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ひとはくに隣接する深田公園の
緑道沿いには、並木のように
ケヤキ(ニレ科)が
植えられています。

クリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250812 keyaki no namikimichi IMG_8307.jpg










▲緑道沿いのケヤキの高木
(2025年8月12日撮影)

ケヤキの幹に、この時期、
クマゼミ(セミ科)や
アブラゼミ(セミ科)が
よく止まっています。

それらのセミ類は、口吻
(こうふん:ストローの
ような口)で樹液を
吸っています。

s-250812 aburazemi ga  jyueki wo sutte iru IMG_8602copy.jpg











▲ケヤキの幹に口吻を刺し込んで
樹液を吸っているアブラゼミ


s-250812 kumazemi ga  jyueki wo sutte iru IMG_8578copy.jpg











▲ケヤキの幹に口吻を刺し込んで
樹液を吸っているクマゼミ(♂)


8月12日の昼に、ケヤキの
細い枝に止まっていた
クマゼミを見つけました
(細い枝だったので気に
なりました)。

よく見ると、口吻は枝に
刺さっていません。

樹液を吸っていないのに
そこに留まっていました。

s-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8551copy1.jpgs-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8564.jpg











▲ケヤキの細い枝に
止まっていたクマゼミ



クマゼミが止まっている枝を
(横から)よく見ると、規則正しく
2~3㎜ほどの長さ(幅は約1.5mm)
で樹皮が(複数が並んで)
めくれているようです。

そのめくれた樹皮(一番新しいもの)
の中に、クマゼミの腹の下方部から
でている黒っぽい棒状のものが
刺さっています。

s-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8551copy2.jpg











▲クマゼミの腹の下方部から
でている黒っぽい棒状のもの

どうやら、このクマゼミは、
メスで、産卵をしていた
ようです(黒っぽい棒状の
ものが産卵管)。
ケヤキの細い枝の樹皮を
産卵管でめくって卵を
産みつけるているのです。

クマゼミが産卵した枝の
太さや、産卵箇所の数などを
測定してみました(ちなみに、
このケヤキの枝は、枯れて
いました)。

s-250812 kumazemi ga tamago wo unnda keyaki no shinda eda (5 mm)IMGP0092copy.jpg











▲クマゼミが産卵した
ケヤキの枯れた細い枝
(ものさしの1目盛りが0.1㎝)

太さ(直径)は 約 0.5cmでした。

産卵箇所(樹皮がめくれている
ところ)は、(真正面から見ると)
規則正しくほぼ二列に?
並んでいます。

つまり、(二列になるように?)
順番に(左右に)ずらしながら
産卵しているように見えます。

連続して産卵している箇所の
範囲(枝の長さ)と、
その範囲内の産卵箇所数も
調べてみました。

s-250812  kumazemi ga sannrann sita keyaki no kareta eda   IMGP0097copy.jpg











▲クマゼミが産卵管を刺していた
跡(二列に並んだ?複数の産卵箇所)

上記の写真では、
枝の長さが約 3㎝の範囲に、
産卵箇所が 9つありました。

また、同じ枝の少し離れた
ところでは、枝の長さが
約 2㎝の範囲に産卵箇所が
6つ ありました(同じ個体が
産卵したもの)。

クマゼミが産卵している
ところを運よく見ること
ができました。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


よかったら、関連ブログ
(下記)も見てください。

マルマルアナアナ
2025年8月10日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3309/

ミンミンアリアリ
2025年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3308/

綱渡りしているの、だぁ~れだ
2025年7月21日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/07/post_3302/




              研究員 小舘

3~1本 たりないよー

2025年8月11日
ひとはくに隣接する深田公園には、
いろいろな木が植えられています。


ザクロ(ミソハギ科)の花は、
6月に入ってから咲きはじめました。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250608 zakuro no ha ga saite iru IMG_9766.jpg










▲花が咲いているザクロ
(2025年6月8日撮影)


その中で、ザクロの花のガクが
地面にいくつか落ちていました。

よく観察すると、ガク片の先の
部分が 分かれているのですが、
5つ、6つ、7つ など
いろいろなもの が ありました。

250618 zakurono hana ga ochiteiru s-IMGP9457.jpg









▲コンクリート上に落ちている
ザクロの花のガク部分や花ビラ
 (2025年6月8日撮影)


