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ひとはく周辺(深田公園)にはアカマツ
(マツ科)の高木があります。
といっても、マツ枯れの影響で
少なくなっています。

12月下旬の午後、
植物観察をしていたら、
ニー ニー ニー ツ というような
鳥の鳴き声がして、その方向に
目を向けるとアカマツの高木が
ありました。


ちなみに、このアカマツの高木は、
樹高が約12mで、推定樹齢が約40年、
人の胸の高さ(地上1.3m)の幹の
直径(DBH)が17.5cmです。

※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。

241222 akamatsu (DBH17.5m,H yaku 12m) s-IMG_3800.jpg









▲アカマツの高木(写真の中央)
 (左側のオレンジ色の葉はコナラ
  (ブナ科)、右側はアカマツの枯れ木)




そのアカマツの枝に複数のヤマガラ
(シジュウカラ科)がいるのが見えました。

241222 yamagara ga akamatsu no eda ni 2wa iru s-IMG_3566copy.jpg241222 yamagara ga akamatsu no eda ni iru IMG_3550copy.jpg










▲アカマツの枝にいたヤマガラ



行動を観察していると・・・
マツボックリ(球果)をつついている
ように見えます。
241222 yamagara ga akamatsu no matubokkuri wo tutuiteiru  s-IMG_3745copy.jpg











▲マツボックリをつついている? ヤマガラ





そのうち、何かをくわえて
近くの、やや太めの枝に
移動して...

241222 yamagara ga akamatsu no syushi wo kuwaeteiru s-IMG_3748copycopy.jpg










▲ 何かをくわえているヤマガラ

くわえたものを一旦、
やや太めの枝に脚で押さえて
食べているようでした。


241222 yamagara ga akamatsu no yaya futoi eda ni uturu (syushi wo tabeta) s-IMG_3749copy.jpg










▲やや太めの枝に移動したヤマガラ

食べていたのは、アカマツの種子
(しゅし)のようです。

アカマツのマツボックリの
ヒダヒダ部分は、種鱗(しゅりん)とか、
鱗片(りんぺん)と いわれます。

1つの種鱗の内側には、種子が
2つずつあります。マツボックリの
種鱗が閉じていると、
それらは挟まった状態です。

下の写真は、種鱗が開いて、翼が
ある種子(写真中央に1つ)が
見えます。

akamatsu no matsubokkkuri IMGP5522 copy.gif














▲種鱗が開いた状態のマツボックリ

晴れた日には、マツボックリの
種鱗が開きます。


また下の写真は、種鱗(内側)と
種子の写真です。

1つの種鱗の内側に2つの種子
の型が付いるのがわかりますか?
また、種子には(薄い膜のような)
翼があります。

akamatsu no matsubokkuri no syurinn to syushi (betsu kotai).jpg














▲アカマツのマツボックリの
 1つの種鱗(上)と種子



次の写真は、ちょうど1年前に
深田公園にある、クロマツ(マツ科)
に絡んだ フジ(マメ科)の やや
太いツルいた ヤマガラの写真です。

231220 yamagara ga kuromatsu no syushi wo kuwaeteiru s-IMG_4386copy.jpg













▲クロマツの近くにいたヤマガラ

写真を撮ったあと、拡大して見ると、
ヤマガラのくちばしの先には、
クロマツの(アカマツと同じように
薄い膜のような翼をもった)種子が
写っていました。


ヤマガラは、アカマツやクロマツの種子を
上手に採って食べていたのですね。


アカマツやクロマツとしては、
せっかく翼をもった種子を飛ばすことなく
食べられるので、残念だと思います。



皆さんも 周辺の環境で生きものの観察を
してみませんか。

              研究員 小舘
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