ひとはくに隣接する深田公園で、ドングリが1個 落ちていました。
丸っこい ドングリです。
▲深田公園で見つけたドングリ
近くの木から、クヌギ(ブナ科)のドングリだと思われます。
▲ドングリが1つだけ落ちていた 近くのクヌギの木
クヌギの「かく斗(と)」は、落ちていませんでした。
かく斗 は、枝とドングリとを つないでいるものです。
この落ちているドングリの かく斗は、枝に付いた
ままなのかな?
かく斗は、ドングリが小さいときは、その全体をほぼ覆っています。
クヌギの木の枝を見ると、現在ほとんどが黄緑色っぽい、かく斗が
たくさん見られ、緑色のドングリが、かく斗の中から、
ちょこっと顔をだしている、って感じのものから、
3分の1くらい見えるものもあります。
▲クヌギの枝に付いている黄緑色の かく斗
落ちたドングリは、他のドングリよりも早く
かく斗を ぬぎぬぎ した? のですね。
クヌギの木を よ~く見てみると・・・
<<観察ポイント>>
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
葉を見て、
① 縁のギザギザ(きょ歯)の先は どうなっていますか?
② 主脈から分岐した側脈(そくみゃく)と きょ歯の関係は?
③ 裏面は、どんな色でしょうか?
幹を見て、
④ 幹のもようは、どんな特徴がありますか?
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
春に咲いたクヌギの雌花が、熟したドングリになるのは、
次の年の秋です。
現在、今年の春に咲いた雌花のあとと、一年前の春に咲いて、
若いドングリになっているもの、の両方を観察する
ことができます。
▲今年の花のあと(白の矢印)と、若いドングリ(去年の花のあと)(赤の矢印)
まだ黄緑色のドングリ、大きくなったら、だれが食べるのかな?
研究員 小舘 誓治