植物図鑑では「ガクは筒状で
上部は6裂」(ガク片は6つ)
と書かれています。


250620 zakuro no hana no hanabira ga ochita gaku s-IMGP0018.jpg










▲花ビラが落ちたザクロの花
 (2025年6月20日撮影)

確かにガクの先の方が6つに
分かれているものが多いの
ですが、中には、違うものも
見られました。

s-250612 zakuro no gaku no saki ga 5tsu, 6tsu, 7tsu ga aru IMGP9273.jpg








▲落ちたガク(ガク片の数が、
左から5つ、6つ、7つ)
(2025年6月12日撮影)


落ちたガク筒の先のガク片の数が
それぞれどれくらいの割合か
数えてみることにしました。

期間は、2025年6月の
17日から22日までの
6日間です。

対象は、深田公園に植えてある
ザクロの木(1個体)から
落ちている花(ガク部分)です。

拾ったガクは、計 115ケで、
1日ごとに拾った(落ちていた)
数は、1日あたり7ケ~33ケ
(平均 19ケ/1日)でした。


それぞれの花のガク片の数を
集計すると・・・

s-ザクロの落ちたガクのガク片数2025.jpg










▲落ちたガクによる、
それぞれのガク片の
数の割合


図鑑に書かれているように、
6つのガク片のものが 86%
最も多い多い割合でした。
つづいて、
7つのガク片のものが 8%
そのつぎが、
5つのガク片のもので 4%
最も少ない割合は
8つのガク片のもので 2% でした。


その後も若い果実が落ちてきましたが、
7月のものは、球形部分が膨らんで、
その形は「タコタコぼうず」?です。

s-250718 zakuro no wakai kajitsu IMGP0025copy.jpg











▲タコ類の形に似ている?
ザクロの若い果実
(2025年7月18日撮影)

海にいるマダコ(マダコ科)などの
タコ類の形に似ているとして、
タコ類の脚(本物のタコ類は腕)
の数が8本だとすると、3本~1本
足りないものが 98%ということに
なりますね~。



皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


よかったら、
ザクロ(タコタコぼうず?)
についての関連ブログ(下記)も
見てください。

タコタコぼうず?タコぼうず?
2024年7月17日
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/07/post_3117/





              研究員 小舘

マルマルアナアナ

2025年8月10日
ひとはくに隣接する深田公園の
緑道沿いには、ケヤキ(ニレ科)
が多く植えられています。

夏には、それらのケヤキの
幹や枝、葉などに、
たくさんのセミ類の抜け殻が
見られます(もちろん、他の
種類の植物にも 抜け殻は
あります)。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

250808 keyaki no miki ni aru semi no nukegara s-IMG_7465.jpg250808 semi no nukegara ga keyaki no miki ni s-IMG_7069copy.jpg










▲ケヤキの幹や枝などにある
セミ類の抜け殻(2025年8月8日撮影)


あるケヤキの高木の根元に
いくつもの丸い穴が
開いていました。

ちなみに、このケヤキの高木は、
高さが約14m、地表から高さ1.3mの
幹直径(胸高直径(DBH)という)
が 47.1cmです。推定樹齢50~60年。


s-250808 keyaki no chikaku no semi no youcyuu ga chihou ni deta ana IMG_7064 copy.jpg











▲地表に開いた丸い穴
(2025年8月8日撮影)

それらの穴は、セミ類の幼虫が
土壌中から地表にでてくるときに
開けた穴のようです。

丸い穴の直径は、約 2㎝です。

このケヤキの高木の幹には、
毎年この時期に、たくさんの
セミ類の抜け殻が見られます。

また、その木の根元には、
たくさんの丸い穴が
見られます。

7月の上旬から、この高木の
ケヤキをときどき
観察していると・・・、

7月16日は、まだ地表の丸い穴は
見つけられず、幹にもセミ類の
抜け殻は見当たりませんでした。

s-250716 keyaki no kouboku no miki IMG_4224.jpgs-250716 keyaki no kouboku no sita IMG_4222 copy.jpg










▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月16日撮影)


