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6月16日(土)、兵庫県立大学自然・環境科学研究所主催の「人と自然の博物館・森林動物研究センター 大学院公開セミナー」がひとはくで開催されました。ひとはくの研究員の一部は、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の教員を兼務し、博物館を拠点に研究や教育活動などを行っています。今回の大学院公開セミナーは初めての試みでしたが、大学生から社会人までの幅広い年齢層の方々が数多く集まってくださいました。
 セミナーの第1部では、最初に高橋晃所長より大学院の概要説明があり、その後、6研究部門(地球科学・系統分類・生態・環境計画・生物資源・森林動物)の教員らがそれぞれの研究内容を紹介しました。各研究部門15分ずつの発表でしたが、それぞれの研究の魅力が凝縮された内容で、大学院の魅力を感じていただけたと思います。
 第2部では、各研究部門の演示プログラムが用意され、研究施設の見学も行われました。希望する教員らと直接面談する様子も見られて、各受講者にとっては有意義な時間になったことでしょう。今後もこのような機会を増やし、興味関心のある方々に、ひとはくや森林動物研究センターの大学院で学ぶきっかけを提供していきたいと思います。

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大学院や各研究部門の詳細は、HPからもご覧いただけます>> http://www.hitohaku.jp/shizenken/kyousei/

(和田 年史(わだ としふみ)/生態研究グループ)

6月16日(土)17日(日)のフロアスタッフとあそぼうカタツムリペーパークイリング

カタツムリは巻貝の仲間。陸の巻貝。
触角は4本、長い2本には目がついてるんだよ
カタツムリはヤドカリみたいに殻をかえません、殻もからだといっしょに大きく成長します。

最初にクイズで、カタツムリにちょっとくわしくなったら、
細長くリボン状に切った紙をくるくるっと巻いて、カタツムリのカードをつくりました!

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台紙にお絵かき。葉っぱやお花、雨粒や太陽・・・。みんな、カタツムリからいろんな発想がわいてきたようです。みんなの創造力に脱帽!

カードにモールで持ち手をつけて完成です!「はいポーズ!」

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カードが出来上がったところで、ほんもののカタツムリ登場!鈴木研究員にお借りしました。
「ほんとに触角が4本あるね。」じーっとみつめて観察したり、触ってみたり、みんな大喜びでした。

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さて、6月23日(土)には、鈴木研究員によるオープンセミナー「カタツムリをさわろう」もあります。
みなさま、ぜひぜひお越しくださいね。

(フロアスタッフ いしくら)
6月13日に,西播磨県民局で,ヒアリ・アカカミアリ対策についての講習と同定実習を行ってきました.西播磨は,4月8日に,インドネシアから神戸港を経て,播磨町にある事業所に搬送されたコンテナからアカカミアリが発見され,その対応に,少し苦労されたとも伺っていたので,兵庫県にある自然史博物館として,日本の外来種問題の最前線にある研究機関として,講習会を実施させていただくことにしました.

会場となった西播磨県民局には,所管地区の市町村から40名以上の参加がありました.つい最近に,アカカミアリの侵入を受けたこともあり,みなさん,真剣に聴講され,講義と実習後には,活発な質疑応答で,大幅に時間延長して対応させていただきました.

アカカミアリの侵入発見は,4月8日以降も,5月28日 インドネシアー成田空港ー茨城県東海村(事業所),6月3日 台湾ー神戸港ー愛媛県新居浜市(事業所),6月11日 台湾ー東京港ー千葉県柏市(物流倉庫)と続いています.アカカミアリはヒアリと同属のアリで,原産地もアメリカ大陸ですが,ヒアリと違って,台湾,中国,そして東南アジアからインド,アフリカまで,すでに,世界中に侵入定着していることで,今後も,ヒアリ以上に,日本への侵入が起こると予想されます.外来種対策の肝は,早期発見と早期駆除です.このためには,監視の目を増やし,その質を高める地域行政の取り組みが必須になります.思索し,提言し,行動する自然史博物館として,地域行政が地域の人々の安全な暮らしを守るために取り組む「火アリ用心,戸締り用心」に,これからも,お役に立てるように,微力ですが,尽力していきます(系統・昆虫 橋本佳明).

