コレクショナリウム周辺にあるサクラ類の
ソメイヨシノ(バラ科)は、今年は
4月2日に咲き始め、4月6日で、
ほぼ満開状態でした。
※画像をクリックすると、写真が拡大するものがあります。
▲ほぼ満開状態に花が咲いているソメイヨシ
ノ(2024年4月6日撮影)
4月6日には、1枚づつ落ちているのではなく
花が丸ごと?いくつか(近い場所にかたまっ
て)落ちていました。
▲地面に落ちたソメイヨシノの花
(2024年4月6日撮影)
これは、おそらくスズメ(スズメ科)の
仕業です。
ソメイヨシノの花のガク筒部分をスズメが
くちばしで切って(蜜を吸って)、1つの
花を丸ごと落としてしまっているようです。
くちばしが太いスズメは、そのように
しないと蜜が吸えないそうです。
▲スズメがソメイヨシノの花をくわえている
ところ(2024年4月11日撮影)
▲スズメが落としたと思われる、ガク筒部分
で切られた花(2024年4月6日撮影)
4月9日は、雨や風が強かったのでソメイヨシ
ノの花は大丈夫だったのか?と、
4月10日午後に観察してみました。
強風で落ちた花びらは吹き飛ばされていまし
たが、午前中に新たに落ちたと思われる
1枚ずつの花びらと、丸ごとの花(どちらも
新鮮な感じです)がいくつも落ちていました。
▲地面に落ちたソメイヨシノの花
(2024年4月10日撮影)
ソメイヨシノの枝先を見ると、花びらが落
ちて5つに分かれた赤っぽいガクが
星の形に見えて目立ちます。
▲星型に見える赤っぽい色のガク
もちろん、花びらが落ちていない花でも、
花の後ろ側から見れば、
星形のガクが確認できます。
▲花の後ろ側から見た状態
ソメイヨシノの花を観察しているとスズメが
現れました。
▲ソメイヨシノの枝に止まったスズメ
(2024年4月10日撮影)
スズメは、せわしなく動いています。
こちらが気配をなくしてスズメが見える
位置に移動して、
しずかに観察していると・・・
スズメがソメイヨシノの花のガク筒部分を
くわえました(ヤッター!)。
▲ソメイヨシノの花のガク筒部分をくわえて
いるスズメ(2024年4月10日撮影)
ガク筒部分が切られたあとが残った状態の枝
で写真に撮りやすそうなところを探してみま
した。
ありました。下記の写真のような感じです。
▲枝に残った緑色の花柄(かへい)
(2024年4月10日撮影)
スズメに花を丸ごと1つずつ落とされたり、
また雨風で花びらが散ってしまったものも
ありますが、
4月10日の時点では花も花びらが落ちずに
持ちこたえたものも たくさんありました。
まだまだ綺麗です。
皆さんも 身近にソメイヨシノが咲いて
いれば(スズメも?)観察をしてみませんか。
研究員 小舘