残るは10枚。
左写真の右側5枚 [左はキリなどで(4)で紹介]
その裏側になる右写真の5枚を紹介します。
○キヨスミサワアジサイ
(アジサイ科)Hydrangea serrata (Thunb. ex Murr.) Ser.
forma pulehella Hayashi中嶋恵子
NAKAJIMA, Keiko 作 神戸市立森林植物園
千葉県清澄山で発見されたヤマアジサイの一型。装飾花のがく片の白地に紅覆輪が美しい。樹勢は強く新品種の作出親として使われる。
○シラビソ (マツ科)Abies veitchii Lindl.小宮和加子
KOMIYA, Wakako 作 長野県軽井沢町
福島以南の本州、四国の亜高山帯に分布する日本固有種。よく似たオオシラビソは本州の日本海側に分布する。またモミに似ているが葉の先は丸く、ちくちくしない。
○ヤブラン (キジカクシ科)Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey肥田陽子
HIDA, Yoko 作 兵庫県芦屋市
林内の下草として生え、葉の形が蘭に似ているので、ヤブラン。大株になり、葉が涼しげで、沢山の花序を上げて紫色の花も美しいので、庭の木陰に植栽される。
○スギ (ヒノキ科)Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don田地川和子
TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県姫路市
幹は真っ直ぐに伸び、高木となり割裂性が高いので、建築用材から調度品まで細工用に用途は多い。弥生時代から利用され、日本文化を支えてきた日本固有種。
○オシロイバナ (オシロイバナ科)Mirabilis jalapa L.貴島せい子
KIJIMA, Seiko 作 神戸市垂水区
夕方に開花し、翌朝しぼむ一日花。花弁は無く、花びらに見える部分は萼で、花の付け根にある萼様の物は苞。果実を割ると白い粉状の内乳が現れる。
○ハリママムシグサ (テンナンショウ科)Arisaema minus (Serizawa) J.Murata田地川和子
TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県宍粟市
佐用町船越山で見つけられたが、神戸市西区や三木市でも生育が確認された。兵庫県の固有種。葉が展開するより先に花が咲き、テンナンショウ類では最も早く咲く。
兵庫県立人と自然の博物館所蔵○アオキ (アオキ科)Aucuba japonica Thunb.岸本美季
KISHIMOTO, Miki 作 神戸市再度山
常緑の低木。茎、枝も緑色をしているのでアオキと呼ばれる。雌木は冬に赤い実を着ける。花の少ない時期に彩りをつけるので庭木として植栽する。
○シナノキ (アオイ科)Tilia japonica (Miq.) Simonk.貴島せい子
KIJIMA, Seiko 作 神戸市立森林植物園
花序の柄に苞葉がつき、果実が熟すと花序ごと落ち、苞が舞いながら落ちる。風散布である。樹皮の靱皮繊維を用いたシナ布は耐水性が強く、船の帆やロープ等に使われた。
○ゴマギ (スイカズラ科)Viburnum sieboldii Miq.高橋和人
TAKAHASHI, Kazuto 作 茨城県下妻市
生葉からゴマ(胡麻)油に似た匂いがする。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する日本固有植物。落葉低木で低地や山地の落葉樹林の林縁に見られる。
○キカラスウリ (ウリ科)Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.内城葉子
UCHIJO, Yoko 作 東京都多摩市
日没後に花が開き、日の出後にしぼみ、花冠裂片の先は糸状に細裂する。果実は丸く、秋に黄熟する。根から澱粉を取り、天花粉に使う。
これで45作品すべてになります。画像が十分なものでなく、出品者の意に叶うかどうか気になっていますが、閲覧されたみなさんの関心は惹くことかと思います。
開館できましたら、ぜひともおいでください。
(鈴木武)