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今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催します。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。

 第1回6月10日(日曜日)「イネ科標本の世界」と題して、イネ科標本、ドライフラワーや、イネ科の分子系統樹絵巻を展示しました。
また、「コムギとヒトの深ーい?関係」と題したギャラリートークを開催しました。

ギャラリートークを行ってくださったのは、森直樹 神戸大学大学院農学研究科 教授です。
現代人にとってコムギはコメと並んでもっとも身近に食料として利用している植物です。野生エンマーコムギがおよそ1万年ごろヒトに栽培されはじめ、どのように栽培植物のコムギへと変化していったかを中心に、コムギとヒトの関わりについて非常に分かりやすく解説してくださいました。それは、単にコムギの形質変化のお話にとどまらない、コムギとヒトの1万年余りにわたる一大叙事詩のようなお話でした。


  
(左写真)本年度スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」いよいよ開幕です。
(右写真)この日は三田祥雲館高等学校第1学年で「自然科学への誘い」を選択している生徒さん30余名が来館し、授業の一環としてこのギャラリートークを聞いてくださいました。

  
(左写真)北アフリカの街角で売られていたマカロニコムギのパン。普通はパンをつくるのに向かないマカロニコムギを使ってパンを作る、そんな地域文化の豊かさをお話しくださいました。コムギの多様性が人類の文化の多様性を生んでいるようです。
(右写真)コムギの原産地に近いトルコ南部におけるコムギの遺伝学的調査のもよう。

  
(左写真)ヒトの約10万年前ぐらいの出アフリカから、約1万年前の農耕の開始、これと並行して起こるコムギの栽培植物への変化を絵巻物のように解説してくださいました。
(右写真)コムギの原産地に近いトルコ南部におけるコムギの遺伝学的調査のもよう。

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(左写真)野生エンマーコムギの生育状況。
(右写真)野生エンマーコムギから栽培植物コムギへと、人との関わりの中で変化するのにどのくらいの時間を要するかについてお話しいただきました。人類の文化が形づくられていく背景にある植物の変化に驚きと感動でした。

 

  

(左写真)お話が非常に分かりやすく興味をひくものであっただけに、講演後には高校生が多くの質問を寄せていました。「二倍種、四倍種、・・・」生物で習った遺伝に関する知識がしっかりと役立っています。
(右写真)イネの系統樹についても森教授を質問ぜめ。科学はこんな質問のワイワイガヤガヤから発展します。


  

(左写真)カラスムギの種子の芒をしめらせて、芒の運動を説明する森教授。
(右写真)デジタル顕微鏡で種子を拡大しながら、その構造について説明する森教授。丁寧な説明に生徒たちは一生懸命メモを取っています。


  

身近に生えているイネ科植物を実体顕微鏡で観察。この身近な植物についても、ひとはくの高野研究員に質問がたくさん寄せられました。


  

オープンセミナー「お出かけ画はくの日イネ科植物を描こう」で描いたものを高野研究員のところに持ち込んで名前を尋ねる子どもたちも現れました。きれいなスケッチと植物の知識が融合します。とっても熱心なまなざしが印象的でした。


  

先ほど森教授がやってくれたことを子どもたちも実践。カラスムギの種子を湿らせ芒の動きを観察しています。芒の動きが繁殖に役立っていますが楽しい動きです。ほーらこの通りと見せてくれる手の動きも素晴らしい手つきです。

この収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」、次回第2回7月8日(日曜日)「海の無脊椎動物たち~イカタコエビカニ~」(担当:和田年史・三橋弘宗・山内健生)を行います。どうぞご来館ご参加ください。

生涯学習課 竹中敏浩


今年度より毎月第2日曜日は、収蔵資料スペシャル企画~標本のミカタ~が開催されます。

6/10の日曜日は第1回目「イネ科標本の世界」でした。
それに合わせてフロアスタッフのイベントもイネ科の植物を描きました。

みなさん イネ科の植物って知ってますか?
みんなが食べる、ご飯もパンもイネ科です。
私たちの生活になくてはならないのがイネ科の植物です。

米や麦だけではなく、私たちのまわりにはイネ科の植物がたくさんあります。
博物館の周辺にもイネ科の植物がいっぱい!

ということで・・・スペシャルゲスト 植物博士の高野研究員と植物採集をしました。

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朝から大雨の予報だったのに外にいけたよ~!草むらの入って、採った草を高野研究員に見てもらってイネ科かどうか確認したよ

採集した植物をじっくり観察しながら描いたよ!
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予告 標本のミカタ 第2回開催は 
   7/8(日)「海の無脊椎動物たち ~イカタコエビカニ~」

13:00~16:30 4階大セミナー室に、標本がずらりと並んでいます!

13:00~13:30 ギャラリートーク
         地元の相生市で研究者も驚くカニ類調査を実施し、今注目されている
                           小学生の兄弟「カニカニブラザーズ」が、カニの秘密や魅力を語りま
                           す。

13:30~14:00 フロアスタッフとあそぼう!「画はくの日~カニの絵をかこう~」
         相生カニカニブラザーズと一緒にカニを観察しながら描いてみよう!

海の生き物のの不思議をぜひご覧ください!
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。

フロアスタッフ せら ゆうこ



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