ひとはく周辺(深田公園)にはトウネズミモチ
(モクセイ科)の高木(高さ約10m)があります。
1月中旬、その木には、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)が
果実を食べに来ています。
ヒヨドリは、トウネズミモチ食堂の
常連?のお客さんです。
画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲たくさんの果実がなっているトウネズミモチ
ヒヨドリは、いろいろな時間帯にこの木に
来ているようです(同じ個体かどうかは
わかりませんが・・・)。
運よく、ヒヨドリが果実をくわえている
ところをいくつか写真に撮ることが
できました。
▲ヒヨドリがトウネズミモチの果実をくわえているところ
ヒヨドリがトウネズミモチの果実を
食べるときの一連のようすは・・・
(これも運よく撮れました!!)
← 見定める
← くちばしを果実に
寄せる
← くちばしの先で
くわえる
← 果実を少し宙に
浮かせる
← 果実を呑み込む
▲ヒヨドリが果実を食べるようす
高木のトウネズミモチの枝葉の広がり
(樹冠(じゅかん)という)の一部の
下に、コンクリート製の外階段があります。
そこには、トウネズミモチの果実や種子、
葉、果軸、枝などがたくさん
落ちています。
▲落ちたトウネズミモチの果実や葉、枝など
これらは、鳥たちが枝から枝へ(あるいは
果序から果序へ)移動するときに
落ちているようです。
(お客さ~ん、落としてますよ~)
また、くちばしで 果実を とろうと
したときに落としてしまうことも
あるのかな?
それから、鳥のフンらしきものも
たくさん落ちています。
▲トウネズミモチと思われる種子が
入っている鳥のフン?
階段に落ちた果実の中には、
ヒヨドリが、果実をくちばしの先の方で
くわえたあと、呑み込むために宙に浮か
せるのですが、キャッチしそびれる
こともあるのではなかと想像します。
▲ヒヨドリが果実を宙に浮かせているところ
(くちばしを結構大きく開いていますよ)
なお、階段に落ちている果実を(たくさん
あるにも関わらず、)ヒヨドリが
食べているのを(今のところ)見たことが
ありません。
トウネズミモチとしては、鳥類などに
果実を食べてもらって、遠くへ移動して
からフンと一緒に種子を落としてほしいと
思ているのでしょうが・・・
皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。
研究員 小舘