ひとはくの周辺(深田公園)では、
多くのカエデ類(たとえば、
イロハモミジ、オオモミジ、
ハウチワカエデ、トウカエデ、
ハナノキ、イタヤカエデなど)
が植えられています。
それらの木に止まっている
クマゼミ(セミ科)を たくさん見ます。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲イロハモミジの枝に
止まっているクマゼミ
夕方、ムクゲ(アオイ科)の花を
観察していていると、細くて
白っぽい弧を描いものが、一瞬、
視界の端の方に見えた気が
しました。
▲観察していたムクゲの木
そちらの方を見ると、イタヤカエデ
(ムクロジ科)の木がありました。
▲イタヤカエデの木
その幹や枝に複数のクマゼミ(セミ科)が
止まっていました、
▲イタヤカエデに止まっているクマゼミ
もしやと思い、そのイタヤカエデに
近づきクマゼミを観察していると...
やりましたー。
クマゼミが液体(以下、オシッコ
と呼びます)を出し、それが
細い弧を描いた(オシッコ をした)
のです。しかし、カメラを向けて
いなかったので撮影できませんでした。
ただ、オシッコをしたクマゼミは、
まだ、そこに留まっていました。
カメラを構えて心の中で、
「もう一回!もう一回!」と
叫んで願っていると、
なんと、してくれました。
▲クマゼミが オシッコ をしているところ
(ここから数えて1回目)
夢中でシャッターを切りましたが、
一瞬なので、うまく写っているかどうか・・・
確認すると 写っていました。
もうしないかな、と思いながら、再度
心の中で「もう一回!もう1回!」と
叫んでいると・・・してくれました
(運が良かった~)。
▲同じクマゼミが再び オシッコ をしているところ(2回目)
運がよいことは、そんな何度もないよね。と思いながら
心の中で「もう1回!もう1回」と
叫んでみました。そうすると・・・、してくれました
(オシッコだけにウンじゃないよね。これって奇跡?)。
▲同じクマゼミが再々 オシッコ をしているところ(3回目)
カメラを構えてから、
1回目のオシッコから
3回目のオシッコまで、
約3~4分でした。
写真で撮れなかった分を合せると、
約10分くらいの間に5回は
オシッコ を したことになります。
しかも、クマゼミは その場から
離れていません。
突然ですが、
なんども オシッコをしていたので
このクマゼミを
「C.(シー) C. (シー)ゼミ」と
名付けました。
以前に、「セミ類が 飛び去るときに
オシッコをする」と聞いたことが
ありますが、C.C.ゼミは止まった
ままで オシッコをしていました。
しかも、体の下方ではなく、右やや
斜め上方(ほぼ一定?の方向)に
飛んでいくようにしていましたよ
(正確では ありませんが)。
その後、暗くなって(約1時間後)
まさか、C.C.ゼミは、いないだろうと
思いましたが、イタヤカエデを
もう一度 見にいくと...、
いました。
▲同じ場所にいた C.C.ゼミ
おもわず「おるんかい!?」と心の中で、
ツッコんでしまいました。
C.C.ゼミからすれば、『また来たんかい!
オシッコかけたろか!』と叫んでいたかも
しれません。
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