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自然・環境再生研究部の橋本です。

7月17日(金)に、ひとはく研究員WEBセミナー「東お多福山草原初夏の植物観察会」を公開しました。

ひとはく研究員WEBセミナー
https://www.hitohaku.jp/seminar/web-seminar.html
第3回 東お多福山草原初夏の植物観察会

【前編】(19分39秒)
https://www.youtube.com/watch?v=KpPhmdTnMa8&list=PLZWwddyyisB9CbnnGKIO5I6w3YgfSEckN&index=1
【後編】(30分41秒)
https://www.youtube.com/watch?v=S7c1JhTHUWU&list=PLZWwddyyisB9CbnnGKIO5I6w3YgfSEckN&index=2

本Webセミナーは2020年6月20日に開催予定だった現地観察会を、新型コロナウイルス感染症対策を施しながらの実施が困難と判断し、やむを得ず中止としたことから、講師がその内容の一部を紹介するために動画撮影し編集したものです。

現地での観察会と同じ種類の植物を紹介することは出来ていませんが、眺望点からの景色と、撮影時に開花していた植物を中心とした解説を行っています。

前編、後編あわせて約1時間と動画としては少し長いですが、実際の山登りに比べれば短い時間なので、のんびり楽しんでいただければと思います。

動画で紹介した植物の一部はすでに花期が終了しており、今から訪問しても観察することが出来ないものも含まれていますが、季節により開花植物も大きく変化しますので、是非、東お多福山草原に足をお運びいただければ嬉しいです。
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(自然・環境再生研究部 橋本佳延)


公園や緑道沿いに、(南国ではないのに)南国で見られる?
ハイビスカス のような花 が 咲いています。



この花は、アオイ科 の フヨウ属( Hibiscus )の ムクゲ という植物です。

ムクゲは、ハイビスカスと呼ばれる植物と同じ属(仲間)なのです。



「花びら」同志は、となりのものと 少し重なっています。



mukuge no hana 200711 s-IMGP6700.jpg












▲ムクゲの花




開く直前の「花びら」は、かるく ネジレ ているように見えます。
この ネジレ(の巻き)は、開いたときの「花びら」と「花びら」の
重なり の 向き? と 関係がありそうです。



mukuge no tsubomi 200711 s-IMGP6719.jpg










▲ムクゲ の 開く直前? の つぼみ





ムクゲの葉には、3本の葉脈(ようみゃく)が 目立ちます。

「つぼみ」 の 付け根 に いくつか ある、細い緑色のものは、
「副ガク」と 呼ばれるもの です。


mukuge no ha 200711 s-IMGP6704.jpg












▲ムクゲ の つぼみ と 葉の裏側



もっと、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  枝先の1つの花を見て、
  ①「花びら」や「がく」は、それぞれ何枚ありますか?

  花の中央に棒状のものがあります。
  ②その棒状のものの先は、いくつに分かれていますか?

  ③「おしべ」は、どのような特徴 が ありますか?

  ④「つぼみ」を上から見ると、漢字1文字の何に見えますか?

  
  ⑤「つぼみ」や葉の表面の毛を拡大すると何に見えますか?
    
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=





ムクゲの花 の 近くで「ホシミスジ」という蝶が止まっていました。






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▲ムクゲの葉に止まった ホシミスジ





「ホシミスジ」の名前は、
「ミスジ」は、翅の表に白い線(筋)が3つ目立ちますので、
それから。
「ホシ」の方は、翅の裏に黒い点(星)があることから、
それぞれ由来しているとのこと。


ムクゲには、葉に3つの葉脈(筋)が目立ちます。
また、星に見える毛(「星状毛(せいじょうもう)」と
言います)が 生えています。




ということで、ムクゲ と ホシミスジ は、
3本の『筋』と『星』つながり と いうことですね
(無理矢理 やな ~ア )。



                                         研究員 小舘 誓治

7月5日は、久しぶりの「ひとはく Kidsサンデー」の日でした
(今年度の4~6月のKidsサンデーは お休みでした)。

ひとはくでは、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のための
対策を行いながら、皆様のご理解とご協力のもと、
7月から一部の セミナー や イベント を開催しております。


梅雨の合間で、午前は曇っていましたが、午後は 晴れ も見られました。




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▲梅雨の季節ですが、午後からは晴れ間も見られました





今回は、通常のKidsサンデーでのプログラムの定員数の半分以下での実施でした。

ご参加いただいた皆さん、楽しんでいただけましたか?




