます。演奏者もわたしも目を合わすのが恥ずかしくなり、つい目を伏せて演奏をし、目を伏せて聴くのです。トランペットもあったのでしょうが、今でも記憶に残るのはピアノとサックスです。

 先日、和地 俊さんと奥様のえり子さんが演奏するのを聴かせていただきました。えり子さんがピアノを弾き、俊さんがサックスを吹きます。わたしは思わず自分の青春時代を思い出しました。演目も静かなジャズで、ぴったりです。わたしは楽器を弾いた経験がほとんどないのですが、聴く側としては、どのジャンルよりもジャズが好きです。それも静かなジャズが好みです。静かなジャズは心を穏やかにしてくれます。

『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)は、和地 俊さんがミュージシャンの立場から、ご自分で経験したことを思い出し、思い出を語った本です。ただし書店で売っている本ではありません。和地 俊さんご自身が作って自費出版の本です。表紙には山田厚子さんの絵が添えられています。筆で描いた絵に派手さはありませんが、その絵は落ち着いた和地さんの雰囲気をよく表しています。

☆   ☆

 和地 俊さんは、左手だけでサックスを演奏します。51歳の時、脳出血になったのです。そのため右手は使えず、言葉も出ません。

 この文章を読んだ皆さんは、ご自身が左手だけでサックスを演奏する場面を想像してみて下さい。小指から人差し指までで穴をふさぎ、それを親指で支える。それにしても、片手ではぐらぐらしそうです。支えるのが親指だけでは不安定です。そのあたり、和地さんは両ももでサックスのお尻(=カーブのふくらみ)を支えて安定させ、指の自由を確保していらっしゃるのでしょう。もしこの通りなら、和地さんは、いつも座って演奏なさることになります。

 『私のサックス』を読んでいて知ったのですが、音楽療法士という仕事があるそうです。体が不自由になったとき、もしその人が音楽に親しんだ人ならば、残された機能を工夫して、もう一度、音楽を楽しめるようにする。そういうお仕事のようです。

 和地さんも音楽療法士の世話で、人に聴かせるだけのサックスが吹けるようになりました。よく聞くことですが、最初はそれまで吹いていたようなまともな音が出ず、はじめて〈ピィー〉と音が出たときには、思わず泣いてしまったということです。

 同じように人の活動を支える仕事に、園芸療法士や臨床美術士があります。園芸療法士は、植物が育つ喜びを活かして人の活動を助けてくれます。臨床美術士は絵画や陶芸、あるいは彫刻の技術を、不自由になった機能を補い、あるいは人によっては「障がい」を負ったから得た感覚を活かして、新しい世界を創造する。そのような手助けをして下さるそうです。

 「障がいを負って得た感覚を活かして、新しい世界を創造する」とは、どういうことでしょう。普通に考えれば「障がいを負う」というのは、「五体満足」な状態から何か機能が欠けたのですから、「補い」こそすれ、「新しい世界を創造する」とは言い過ぎだと感じるかもしれません。

 しかし、こんなふうに考えてみればどうでしょうか。つまり、確かに、ある機能はなくなったのだけれども、それは「健常な機能の一部が欠けた」というだけではなく、代わりに別の機能が付け加わった。しかし、大抵の人は付け足された機能に気が付かず、おまけにせっかくの新しい機能を活かそうとしないもんだから、ついには「本当になかった」ことになる。新しい能力は最初から生まれなかったことになる。今までのリハビリテーションは、そんなところが多かったのかもしれません。

 今さらながら気が付いたのですが、失語症者の集まりでは、音楽や絵画、陶芸といった活動が盛んなのです。そして、多くの人と同じように、生まれついての才能と人一倍の努力が決め手になるのかもしれませんが、人によっては以前とは異なった才能が芽吹き、思いもしなかった大きな花を咲かせる。そういうこともある。そういうことだと思います。ちょうど、和地さんのサックス演奏のように。

☆   ☆

 和地さんは、ホスピスを兼ねた病院の院長から頼まれて、イタリアのカラーラという街を訪れたことがあったそうです。リビエラ海岸に近いトスカーナ地方の歴史的な街だということです。そこで演奏会をしたのです。

 病院では、患者さんたちが力を合わせて、さまざまな活動をしています。例えばバルコニーにはレモンの木をプランターや鉢に植えていますし、壁一面に広がるタペストリーが飾ってあります。それは皆、患者さんたちの作品だというのです。

 演奏会は、小さな部屋に満員の患者さんたちが待ちかまえて、始まったそうです。患者さんたちは、そこが病院であることを感じさせないくらいドレス・アップしていました。日本の病院では、ともすると、一日をパジャマで過ごしていたりしますが、そこがイタリアなのでしょう。客を迎えるときには、どちらが迎える側で、どちらが訪れた側かを混同することはないようです。

 こんな話を聞くと、人生の意味について考えさせられます。ホスピスにいる、死期の近い患者さんだといっても、生活を送る上での礼儀と見栄えは、まだ死期から遠い頃と何も変わりはない。考えてみれば、「死期に近い患者さん」と「〈今はまだ死なない〉人生の盛りにいる人」の違いとは何でしょうか? そもそも、違いなどあるのでしょうか?

 和地さんのサックスは、イタリアの人びとにも受け入れられました。院長は和地さんが左手だけで吹き続けているサックスに、いたく感銘を受けたということです。イタリアでは、障がい者になると家に閉じこもり、外に出なくなるそうです。ただし、これは歴史の古い街の「悪しき習慣」だと思います。歴史が古いとバリアフリーの設備が少なくなり、そこに住む人びとも「当たり前」のこととして古い習慣を受け入れている。そういうことのような気がします。

 そして古い習慣に閉じ込められた人の中から、「障がい者」側の人間として、とんでもない発想が生み出される(かもしれない)。これは「不自由」ということを知らずに暮らす人びとにはとても着想できない、新しい発想だと思います。

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(1) 和地 俊さんの『私のサックス』の表紙には『私とサックス』という題名がありました。題名など、細かいところはどうでもよいということでしょうか。それもまた、見識です。

 『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)は、「第31回日本失語症協議会 全国大会」の懇親会場で、参加者の皆さんに配られました。「第31回日本失語症協議会 全国大会」では、わたしも招待講演者としてお話しをさせていただきました。

「第31回日本失語症協議会 全国大会」の内、「ゆっくりと、じっくりと、社会の主人公になる」です。
http://hyogo-pt.or.jp/event/wp-content/uploads/sites/6/6d2e9eb64b3b469b015de4df1414f687.pdf

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三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館

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