ひとはくに隣接する深田公園で、ドングリが1個 落ちていました。
丸っこい ドングリです。
![kunugi no donnguri 210919 s-IMG_5618.jpg](/blog/assets_c/2021/09/kunugi%20no%20donnguri%20%20%20210919%20s-IMG_5618-thumb-250xauto-31214.jpg)
▲深田公園で見つけたドングリ
近くの木から、クヌギ(ブナ科)のドングリだと思われます。
![kunugi no ki 210919 s-IMG_5695.jpg](/blog/assets_c/2021/09/kunugi%20no%20ki%20%20210919%20s-IMG_5695-thumb-250xauto-31218.jpg)
▲ドングリが1つだけ落ちていた 近くのクヌギの木
クヌギの「かく斗(と)」は、落ちていませんでした。
かく斗 は、枝とドングリとを つないでいるものです。
この落ちているドングリの かく斗は、枝に付いた
ままなのかな?
かく斗は、ドングリが小さいときは、その全体をほぼ覆っています。
クヌギの木の枝を見ると、現在ほとんどが黄緑色っぽい、かく斗が
たくさん見られ、緑色のドングリが、かく斗の中から、
ちょこっと顔をだしている、って感じのものから、
3分の1くらい見えるものもあります。
![kunugi no eda ha 210918 s-IMG_5456.jpg](/blog/assets_c/2021/09/kunugi%20no%20eda%20ha%20210918%20s-IMG_5456-thumb-250xauto-31224.jpg)
![kunugi no ki no eda 210919 s-IMG_5595copy.jpg](/blog/assets_c/2021/09/kunugi%20no%20ki%20%20no%20eda%20210919%20s-IMG_5595copy-thumb-250xauto-31228.jpg)
▲クヌギの枝に付いている黄緑色の かく斗
落ちたドングリは、他のドングリよりも早く
かく斗を ぬぎぬぎ した? のですね。
クヌギの木を よ~く見てみると・・・
<<観察ポイント>>
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葉を見て、
① 縁のギザギザ(きょ歯)の先は どうなっていますか?
② 主脈から分岐した側脈(そくみゃく)と きょ歯の関係は?
③ 裏面は、どんな色でしょうか?
幹を見て、
④ 幹のもようは、どんな特徴がありますか?
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春に咲いたクヌギの雌花が、熟したドングリになるのは、
次の年の秋です。
現在、今年の春に咲いた雌花のあとと、一年前の春に咲いて、
若いドングリになっているもの、の両方を観察する
ことができます。
![kunugi no hana no ato 210919.jpg](/blog/assets_c/2021/09/kunugi%20no%20hana%20no%20ato%20210919-thumb-250xauto-31221.jpg)
▲今年の花のあと(白の矢印)と、若いドングリ(去年の花のあと)(赤の矢印)
まだ黄緑色のドングリ、大きくなったら、だれが食べるのかな?
研究員 小舘 誓治