(4)のボードの裏側です。
神戸市の絶滅危惧植物に関係する植物画です。
ショーケースには関連する文献が展示されています。
○ハリママムシグサ(サトイモ科)
Arisaema minus (Serizawa) J.Murata
佐用町(旧南光町)
神戸市にも分布する絶滅危惧植物です。
○キヨスミウツボ(ハマウツボ科)
Phacellanthus tubiflorus Sieb. et Zucc.
Jun. 2000
神戸市西区
神戸市立森林植物園所蔵
神戸市西区の開発予定地で見つかった絶滅危惧種キヨスミウツボは他の植物から栄養をもらって生きる植物です。
「キヨスミウツボの生活」中西收 小林禧樹 黒崎史平(2006) 兵庫県植物誌研究会 に掲載されています。
○アジサイ(アジサイ科)
Hydrangea macrophylla (Thunberg) Ser. form macrophylla
Jul. 2010
神戸市立森林植物園
キヨスミウツボを寄生させたアジサイです。寄生された根の周辺ではアジサイは細かい根が少ないことがわかります。
○ウラジロマタタビ(マタタビ科)
Actinidia arguta (Siebold et Zucc.) Planch. ex Miq.
var. hypoleuca (Nakai) Kitam.
このウラジロマタタビもキヨスミウツボに寄生されており、
枝の一部が枯れています。
上2つの植物画は下記の学術報告に掲載されています。
ウラジロマタタビにキヨスミウツボを移植する 「二段階移植法」の開発 : 神戸複合産業団地における キヨスミウツボ群落保全のための25年間のとりくみ
中西收 小林禧樹 黒崎史平(2017) 兵庫の植物27:43-56
○ヤブレガサモドキ(キク科)
Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam.
神戸市北区
(鈴木武)