さて、この日に実施された 主な プログラム の ようす の報告で~す。



■深田公園で実施された「チビゲンゴロウ を みつけよう」のようす は・・・。



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▲チビゲンゴロウって、どれくらいの大きさ? 他の生きものとくらべてみよう




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▲皆さん、真剣にさがしています(見つかった かな~)





■「ひっつく アオスジアゲハ を つくろう!」の ようす は・・・



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▲アオスジアゲハ の お話を聞いたり、動画を見てから かわいい飾りをつくります




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▲つくったアオスジアゲハを服につけて、アオスジアゲハの写真の前でハイポーズ!





■「デジタル紙芝居」のようす は・・・


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▲いつもの場所ではなく、広い空間の「ひとはくサロン」で実施しましたよ。





■「ツバメ の モビール」の ようす は・・・




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▲すてきなモビールを 上手に つくれた かな?






■「はねる生きもの の おもちゃ を つくろう!」の ようす は・・・




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▲「はねる生きもの」の本物を観察?(実演?)中




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▲つくった「はねる生きもの」の おもちゃ を 早速ためしています!




<ある出来事>
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ひとはくでは、県の環境政策課と協働で、「ふるさと兵庫こども
環境体験推進事業」(愛称:ひょうご エコロコ プロジェクト)
を実施しています。

この事業では、幼稚園・保育所・こども園などをエコロコスタッ
フが訪問して「エコロコ しぜん たいけん」(園児さんたちの
自然体験のサポート)などを実施しています
(詳しくは、エコロコのホームページ(https://eco-loco.jp/)を
ご覧ください)。

7月4日までに訪問した、園の先生や園児のご家族が、ひとはく
に来てくださったりしています。7月5日のKidsサンデーにも 来
てくださいました!(嬉しい ~イ!!)。





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▲エコロコスタッフが訪問した園 の ご家族


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次回の Kidsサンデー は、2020年 8月2日(日)です。



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ご家族で、ひとはくへ お越しください!

 
                   Kidsサンデープロジェクト 小舘

公園などの緑道沿いでクチナシ(アカネ科)の
花が咲きはじめました。
花から、上品な感じ? の 香りがします。




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▲ひとはくの看板前の、花が咲きはじめた
 クチナシの植え込み






このクチナシは、八重咲きの花です。
こちらの方が 公園などで よく見かけるような気がします。
  
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▲八重咲きのクチナシの花



下の写真は、「花びら」が一重のクチナシの花です。



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▲一重咲きのクチナシの花






「花」や「葉」を さらに、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  花を見て、
  ①「花びら」の下にある「がく」の先は いくつに分かれていますか?

  ②「おしべ」の数は いくつですか?

  枝に付いている葉を見て、
  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?

  葉の柄の付け根に「托葉(たくよう)※」と いうもの が あります。
  ④この「托葉」に どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

  ※「托葉」:葉の付け根にある、葉状のもの、あるいは突起物など。




開く直前の「つぼみ」は、バニラ の ソフト クリーム に
緑色の キウイ・ソース を かけた、おいしそうな
ソフト クリーム に見えませんか?


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▲ ソフト クリーム に見える?  クチナシ の 「つ・ぼ・み」




クチナシの花の写真を撮っていると、何かの視線を
感じました。
その方をみると・・・じーっと 見られていました!


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▲じーっと、こっちを見る ちっちゃな カマキリの仲間




                                         研究員 小舘 誓治

星とラッパの花

2020年6月27日

公園などの緑道沿いでハナゾノ ツクバネ ウツギ(スイカズラ科)の花
が咲いています。
ハナゾノ ツクバネ ウツギは、【アベリア】と呼ばれたりします。






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▲花が咲き始めた ハナゾノ ツクバネ ウツギの植え込み



  
花を前から見ると【星】に、横から見ると【ラッパ】に見えませんか?


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▲ハナゾノ ツクバネ ウツギの花







花や葉を さらに、よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
  
  ラッパのような形の花の先は、
  ①いくつに分かれていて、花の内側の特徴は 何ですか?

  ②1つの花の中で「花びら」の色に、何か特徴がありませんか?

  ③葉の並び方に どんな特徴がありますか?

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    








「がく」の部分は、お正月に遊ぶ「羽根つき」の
「羽根」の形に 似ています。

さて、1つの「がく」に、「羽根つきの羽根」に
使われている 鳥の羽 にあたる部分が いくつありますか? 
観察してみてください。


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▲「花びら」の下にある赤い「がく」






ハナゾノ ツクバネ ウツギを観察していると、クマバチが
蜜を吸いに来ました。

クマバチは、花の【星】(正面から)ではなく、
【ラッパ】に(横から)、抱き着き、
わずか2~3秒で「花びら」の外から 穴を開けて
蜜を吸っているようです。


植物にとっては、花粉を運んでもらえないのに
蜜を吸われる という、とっても 困る行動だと
思われます。



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▲クマバチが花の蜜を吸っているところ



                                         研究員 小舘 誓治
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