人と自然の博物館では、生物多様性の保全を目指し、野生植物を対象としたジーンバンク事業を実施しています。この事業の実施を支える中核の施設が「ジーンファーム」です。
兵庫県は南北海に面していますが、自然の海岸は減ってきています。たくさんあった海浜植物も絶滅の危機に瀕しているとのこと。
今日のセミナーでは、遺伝子のことや生物多様性には遺伝的多様性が大切であることや自然再生の問題点などを学びながら、兵庫県内産の絶滅危惧種を中心に生育域外保全を行っているジーンファームを見学していただきました。
この施設は、温室・冷室・遮光ハウス・ガラス室・ミスト室などそれぞれの植物が生育していた環境に近い形で育てられるように設備が整えられてます。
各部屋で育てられている代表的なものについて、研究員が説明していきます。参加されたみなさまは、メモを取ったり、質問をされたりしながら見学されていました。
人と自然の博物館では、このジーンファームで兵庫県産だけで250種以上の植物を栽培・育成・増殖に取り組んでいます。
◎参加したみなさまの感想など
・セミナーガイドを見てこの講座を知りました。ジーンファームがどんなところなんだろうと興味があって参加しました。
・絶滅危惧種を救いたいと思っています。
・外来種のことに興味がありました。
◎中濵研究員より
遺伝子(ジーン)というと難しそうなイメージがあるかもしれませ
んが、実は生物多様性を守ることにもとても重要です。ジーンファームの植物をご覧になって、生物多様性を守ることの大事さについて考えるきっかけにしていただけますととても嬉しく思います。
(文責 生涯学習課 ※このセミナーのお問い合わせは生涯学習課までお願いします。)