4月24日(土)のフロアスタッフとあそぼうは「たんぽぽペーパークラフト」。
たんぽぽは、実は小さな花が集まって一つの花のように見えている!
たんぽぽは黄色だけじゃない! 白いのもピンクのもあるんだよ。
クイズを通して学んだ後はペーパークラフトでたんぽぽのお花をつくりました。
ひとはくサロンにもたんぽぽのお花が咲きました!
みなさまご参加ありがとうございました。
フロアスタッフ つくし&いしくら
アカシネザサのアイソシンタイプ(副等価基準標本)
Isosyntypes of Pleioblastus akasiensis Koidz. in Acta Phytotax. Geobot. 6: 68 (1937).
アカシネザサは,小泉源一氏(元京都大学教授)により1937年に記載されたササ類です(Koidzumi 1937).原記載には「Hab. Japonia: prov. Harima, Akashigun, Tamatsumura (lg. H. Muroi !)」とあり,京都大学総合博物館で調べたところ,それに対応すると考えられる標本が3枚 (KYO-00019393 − 00019395) 見つかりました.それらにはすべて小泉氏の手書きのラベルが貼付されており,ラベルには「Pleioblastus akasiensis Koidz アカシネササ Prov. Harima, 明石郡 玉津村 17 Ⅶ 1935 H. Muroi」と書かれていました.したがって,この3枚の標本はどれも等価のタイプ標本であるため、シンタイプになります.
ひとはくには,それら標本の重複標本と考えられる標本が2点ありました.1枚には「播磨.明石郡玉津村 July 17, 1935 H. MUROI No. 337」(HYO_C2-134348: 上右の標本),もう一枚には「摂津國明石市外 玉津村 1935年7月17日 H. MUROI No. 336」(HYO_C2-134349: 上左の標本)と書いてありました.さらに両標本には赤字で "Co-type" と書かれていました.原記載および京都大学の標本には採集番号が示されていませんが,その他の情報は一致するので,この2枚は京都大学にあるシンタイプの重複品と考えられます.ただし,ひとはくの標本は採集者である室井棹氏が小泉氏に送った標本の重複品を手許に残していたものと考えられ,小泉氏はこれらの標本を実際には見ていないと思われます.したがって,ひとはくの標本はアイソシンタイプ(副等価基準標本)と考えられます.なお,ひとはくにはタイプ標本が採集された翌日(1935年7月18日)に同じ玉津村で室井氏によって採集されたアカシネザサの標本 (HYO_C2-134350) がありますが,採集日が異なることから,タイプとはみなされません.
明石市民の方には"アカシ"と名前がついた植物があるのは嬉しいことかと思いますが、残念ながら現在アカシネザサはネザサのシノニム(=同物異名)とされており、図鑑などで名前を見る機会はほとんどありません。(自然・環境評価研究部 高野温子)
確認標本
Japan. Harima (Hyogo Pref.), Akashi-gun, Tamatsu-mura [播磨(摂津國)赤穂郡玉津村] (H. Muroi nos. 336 & 337, 17 July 1935, HYO_C2-134349 (no. 336) & 134348 (no. 337)-isosyntypes).
