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 日中韓の環境省で,ポスト2020.生物多様性世界枠組みについて議論する会議に参加させていただきました。新型コロナの影響で,今回はオンラインでの開催になり,回線が切れないか,ちゃんとスライド画面は共有できるか,ハラハラしながらの登壇でした。講演では,この三ヵ国共通の外来生物問題となっているヒアリ対策で,マイクロカプセル化わさび成分を使ったヒアリの忌避・燻蒸技術や,コンテナヤードでのヒアリ営巣を防ぐためのシリコン樹脂を使った割れ目補填技術などの紹介しました。発表は,参加者の皆さんが興味津々で聞いてくださり,特に,わさび成分の話には,「どこで買えるのか?」「具体的な使用方法は?」等,質問が殺到しました。マイクロカプセル化わさび成分は,博物館での標本資料の保管で,環境に安全な防虫や防カビ剤として使用できないかと研究をはじめたものです。シリコン樹脂の技術は,博物館で樹脂包埋標本に使われているものを活用しています。皆さん,博物館で使われている技術や知見は,直接,世の中に役立つことは少ないと思われているかもしれませんが,人博は博物館の技術や知見を活用して,ヒアリ対策でも実社会に役立つ貢献をしているのです。

橋本 佳明(系統研究部 昆虫)
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今年はこのようなコロナ禍のもと、高校でも学校行事や授業も思うにまかせないのが現状です。そんな中、兵庫県内でSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けている14校の高校生たちは、自分たちの設定したテーマで課題研究をすすめています。その課題研究をまとめたポスターをひとはくに届けてもらい、3階展示室に展示しました。ひとはくにお越しの節は高校生の努力をぜひご覧ください。

兵庫県内SSH高校生ポスター展示

期間:令和2年9月10日(水)~10月7日(水)
場所:3階展示室 兵庫の自然誌付近
内容:兵庫県内SSH指定校14校の課題研究ポスター(1校ごとに1点)

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生涯学習課 竹中敏浩 



月の第1日曜日は「ひとはく Kidsサンデー」です。

9月6日(日)は、台風10号の影響もあり、曇ったり、
晴れたり、雨が降ったりの不安定な天気でした。



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▲エントランスホール周辺(3階入口ちかく)









さて、この日に実施された 主な プログラム の ようす の報告で~す。

今回は、久しぶりに『そとはく』(外を楽しむためのプログラム)も実施しました。
移動博物館車「ゆめはく」も出動しましたよ。


■「ひとはくビンゴ」と「ゆめはく」のようすは・・・



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▲そとはくの「ひとはくビンゴ」と移動博物館車「ゆめはく」





■ひとはく連携活動グループ「run♪run♪plaza」(るんるんプラザ)さんの
「しゃぼん玉あそび」のようすは・・・


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▲たくさんのしゃぼん玉が飛んでいます






■芝生広場で実施された「チャレンジ!バッタとり」のようす は・・・


広~い、芝生広場では、虫とりアミと虫かごをもった人たちが。


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▲広~い、芝生広場で、バッタとり~


捕れたバッタを研究員に見てもらっています。


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▲こんなに捕れたよ!






■フロアスタッフとあそぼう「くるくるとぶタネ」のようすは・・・


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▲作り方の説明をしているフロアスタッフ




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▲自分で作ったものを飛ばしています!うまく回っているかな?




■「バッタを解剖してみよう」のようすは・・・

このプログラムは、小学校3年生から6年生までの子どもさん向けに
実施しました。



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▲実体顕微鏡などを使って、本格的にバッタを解剖









■「キラキラなムシのかざりをつくろう!」の ようすは・・・



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▲真剣にキラキラなムシさんを作成中!





自分で作った作品を持って、ハイポーズ!
みんな キラキラしていますね~


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▲自分で作った作品と一緒に。











 <ある出来事>
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 ひとはくでは、現在、収蔵資料展「頌栄短大 植物標本
 コレクション展」を開催しています。

 その中の展示に、「ブナの葉にみられる地理的変異」と
 いうものがあります。

 日本地図上に、各地域で採集されたブナのさく葉(押し葉)
 標本が並んでいます。

 その展示の前で、あるご家族が、この展示を担当した研究員
 と熱心に話をしているところに遭遇しました。

 あとで、その研究員に聞くと、
 「なぜ、日本海側に分布するブナの葉が太平洋側に分布する
 ブナの葉よりも大きいのか」について、自分たちの意見を
 話されていたところだった、とのことです。

 様子を見ていると、特にお母さんが、熱心にお話をされていた
 ようでしたよ。
 
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 ▲来館された家族と研究員が展示の前で議論?中!!



