ひとはくの入口ちかくには、たくさんの
コシアカツバメ(ツバメ科)の巣があります。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
コシアカツバメが(かつて)子育てをしていた年
の写真を見ていただくと・・・
2018年の8月の写真では、
▲コシアカツバメの巣からコシアカツバメが
2羽顔を出している(2018年8月撮影)
▲地面に降りたコシアカツバメ
(2018年5月撮影)
2019年の4月の写真では、
▲照明器具の上にいるコシアカツバメ
(2019年4月撮影)
しかし今年は、コシアカツバメの姿は
ありません。
この春、コシアカツバメが子育てをして、
巣立っていったということでも
ありません。
ここ何年かは、コシアカツバメは、
この場所で子育てをしていないのです。
先ほどの写真のようにコシアカツバメが
子育てしていた時の巣が、残っている
状態です。
そのコシアカツバメの古い巣のいくつかで、
現在ヒナの声がします。その声の主は、
スズメ(スズメ科)だと思われます。
スズメがコシアカツバメの古い巣を利用して
子育てをしているようです。
ときどき、コシアカツバメの古い巣から
親スズメが出入りをしているのを
見たりします。
▲コシアカツバメの古い巣から
顔を出しているスズメの親(7月)
朝、職員が出勤してくる前の(人通りが
少ない)時間帯では、博物館の入口ちかくで
スズメがよく見られます。
しかしスズメは、人が近づくとすぐに
飛んで行ったり、隠れようとします。
でも、時間帯によっては、
耳を澄ましていると(澄まさなく
ても、大きな鳴き声で)ヒナが
「ちっちっち ちっちっち」
( 「こちらでござる」) と教えて
くれるときがあります。
▲博物館の入口近くで見られるスズメ(7月)
皆さん、お宅の近くで最近
スズメの姿を見ますか?
また、ここで子育てしているの
だろうなあという場所ってありますか?
人間の住宅事情などの変化(隙間が
少ない住宅が多くなった?)に伴って
スズメのお宿(子育てする場所)も
少なくなっているのでしょうか?
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