7月17日は雨が降りました
(三田市の日降水量52.5mm)。


その次の日の7月18日は、幹に
セミ類の抜け殻が 少なくとも 3ケ、
幹の近くの地表には 丸い穴が
少なくとも 3ケありました。

s-250718 keyaki no kouboku no sita IMG_4312 copy.jpgs-250718 keyaki no kouboku no sita no jimenn ni ana IMG_4321 copy.jpg










▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月18日撮影)

さらに、7月20日には、幹に
セミ類の抜け殻が 7ケ以上、
幹の近くの地表には丸い穴が
7ケ以上ありました。

s-250720 keyaki no kouboku no miki ni semirui no nukegara IMG_4645 copy.jpgs-250720 keyaki no kouboku no shita no jimen IMG_4651 copy.jpg










▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月20日撮影)

7月17日から8月6日まで 雨は降らず、
8月7日にようやく?
三田市で降雨(日降水量43.5mm)
がありました。

8月8日に、1m×1mの範囲で、
どれくらいの数の丸い穴が
開いているのか調べてみました。

調べる前に、落ち葉や太い落ち枝
などはできるだけ除きました。

s-250808 keyaki no chikaku no semi no youcyuu ga chihou ni deta ana s-IMG_7538.jpg









▲ケヤキの高木の近くで地表の
丸い穴を調べた1m×1mの枠

1m×1mの範囲で見られた
セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴
(マルマルアナアナ)が
28 ケありました。

これって、多いのかな?
少ないのかな?



さて、山中式土壌硬度計
という土壌の硬さを調べる
装置で、地表から4㎝までの
硬さ(指標硬度;mm)を
調べてみました。


250808 yamanakasiki dojyoukoudokei s-IMG_7627.jpg










▲土壌の硬さ(指標硬度)を
測るための山中式土壌硬度計
(写真右側)

穴が少ない場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、17~20mm、
10回の測定の平均値が 18.4mm

穴が多い場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、13~17mm、
10回の測定の平均値が 14.9mm

この指標硬度の値が大きい方が
土壌がより硬いということ
になります。

セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴が
少ないところの方が、
より硬いようです。

また周辺の森林土壌の表層の
指標硬度の値(15mm以下)と
比べると「穴が少ない場所」の
値はやや高い(土壌が硬い)
です。

皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


よかったら、関連ブログ
(下記)も見てください。

ミンミンアリアリ
2025年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3308/

綱渡りしているの、だぁ~れだ
2025年7月21日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/07/post_3302/




              研究員 小舘
本日8月10日(日)も昨日に引続き、フロアスタッフとあそぼう「ひとはくクイズ大会」を開催しました。
あいにくの雨ふりでしたが、ひとはくにはたくさんのお客様が来てくださいました♪

フロアスタッフとあそぼう「ひとはくクイズ大会」は博物館の展示物の一部を映し出し、
何かをあててもらうクイズ!
「これなぁに?」さて、みんなわかるかな?

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今日もクイズ大会は大盛り上がり!正解した後の子供たちの「イェーイ!」という声に我々スタッフも楽しくなっちゃいました(^^)
おまけ問題も含めて全12問!全問正解したお友達もいました!

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皆さん、楽しんでくれましたか?たくさんのご参加ありがとうございました。
夏休み後半もたくさんのご来館をお待ちしています。

フロアスタッフ一同
いよいよお盆のシーズンが始まりました。
本日8月9日(土)と明日10日(日)のフロアスタッフとあそぼうはお待ちかね「ひとはくクイズ大会」

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今回はひとはくの標本を大きく画面に映し出して「これなぁに?」の掛け声で答える三択問題です。

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みなさんすごい集中力で画面に見入っています!!
正解の発表ごとに歓声があがる、大白熱の会場となりました。

明日もこの楽しひとはくクイズ大会、開催します。(クリック!)

あわせて、本日より4階ひとはくサロンでは、お盆企画「甲虫あつまれ★」が始まりました。

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ぬりえで自分のオリジナル甲虫を描いて、ひとはくサロンを甲虫でいっぱいにしよう!

みなさまのお越しをお待ちしています。

フロアスタッフ一同

 
 
 



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