 この展示は、9月13日(日)まで開催予定です。
 
『植物標本を「そんなに集めて どうするの?」と 思われる方、
  ぜひ、ご覧ください。

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今回のKidsサンデーには、昆虫顔出しパネルも登場しましたよ。

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▲カブトムシやカナブン、テントウムシなどの顔出しパネル



この顔出しパネルは、次回のKidsサンデーの日にも
館内の どこかに登場するかも。



9月のKidsサンデーには、ボランティアとして、清水一陽さん、
細川さん、松岡千寿さん、松岡想さん、宮本さん、徳平さん、
古谷さんの皆さんが、子どもたちのサポートをしてくださいました。
お疲れ様でした。



次回の Kidsサンデー は、2020年10月4日(日)です。



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ご家族で、ひとはくへ お越しください!

 
                   Kidsサンデープロジェクト 小舘
8月29日(土)、三田祥雲館高校の1年生で学校設定科目「自然科学の誘い」を選択している生徒が、ひとはくでの授業を受講しました。今年は新型コロナ感染症の影響で短い夏休み後の授業であったにもかかわらず、熱心の講義や実習に取り組んでくれました。その授業のようすをご覧ください。

まず、「未来をつくる自然史標本:展示や研究から環境政策まで」というテーマで、三橋研究員の講義を受けました。高校生としては博物館の役割を標本の収蔵や展示だけで考えていたようですが、環境政策まで関係することを分かってもらえたでしょうか。
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次には、グループ別に分かれて実習です。深田公園で植物観察を行うグループ、ジーンファームで種子保存の見学と遺伝子研究を学ぶグループ、収蔵庫見学を行うグループです。

生物系収蔵庫では植物標本、昆虫標本の見学を行いました。右下は地学系収蔵庫でのボーリングコアの見学です。
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左下は神戸層群の植物化石の見学。右下は淡路産のアンモナイト化石、アワジエンシスの説明を聞いているところです。
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左下・右下は液浸収蔵庫で封入標本やプラスティネーションの説明を聞いているところです。
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いずれの場所でも非常に熱心にメモを取り、身を乗り出して見学や実習に取り組んでくれました。
今年はコロナの影響で学校での勉学も制約を受けることが多いと思いますが、これからも頑張ってください。


生涯学習課 竹中敏浩



フジの花(花序)が上を向いて咲いているような、ツル植物をみつけました。




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▲花序が上を向いて伸びて咲いている、たくさんの花




この植物は、
道沿いののり面で地を這うように、あるいは他の植物を覆うように
広がっていたり、電柱をのぼるように、あるいはフェンスなどに
巻き付いて茎(ツル)を伸ばしています。




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▲電柱を支えるワイヤーに絡んで登っていくツル植物





この花は、クズ(マメ科)の花です。 

フジもマメ科なので1つ1つの
小さな花の形がよく似ています。



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▲クズの花                  ▲フジの花(5月上旬)






クズの葉は、3つの小葉(しょうよう)(「小さい葉」の意味だが、
クズの小葉は結構大きい)がセットで1枚の葉(複葉)です。




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▲3つの小葉がセットで1枚 の クズの葉




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▲いろんな形のクズの葉




よ~く見てみると・・・

<<観察ポイント>>
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  ツル(茎)の巻き方を見て、
  ①右巻きでしょうか?左巻きでしょうか?

  3つの小葉がセットで1枚の葉ですが、
  ②3つの小葉の形は同じですか?

  ③小葉の基部(付け根)のところは、どうなっていますか?
  
  ④葉柄(ようへい)の基部(付け根)のところは、どうなっていますか?
  
    
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暑い日が続いています。

日陰の葉と日向の葉を比べると、

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▲クズの日向の葉と日陰の葉がみられるところ




日陰のクズの葉は、3小葉が 平面にそろって
(開いて)いる感じです。



一方、日向のクズの葉は・・・
小葉をあわせるようにして、葉を閉じています。



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▲小葉を合わせるように閉じているクズの葉




クズは、「秋の七草」の1つです。
じっくり観察してみましょう。



                                         研究員 小舘 誓治
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