博物館の近くで植物の観察をしています。
春になると、新しい枝葉が伸びてきて
葉の緑色が薄いものから濃いもの、
やや赤っぽいものなど いろいろ見られます。
▲アラカシ(ブナ科)の新しい枝葉(2024年4月24日撮影)
さて、春になって、公園や歩道などに「新鮮な
落ち葉が多いな」と思われた方は いませんか?
普通、落ち葉の季節といえば、秋~冬ですよね。
秋~冬にかけてドサッと葉を落とす
木のことを 落葉樹(らくようじゅ)
といいます。
一方、一年中、緑色の葉を枝に付けている
木のことを 常緑樹(じょうりょくじゅ)
といいます。
常緑樹も秋~冬にかけて葉を落とす もの
も多い(落とす量は少ない?) のですが、
春の、新しい枝葉が伸びるときに
古い葉を結構な量で落とすものも多い のです。
ひとはく のある 深田公園などに
植えてある木を観察すると・・・
舗装された歩道などは 頻繁に清掃の方が
落ち葉などを きれいに掃いてくださるので、
掃除される前だと(特定の種類の)新鮮な
落ち葉や落ち花などを見ることができます。
常緑樹であるヤマモモ(ヤマモモ科) の樹冠
(じゅかん;木の枝が広がっている範囲)の下の、
舗装された歩道に落ち葉とたくさんの雄花が落ちて
います(ここ数日間の雨・風で落ちたようです)。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲舗装された歩道に落ちたヤマモモの落ち葉と雄花
▲ヤマモモの枝葉と雄花 (2024年4月24日撮影)
常緑樹であるアラカシ(ブナ科)の樹冠の下の歩道の
端のところに、風に飛ばされて集まった新鮮な
落ち葉があります。
▲風で端の方に集まったアラカシの新鮮な落ち葉
▲アラカシの新しい枝葉
アラカシは新しい枝葉を展開するタイミングで
冬を越した古い葉を落とすようです。
落葉樹であるクヌギ(ブナ科) の樹冠の下の歩道に
落ち葉と たくさんの雄花が落ちています。
▲歩道に落ちたクヌギの落ち葉と雄花、かく斗(と)
(2024年4月24日撮影)
ちょっと待ってください。
落葉樹だったら、秋~冬に葉が落ちて
しまっているのでは? と気づかれた方
もおられると思います。
秋から冬になると落葉樹は、枝と葉の
付け根の間に離層(りそう)と呼ばれる
壁の ようなものを作って
葉を落とします。
落葉樹の中には 秋から冬にかけて葉の色が
変わったリした後、その葉は枯れるのですが、
離層の発達が悪く、枯れた状態の葉を枝に
付けたまま 春をむかえるものがあるのです。
ブナ科の木の比較的若い個体にも 見られる
現象です。
▲茶色になった(枯れた)葉を 春まで
枝につけている若いクヌギ (2024年4月11日撮影)
落ち葉の話 ですが、特に「オチ」はありません。
皆さんも 周辺の環境で生きものの 観察を してみませんか。
研究員 小舘
春になると、新しい枝葉が伸びてきて
葉の緑色が薄いものから濃いもの、
やや赤っぽいものなど いろいろ見られます。
▲アラカシ(ブナ科)の新しい枝葉(2024年4月24日撮影)
さて、春になって、公園や歩道などに「新鮮な
落ち葉が多いな」と思われた方は いませんか?
普通、落ち葉の季節といえば、秋~冬ですよね。
秋~冬にかけてドサッと葉を落とす
木のことを 落葉樹(らくようじゅ)
といいます。
一方、一年中、緑色の葉を枝に付けている
木のことを 常緑樹(じょうりょくじゅ)
といいます。
常緑樹も秋~冬にかけて葉を落とす もの
も多い(落とす量は少ない?) のですが、
春の、新しい枝葉が伸びるときに
古い葉を結構な量で落とすものも多い のです。
ひとはく のある 深田公園などに
植えてある木を観察すると・・・
舗装された歩道などは 頻繁に清掃の方が
落ち葉などを きれいに掃いてくださるので、
掃除される前だと(特定の種類の)新鮮な
落ち葉や落ち花などを見ることができます。
常緑樹であるヤマモモ(ヤマモモ科) の樹冠
(じゅかん;木の枝が広がっている範囲)の下の、
舗装された歩道に落ち葉とたくさんの雄花が落ちて
います(ここ数日間の雨・風で落ちたようです)。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲舗装された歩道に落ちたヤマモモの落ち葉と雄花
▲ヤマモモの枝葉と雄花 (2024年4月24日撮影)
常緑樹であるアラカシ(ブナ科)の樹冠の下の歩道の
端のところに、風に飛ばされて集まった新鮮な
落ち葉があります。
▲風で端の方に集まったアラカシの新鮮な落ち葉
▲アラカシの新しい枝葉
アラカシは新しい枝葉を展開するタイミングで
冬を越した古い葉を落とすようです。
落葉樹であるクヌギ(ブナ科) の樹冠の下の歩道に
落ち葉と たくさんの雄花が落ちています。
▲歩道に落ちたクヌギの落ち葉と雄花、かく斗(と)
(2024年4月24日撮影)
ちょっと待ってください。
落葉樹だったら、秋~冬に葉が落ちて
しまっているのでは? と気づかれた方
もおられると思います。
秋から冬になると落葉樹は、枝と葉の
付け根の間に離層(りそう)と呼ばれる
壁の ようなものを作って
葉を落とします。
落葉樹の中には 秋から冬にかけて葉の色が
変わったリした後、その葉は枯れるのですが、
離層の発達が悪く、枯れた状態の葉を枝に
付けたまま 春をむかえるものがあるのです。
ブナ科の木の比較的若い個体にも 見られる
現象です。
▲茶色になった(枯れた)葉を 春まで
枝につけている若いクヌギ (2024年4月11日撮影)
落ち葉の話 ですが、特に「オチ」はありません。
皆さんも 周辺の環境で生きものの 観察を してみませんか。
研究員 小舘