こんにちは。大学院生の横佐古です。今回、紙すき体験に参加させて頂いて感じたことを書こうと思います。
まず思ったことは、スタッフの方々の準備がすごい!ということです。
本イベントを開催するにあたり、1週間前から準備を行い、また事前練習(リハーサル)も行ったと聞きました。特に驚いたのは、紙の材料や飾りに使う草花はもちろん、なんと本物のミツマタ(紙の原料となる木です)まで用意されていたことです。実際のミツマタの木を見せることで、子供たちは紙の成り立ちについて関心を持つことにつながります。ただ体験させるだけではなく子供たちの学びに繋げようという思いから、このような準備をしているのだと感じました。
さて、実際の活動内容についてです。参加者たちはまず紙の成り立ちについて簡単な説明を聞いた後、牛乳パックを使って紙の材料を作り、草花を使ってデザインを施してオリジナルの作品を作ります。
子供たちが紙すきを行う様子を見ていて特に面白いなと思ったのは、草花を使って好きなデザインをする場面です。スタッフの方が用紙してくださった数十種類の花や葉を使って模様を作るのですが、そのデザインにそれぞれ個性が出ていて、どれもユニークなものだと感じました。例えば、沢山の色を使って華やかな模様にする子、色を統一させて落ち着いた模様にする子、また、紙いっぱいに草花を配置する子、逆に空白を作ってシンプルな模様にする子などなど、まさにその作品は千差万別でした。
僕もスタッフのご厚意で、特別に作らせていただいたのですが、中々デザインが決まらず悩んでいました。すると子供が「こうやったらキレイじゃん」と代わりに草花を載せてくれて、そのデザインがすごくキレイだったので感心してしまいました。もしかしたらこのようなデザインは、頭が固い大人よりも先入観のない子供たちの方が得意なのかも知れません。子供たちの想像力に脱帽です。
子供たちは完成した自分の作品を大事そうに持って帰っていました。親御さんも貴重な体験をさせることができて満足している様子でした。僕も子供の頃このようなイベントに参加したかったな、そんな思いです。スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
筆者が作った紙すきの作品。子供がデザインを手伝ってくれました
兵庫県立大学大学院 環境人間学研究科修士1年 横佐古優太
(兵庫県立大学大学院授業「まちづくり特論」の一環で行いました。 担当 環境計画 藤本)