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ご存知のとおり・・・3月21日に 
ひとはくは公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会との共催で


特別セミナー『固有種のふしぎ』が開催されました!




ホームページにこのセミナーの開催をお知らせしたら・・・
すぐに定員に達することになり・・・
当日の会場はアカデミックなムンムンです!
大セミナー室 満員御礼でございます!
残念ながら・・・ご参加できなかった みなさまから
いきたかったのに~ さみしいわ~ とのお言葉をいただきましたので・・
ほんの少しだけですが・・当日の様子をお伝えいたします!

当日の主な内容
開会挨拶  田中 充(公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会専務理事)
基調講演  『固有種と広分布種 ― 生物地理学と種形成』
       岩槻 邦男(兵庫県立人と自然の博物館名誉館長,
             2016年コスモス国際賞受賞者
講 演①  『固有種はどうやって生まれたか』
       高野 温子(兵庫県立人と自然の博物館主任研究員)
講 演②  『チャルメルソウとキノコバエの律儀な関係』
       奥山 雄大(国立科学博物館研究主幹)
事例紹介① 『日本固有の両生爬虫類・鳥類・哺乳類について』
       太田 英利(兵庫県立人と自然の博物館研究部長)
事例紹介② 『日本の固有種 飛べない昆虫、コブヤハズカミキリ類について』
       中峰 空(箕面公園昆虫館館長)
閉会挨拶  高橋 晃(兵庫県立人と自然の博物館次長)

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なんと!終了後には・・・スペシャルなオプション!
参加者にみなさんたち 3カ所に分かれて収蔵庫&館内見学会でございます!
(ひとはくジーンファーム、生物系収蔵庫、液浸収蔵庫)

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残念ながら・・・ご参加できなかった みなさま また、本日ご参加いただいたみなさま!
もっと学びの深化が・・・ぜひ この後は ひとはくセミナーを活用いただき、
ゆたかな ひとはくライフをお過ごしいただければ幸いです!
 

                            生涯学習課 中前 純一

3月17日(土)、18日(日)  
フロアスタッフとあそぼう 『たんぽぽコースター』 を行いました!

みなさんはたんぽぽの花が小さい花の集まりだってことを知っていますか?
ひとつの花を取り出すとこんな形をしています。

タンポポの花.png

たんぽぽの花に見立てた色画用紙を一枚一枚重ねて、まあるい形にしていきます。
これをラミネートすると、たんぽぽコースターの完成です!

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かわいいたんぽぽのコースターが完成しました!
ぜひお家で使ってくださいね!

また、たんぽぽの花をみつけたらじっくり観察してみるのもおもしろいですよ(^^)



ご参加いただき、ありがとうございました。

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ユニバーサル・ミュージアムをめざして99

 
童女はどのように石牟礼道子になったのか

 
三谷 雅純(みたに まさずみ)


 職場に行く時は私鉄を2本とJRを利用します。大抵は空いているのですが、たまたま空いていないことがあります。そんな時は、わたしの障がいを見て誰かがさっと席を譲ってくれます。にっこり笑って席を譲ってくれる方は年配者に多いようです。譲られたら、座る前に頭を下げて微笑み返します。若い人も席を譲ってくれるのですが、表情はどこかぎごちない――笑って譲られた経験は思い出せません。照れがあるのでしょう。

 
 名前も知らないある親切な男性は、わたしを座らせてから、問わず語りに何年か前に定年を迎えたこと、体力があるので、今でも週に何回かは勤めに出ていること、現役のころは警察官で、きっちりと定年まで勤め上げたことなどを、穏やかに、誇りを持って語りました。まじめ一筋に、朗(おお)らかに、きちんと生きてきた人生が目に浮かびます。今も幸せな日びを送っておられるのでしょう。

 
 年配の上司とおぼしき人が、部下でしょうか、それまで横に座っていた青年を立たせて、席を譲ってくれたこともあります。青年は素直に従い、笑いながらそれまでの話を続けます。青年にとっては、座るのも立つのも、何も変わらないという雰囲気です。

 
 一駅ぐらいなら立っていくこともあります。実は電車で立つぐらい(二駅、三駅なら)何でもないのです。しかし、わざわざ立って席を譲ってくれたのだからと、にっこり頭を下げて席に着く。わたしぐらいの年齢になると、それが礼儀だと誰かにさとされました。だから座る前に頭を下げ、にっこりと微笑むのです。

 
    *

 
 いつもの席に腰を下ろすと、向かいの席の女性が二人、何やら話をしていました。ただし、快活にしゃべり合うのではなく、中年の女性が高齢の女性に、一方的にしゃべりかけているようです。中年の女性は何かを熱心に説明し、それに高齢の女性は頷いて聞いているのです。ここまでなら普通のことと了解していただけるでしょう。お二人の会話が普通と違うところは、中年の女性には表情がないことです。しゃべる口調も単調です。高齢な女性の方は、そんなことは気にしないといった風情で、話の合間にはよく笑い、ウンウンとうなずき、終始上品なほほえみを絶やしません。

