ひとはく周辺(深田公園)には
ヤマモモ(ヤマモモ科)の高木
(♀の木)があります。
深田公園のヤマモモの果実は、
小粒(チビ)のものが多いよう
です。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲深田公園のヤマモモの果実(小粒)
ヤマモモには、いろいろな品種が
あるようで、神戸市北区の
ある公園やその周辺の緑道
沿い に植えてあるヤマモモは
大粒の果実が多いようです。
▲神戸市北区の公園のヤマモモの果実(大粒)
果肉部分(粒状の突起がある外果皮)
に覆われた 中心部にある堅いものは、
「核」(かく)と言って果実の部分です。
この中に種子の部分があります。
▲深田公園の果実の縦断面(左)と核(中央)と果実(右)
どれくらい大きさに違いがあるのか、
深田公園と神戸市北区の公園とで、
ヤマモモの果実をくらべてみました。
▲神戸市北区の公園のヤマモモの果実(大粒)の重さを測定中
▲深田公園の果実(左)と神戸市北区の公園の果実(右)
測定結果で~す。
<ヤマモモの果実の重さ(g)>
深田公園(10個) 神戸市北区の公園(10個)
幅 0.8~1.7 g 幅 10.0~14.8 g
平均 1.1 g/1個 平均 12.9 g/1個
<ヤマモモの果実の直径(㎝)>
深田公園(10個) 神戸市北区の公園(10個)
幅 1.2~1.5 ㎝ 幅 2.7~3.0 ㎝
平均 1.3 cm/1個 平均 2.9 cm/1個
この結果をみると、
果実の重さは、 深田公園のものは、
神戸市北区の公園のものの 10分の1以下
です。
果実の直径は、 深田公園のものは、
神戸市北区の公園のものの 半分以下です。
ちなみに、いくつかの植物図鑑をみると、
『ヤマモモの果実の直径は1.5~2㎝』と
書かれていました。
この図鑑の値を基準(普通盛り?)にすると、
深田公園のヤマモモの果実は、やや小粒なので
「ヤマモモ食堂のチビ盛り店」で、
神戸市北区の公園のヤマモモの果実は、大粒なので
「ヤマモモ食堂のデカ盛り店」
というところでしょうか。
『私は、丸吞みできる「チビ盛り店」の方が好き』と
ヒヨドリが言ったとか、言わないとか。
▲深田公園のヤマモモの果実をくわえているヒヨドリ
(もちろん、このあと果実を丸呑みしましたよ)
皆さんも 周辺の環境で生きもの の
観察をしてみませんか。
研究員 小舘