「スズメノスザイ」って何?
と思われた方 おられますか?
いや、すぐに分かったよ、
と言われる方も いらっしゃるでしょう。
漢字で書けば、「雀の巣材」です。
先日(4月1日)、ひとはくに
「スズメの巣が見たい」と親子さんが
神戸から来られました。
話を聞くと、インターネットで
「スズメの巣」などで検索したら、
ひとはくブログの昔の記事
(コシアカツバメの巣が
スズメの巣になっている)が
ヒットしたそうです。
それを見て来られたとのこと。
じつは、ひとはくの4階入り口近く
(高架下)には、ツバメ や コシアカ
ツバメの巣があります。
ここのツバメの巣は、一昨年作られ、
昨年もツバメによって使われた
ものと、昨年作られてツバメ
によって使われたもの の
計2個があります。
一方、コシアカツバメの巣は、10年
以上前から 年々増えていった結果、
巣が現在10個以上ありますが、
ここ数年、そのほとんどが
コシアカツバメではなく、スズメに
使われています。
画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

▲コシアカツバメの古い巣から
顔を出しているスズメ
(2025年4月2日撮影)
息子さん(この春、小学3年生)は、
スズメが好きだそうで、
コシアカツバメの巣から
スズメが顔を出しているところを
撮影しようと一生懸命になっていました。

▲息子さんがスズメの写真を
撮っているところ
ひとはくの4階入り口近くで、
早朝や午前中のある時間帯などに、
最近 スズメが活動しているのを
見るかけるのですが、運よく
その時間帯にあたったようです。
スズメの写真、うまく撮れたかな?
(じつは、この日、巣から顔を出した
スズメの写真が 私は うまく撮れてい
なかったのです。)
スズメは、人とある程度の距離を保ちたい
らしく、近づきすぎたり(5m以内?)、
じっと見ていたりすると、すぐに
近くのケヤキの木の枝などに
飛んで行ってしまいます(近くでは
なかなか写真を撮らせてくれません)。

▲ケヤキの枝に止まって、こちらを
監視している?スズメたち
親子さんと話している途中で、スズメが
何かをくわえて階段近くに止まってました
(我々が近くにいるので警戒している
ようです)。
よく見ると巣の素材になる、枯れた草の
ようでした(運よく写真が撮れました!)。

▲巣材となる枯れた草をくわえている
スズメ(2025年4月1日撮影)
はっきりとは 分からないのですが、
どうやらイネ科の枯れたもの
のようです。
近くの芝生地 や のり面などで
秋から冬に草刈りがされます。
刈られたものが集められて
処分されるのですが、おそらく、
その残りなどが落ちていて
それらをスズメが利用している
のだと思われます。
ちなみに、コシアカツバメの古い巣に
出入りしているスズメが、その巣から
最近落とした一部(巣の中に入っていた
巣材)を見てみると、
イネ科(種類不明)の枯れた茎や葉、
ヌカススキ(イネ科)の枯れた穂、
ヨモギの乾燥し色が変わった葉、
白い糸(人工物)などがありました。

▲スズメの巣材の一部
親子さんに、コシアカツバメの巣を
スズメが利用している場合、その巣
の中は、(スズメが巣材として入れた)
枯れた草などで いっぱいであること
などを伝えました。
今年も、スズメの子育て準備が
始まったようです。
皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。
研究員 小舘