 
 次が終点です。わたしは連れ立って降りるのだとばかり思っていました。ところが高齢の女性は挨拶をして、ひとりで駅の出口へと向かいます。後には中年の女性だけが残されました。連れだとばかり思い込んでいましたが、お二人は連れでも何でもない。電車の中で隣り合わせただけだったのです。

 
☆   ☆

 
 2018年 2月に石牟礼(いしむれ)道子さんが亡くなりました。90歳でした。パーキンソン病だったそうです。

 
 石牟礼さんは苦界浄土(くがいじょうど) わが水俣病(1) の作者として有名です。水俣病というのは、有機水銀による中毒性の中枢神経系疾患のことで、公式には1950年代に確認されました。いわゆる産業災害の典型として知られています。チッソ水俣工場がメチル水銀で汚染された排水を九州の水俣湾に流したために食物連鎖を通じて人にも取り込まれ、多くの魚を食べていた漁民を中心に発症しました。手足や口のまわりがマヒし、やがて言語障がいや聞く・見ることが困難になります。中でも妊婦が汚染された魚を食べた場合、胎児性の水俣病が起こる可能性があります。胎児性水俣病というのは脳性マヒに似た症状を起こすそうです。

 
 石牟礼さんは、あまりにも『苦界浄土 わが水俣病』の出版が有名なため、世間では水俣病の告発者だと思われています。しかし、ここでは石牟礼さんの小さい頃の経験を書いた葭(よし)の渚(なぎさ) 石牟礼道子自伝(2) を取り上げます。『葭の渚』を読むと、水俣病のことを書かずにはおれなかった女性の感性――石牟礼さんは詩作や文筆の好きな一主婦でした――がよく分かるからです。

 
    *

 
 石牟礼さんは、お祖母さんのことを「おもかさま」と呼びます。お祖母さんの名は吉田モカでした。それで「おもかさま」と呼んだのです。

 
 「おもかさま」は『葭の渚』では,現在では、たぶん統合失調症とか、認知症と呼ぶのであろうと思えるお祖母さんです。盲人でもありました。「祖母・おもかさま」(59ページから74ページ)を読んでみると「ままんご」という表現が出て来ます。まだ童女であった道子が、「おもかさま」と ままごと(飯事)をして遊ぶ。遊び相手には道子が一番よい。道子が相手をしていると「狂気の発作」が出ることはめったになかったからです。

 
 入り婿の父親は亀太郎という名前です。道子にとって「おもかさま」は母方のお祖母さんでした。ですから、元来、亀太郎と「おもかさま」に血のつながりはないのです。しかし、時代を背景にしたものでしょうか、それとも水俣という地域の習慣でしょうか、亀太郎は「おもかさま」を大切にしました。例えば「おもかさま」に用意した食事のおかずは、小骨を気にしないで食べられるイワシのさくら干しでしたし、幼い道子が「おもかさま」を連れて花を摘みに行く時は、裏の田んぼでレンゲを摘むようにと子ども用の花かごを持たせたりしたそうです。道子と「おもかさま」には、人々が行き交う表通りよりも、裏通りの田んぼが安心だったからです。

 
 「おもかさま」は地域の人からも大切にされました。豆腐屋の軒先で何やら意味不明なことをつぶやいていて店の人が困っていることもありましたが、道子に手を引かれて田んぼの畦(あぜ)を花かごを持って歩く姿には、地域の人びとは唖然としながらも、微笑みながら見送ったようです。

 
 道子の家の近所に妓楼がありました。そこで働く女性――年齢からいえば少女――は、道で「おもかさま」が迷っていると、手を引いて家まで連れて来てくれることが常でした。水たまりがあると女性が「おもかさま」に水たまりがありますと言って、いっしょに注意深く歩いてくれたそうです。

 
 妓楼で働く少女は道子とも遊んでくれました。そんな少女のひとりは、すみれという名でした。薩摩(さつま)の出身でした。16歳だったということです。少女が結う桃割れは髪結いさんに結ってもらうのだそうです。(「『末廣』のすみれの悲劇」、101ページから111ページ)

 
 そのすみれが殺されるという事件が起こりました。犯人はすみれに片思いをした中学生だということです。旧制ですから、今でいう高校生でした。昔の中学校は進学を前提にしていたのでしょうから、エリートだったに違いありません。そんな中学生がすみれを殺したのです。いくら旧制だといっても、中学生と妓楼はおかしな組み合わせです。きっと道を行くすみれを見初めて、思いを深くした挙げ句、犯行に至ったのでしょう。

