ひとはくの周辺(深田公園)には、
ムクゲ(アオイ科)の木が比較的
近い場所に いくつか植えられています。
夏の盛りに咲く、ムクゲの花は、
大きくて目立ちます。
ムクゲの花の中央に、やや太めの雌しべ
があり、 その花柱を包むように雄しべの
集合体があます。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲深田公園に植えられているムクゲの花
ある日の午後から、同じ花を時間を
変えて何度か撮影してみました。
それらを時間ごとに並べてみると・・・
(枝先の花に注目してください。)
14時ごろ、花びらを目いっぱい開いています。
▲14時ごろの花
夕方、花びらが少ししぼみ始めました。
▲18時ごろの花
やや暗くなってから、
花びらが さらに しぼんだ感じがします。
▲19時ごろの花
次の日の午前中には、観察していた花は
すっかりしぼんでいましたが、近くの
ツボミが開いて花が咲いていました。
▲翌日の10時ごろの花
ムクゲの別の木を10時ごろから
観察していると、蜜を吸いに
カフェ「ムクゲの花」に
お客さん(昆虫たち)が来ましたよ。
たとえば、タイワンタケクマバチ
(ミツバチ科)と思われるハチ類
や チャバネセセリ(セセリチョウ科)
のチョウ類です(特にチャバネセセリは
何個体か頻繁に来ていました)。
タイワンタケクマバチは、花の中央
にある花柱をしっかり抱いて、
蜜を吸っています。
▲タイワンタケクマバチ
チャバネセセリは、長い口吻を使って
蜜を吸っています。
▲チャバネセセリ
1つの花は、次の日にはしぼんで
しまいますが、夏の期間(花期)は、
翌日に別のつぼみが開いて花が咲き、
お客さん(花粉を運んでくれる昆虫など)
を待つことになります。
ムクゲの木の樹冠(じゅかん)の下は、
しぼんで枝から落ちた花でいっぱいです。
▲枝から落ちた たくさんの花
キアゲハ(アゲハチョウ科)も 同じ木の
花にも いくつか寄ってから、
別の木の花に行っていましたよ。
▲キアゲハ
ムクゲの雌しべと雄しべは一体化して
花の中央に やや太めの花柱として存在
します。
タイワンタケクマバチは、その花柱に
抱き着く ようにして(花粉を体に
たくさん付けて) 蜜を吸っている
ようです。
しかし、チャバネセセリは、
体が小さく、長い口吻で蜜を吸うので、
体に花粉がほとんど付かない状態です。
チョウ類はムクゲの花粉を運ぶ役割を
どれだけしてくれているのか疑わしいなぁ
(まるで、食い逃げ やー!)
と感じてしまいました。
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘
ムクゲ(アオイ科)の木が比較的
近い場所に いくつか植えられています。
夏の盛りに咲く、ムクゲの花は、
大きくて目立ちます。
ムクゲの花の中央に、やや太めの雌しべ
があり、 その花柱を包むように雄しべの
集合体があます。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲深田公園に植えられているムクゲの花
ある日の午後から、同じ花を時間を
変えて何度か撮影してみました。
それらを時間ごとに並べてみると・・・
(枝先の花に注目してください。)
14時ごろ、花びらを目いっぱい開いています。
▲14時ごろの花
夕方、花びらが少ししぼみ始めました。
▲18時ごろの花
やや暗くなってから、
花びらが さらに しぼんだ感じがします。
▲19時ごろの花
次の日の午前中には、観察していた花は
すっかりしぼんでいましたが、近くの
ツボミが開いて花が咲いていました。
▲翌日の10時ごろの花
ムクゲの別の木を10時ごろから
観察していると、蜜を吸いに
カフェ「ムクゲの花」に
お客さん(昆虫たち)が来ましたよ。
たとえば、タイワンタケクマバチ
(ミツバチ科)と思われるハチ類
や チャバネセセリ(セセリチョウ科)
のチョウ類です(特にチャバネセセリは
何個体か頻繁に来ていました)。
タイワンタケクマバチは、花の中央
にある花柱をしっかり抱いて、
蜜を吸っています。
▲タイワンタケクマバチ
チャバネセセリは、長い口吻を使って
蜜を吸っています。
▲チャバネセセリ
1つの花は、次の日にはしぼんで
しまいますが、夏の期間(花期)は、
翌日に別のつぼみが開いて花が咲き、
お客さん(花粉を運んでくれる昆虫など)
を待つことになります。
ムクゲの木の樹冠(じゅかん)の下は、
しぼんで枝から落ちた花でいっぱいです。
▲枝から落ちた たくさんの花
キアゲハ(アゲハチョウ科)も 同じ木の
花にも いくつか寄ってから、
別の木の花に行っていましたよ。
▲キアゲハ
ムクゲの雌しべと雄しべは一体化して
花の中央に やや太めの花柱として存在
します。
タイワンタケクマバチは、その花柱に
抱き着く ようにして(花粉を体に
たくさん付けて) 蜜を吸っている
ようです。
しかし、チャバネセセリは、
体が小さく、長い口吻で蜜を吸うので、
体に花粉がほとんど付かない状態です。
チョウ類はムクゲの花粉を運ぶ役割を
どれだけしてくれているのか疑わしいなぁ
(まるで、食い逃げ やー!)
と感じてしまいました。
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