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ひとはくに隣接する深田公園には
いろいろな木が植えてあります。


本館3階入り口前の階段近くに、
ハナミズキ(ミズキ科)が
植えてあります。
現在(離れたところから見ると)
枝先にピンク色っぽいものが
あり綺麗です。


いきなりですが、ここで質問です。


下記の写真で、いくつの花が
咲いているでしょうか?



画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250423 hanamizuki no hana 2 tsu IMG_7244copy.jpg










▲ハナミズキの花
(2025年4月23日撮影)


いくつだと思われましたか?

「赤っぽい花ビラが4つずつ
咲いていて、3つの花が咲いて
いるよ」と思われた方、

普通そうですよね。そう見えますよね。


じつは、3つの花のように見える
もの、のそれぞれの中心部を
よく観察すると・・・

先ほどの写真の左から、順番に
仮にA、B、C としましょう。

それぞれの中心部の拡大写真を見ると、
まずは、Aです。

s-250423 hanamizuki no hana 2 tsu IMG_7244copy.jpg











▲Aの中心部

次に、Bです。

s-250423 hanamizuki no A no hana IMG_7239copy.jpg










▲Bの中心部


最後にCです。

s-250423 hanamizuki no C no tsubomi IMG_7235copy.jpg










▲Cの中心部



それぞれの中心部を見ると、左側のAと
真ん中のBには、小さな花がそれぞれ1つ
見えているのが わかりますか?


そのほかの、先が丸い棒みたいなものは、
すべて1つ1つが花のツボミなのです。


赤っぽい花ビラみたいに見えているのは、
「苞(ほう)」といいます。

「苞」とは、花や、花の集まりである
花序(かじょ)の基部にある特殊化
した葉(あるいは、「苞葉(ほうよう)」
ともいう)のことです。


ハナミズキの花の構造は、赤っぽい苞が
4枚あって、その中心部に20ケくらいの
ツボミがあります。やがてそれぞれが
開いて黄緑~黄色っぽい花ビラが4枚と、
白~黄色っぽい葯(やく)がある
雄しべが4つ見えます。
さらに中心部には薄い緑色の雌しべが
1つあります。

右側のCの中心部には、すべて、
まだ開いていないツボミでした
(ここで感心してでてくる言葉の
「ほオう」と言ってもらえれば・・・)。


したがって、小さな花はAとBの
それぞれ1つずつ、合わせて2つ
しか咲いていませんでした!
(ここでも、感心してでてくる
言葉の「ほォう」と言って
もらえれば、私も嬉しいです)。

花は、近くで観察しないと、
咲いているか、どうか
分からないこともあるのですね。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。

              研究員 小舘
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