 
 すみれは担架に乗せられて店から運び出される時、村で着ていたままの、そまつな寝間着を着ていたそうです。死ぬ間際に「おっかさん」とつぶやいたということです。

 
 石牟礼さんにとっては、水俣の地域の人と過ごした時間が糧(かて)となり、お祖母さんやお祖母さんを取り巻く家族の雰囲気、そして妓楼の少女たちと過ごした経験が栄養となって、後の水俣病患者への共感となったのではないでしょうか。

 
 後に石牟礼さんは、当事、チッソ水俣工場で働いていた人びとも苦しかっただろうと語ったそうです。

 
    *

 
 「おもかさま」が、泥の中の蓮根(れんこん)から蓮の花の咲くようすを語って聞かせたことがあったそうです。
 
 「蓮の花はな」
 ものやさしい声でおかもさまが言っている。めずらしいことに家族の会話にはいってきたのだ。
 亀太郎がはっと座り直した。
 「あい、蓮の花はな」
 全員が耳を集中した。
 「蓮の花は、あかつきの、最初の光にひらくとばえ。音立てて」
 「音立てて、でござりやすか」
 「菩薩さまのおらいますような音さてて、花びらが一枚ずつひらく」
 「花びらが一枚ずつ」
 「一枚ずつ、中に菩薩さまがおらいます」
 白象に乗った菩薩さまの絵が床の間にあった。父が時おり、おもかさまは「常の人とはちがう」といって敬うことがこの時わかった気がした。
「祖母・おもかさま」、72ページから73ページ)
 
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(1) 石牟礼道子『新装版 苦界浄土(くがいじょうど) わが水俣病』(講談社文庫)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062748155
 
(2) 石牟礼道子『葭(よし)の渚(なぎさ)』(藤原書店)
 
 
 
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館

s-P1130049.jpg外で深呼吸してみると、
暖かくてなんだか懐かしい香りが...
春ですね~(^▽^)♪

ちなみにこちらは昨年撮影した桜です。
満開の桜を見る日が待ち遠しい今日この頃...




さて、今回はイベントのお知らせです!
ひとはくでは、4月もイベントが盛りだくさん!
(気になるイベントは名まえをクリックしてみてください)

~フロアスタッフとあそぼう~
4/1(日) 「きょうりゅう骨パズル」
     -大きな恐竜の骨パズルを、みんなで組み立てよう!
4/7(土) 「画はくの日」
    
-展示をじっくり見ながら絵を描いてみよう!
4/14(土).15(日) 「川でさかなつり」
     ー上流、中流、下流どんな魚がつれるかな?
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4/21(土) 「ひとはく宝さがしラリー」
      -謎を解き、ひとはくのお宝をゲットしよう!

~はかせと学ぼう!~
4/8(日)「形であてる化石クイズ~さわってアンモ~」
    -化石をさわって、種類をあてるクイズにチャレンジ!
4/28(土) 「ろ過実験コンテスト」
     -自然が水をきれいにする仕組みを体験!
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4/30(月・休) 「アンモナイト石けんをつくろう!」
     -アンモナイト石けんのレプリカづくりをしよう!

~ひとはく探検隊~
4/22(日)「タンポポをさがそう」-深田公園でタンポポを観察しよう!

~ワークショップ~
4/29(日・祝) 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
     -自分だけのオリジナルレプリカをつくろう!
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また、春休み期間中(4/1~4/8)はデジタル紙芝居も毎日上映!(11:00~/14:30~)
※1日のに午後の紙芝居は15:00~

ご家族と、お友だちと、ひとはくで春を感じてみませんか?

春に新生活がスタート!という方も多いと思います。
朝晩の寒暖差も大きいので、風邪をひかないよう、
お身体にお気をつけくださいね(^^)

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こんにちは、フロアスタッフです☺


今週のフロアスタッフとあそぼうは、
月に一度の「画はくの日」


3月のテーマは、「ひょうごのどうぶつを描こう!」
イノシシやシカ、イヌワシなど...かっこいい動物がいっぱい!


10日、11日の2日間、たくさんのおともだちが参加してくれました!
これには、ひとはくの動物たちも大喜びです!!

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まず最初はみんなでどうぶつの足あとクイズを行いました!
どの動物の足あとか分かったかな!?



いよいよ、ひょうごのどうぶつを描いていきます!
どのどうぶつを描こうかきまったかな?
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どうぶつたちの絵、とても上手に描いてくれました!


1ヵ月間、4階の休憩コーナーに飾らせていただきます!
1年間はひとはくの4階カウンターで保管していますので、
また遊びに来てくれたときにお返ししますっ!!


みなさまのご来館お待ちしています!


フロアスタッフ たばた
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