ひとはく・ちがくレター(令和3年4月16日号)
兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の恐竜タスクフォースを中心とした研究員が関わる講演会や展示、イベント、出版物、出演などについてお知らせいたします。お問い合わせ先について、別途表記のないものは当館となります。詳細は各URLでご確認ください。なお、今後の新型コロナウイルスの影響等によっては、各イベント等の開催について変更が生じる場合があります。その際は、当館ホームページ上でご案内申し上げます。この内容は当館の化石剖出と石割調査ボランティアの方々には、メールにてお送りしています。
<お知らせ>
●石割調査ボランティア募集のお知らせ
川代1号トンネル建設工事により産出した篠山層群由来の岩砕の石割調査を行うため、ボランティアを広く募集します。この調査は化石を採取し、学術研究、教育普及活動、地域振興などに役立てることを目的とします。
日 時:2021年5月21日(金)~6月3日(木)10:00~15:30
※5月24日(月)、31日(月)を除く12日間
場 所:県立人と自然の博物館 ジーンファーム横の岩砕置場
対 象:満18歳以上の方
定 員:60名
参 加 費:なし
そ の 他:期間中、連続セミナーあり。募集は2021年5月14日(日)16:00まで。
https://www.hitohaku.jp/infomation/news/rock-research-volunteer-2104.html
<ひとはく主催の企画>
●おおきくして、みてみよう!(半田研究員)【中止】
拡大装置で生きものを大きくてみてみます。
日 時 2021年5月2日(日)10:30~10:50
場 所 ひとはくサロン
参 加 費 無料
受 付 なし、当日会場へ
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=20003
●タンポポの花を分解してみよう!(半田研究員)【中止】
タンポポの花を分解して花のつくりを観察します。
日 時 2021年5月2日(日)①13:30~14:00 ②14:30~15:00
場 所 4階 実験セミナー室
定 員 各回4組
参 加 費 無料
対 象 小学3年~6年生限定
受 付 4階中セミナー室で13時から受付開始、定員になり次第終了します。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=20013
●はかせと学ぼう!「アンモナイト石けんをつくろう!」(佐藤研究員)【中止】
アンモナイトのシリコン型に石けん素材を流し込み、アンモナイト化石のレプリカを作製します。石けんが固まって完成するまでに約30分を要します。
日 時 2021年5月5日(水・祝)13:00、13:20、13:40、14:00、14:20、14:40の6回
場 所:兵庫県立人と自然の博物館4階オープン・ラボ
定 員:各回4名(家族単位)
参 加 費:300円
そ の 他:当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19172
●A07, A08化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム)【中止または延期】
恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
日 時 2021年5月9日(日)10:30~11:30、14:00~15:00
場 所 恐竜ラボ
対 象 小学生~大人
定 員 10名
受 講 料 800円
申込締切 04月18日(日)
備 考 新型コロナ対策のため対象年齢は小学1年生以上、ただしひとりで作業できる方に限ります(付添不可)。ご家族でお申込みの場合は、必ず参加者全員のお名前、年齢等をご明記ください。また見学はひと家族につきお一人のみでお願いします。※発見された化石は持ち帰ることはできません。※状況により中止の場合あり。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A07
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A08
●B11花粉の形を観察しよう(半田研究員)
いろいろな花から花粉を採取し、顕微鏡で400倍に拡大して見てみましょう。午後は花粉の表面の模様や発芽口をじっくり観察します。
日 時 2021年5月15日(土)10:30~15:00
場 所 4階実験セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 5名
受 講 料 1000円(高校生 700円)
申込締切 4月25日(日)
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021B11
●A09恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編(全8回)
国内でも有数の特色ある地質・地形および化石産地を有する兵庫県を'恐竜・生命史フィールド'と位置づけ、県内の自然の成り立ちを読み解く8回シリーズのセミナーです。本シリーズでは主に丹波地域の篠山層群とその地層が形成された中生代白亜紀を取り上げます。
日 時:令和2年5月22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)10:30~12:00、13:30~15:00
場 所:兵庫県立人と自然の博物館4階大セミナー室
対 象:高校生~大人
定 員:30名
参 加 費:3000円(高校生以下:1500円)
備 考:本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、④「化石の見分け方講座(A13)」を除き、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは8回シリーズです。(全8回全講座参加ご希望の方はこちらでお申込みください。)各回参加をご希望の場合は、それぞれ各講座にお申込みください。※各回参加の場合は1講座につき、大学生以上700円、高校生500円。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A09
●A10恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編① 地球の生命史と恐竜の時代(佐藤研究員)
地球の生命史をたどりながら、恐竜がいた中生代がどんな時代であったかを解説します。
日 時 2021年5月22日(土)10:30~12:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月1日(土)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第1回「A10地球の生命史と恐竜の時代」です。8回シリーズの第1回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込みの方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A10
●A11恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編② 岩石の特徴を調べ、分類してみよう(基礎編)(加藤研究員)
火成岩、堆積岩、変成岩といった岩石の基本的な分類とそれぞれのでき方、見分け方を、岩石標本を見ながら学びます。
日 時 2021年5月22日(土)13:30~15:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月1日(土)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第2回「A11岩石の特徴を調べ、分類してみよう(基礎編)」です。8回シリーズの第2回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込みの方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A11
●A12恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編③ 篠山層群の発掘調査ーその経緯と特色(三枝研究員)
篠山層群は恐竜をはじめとする白亜紀脊椎動物化石を産出する国内有数の地層です.国内の同様の地層とくらべどのような特色があり,今後何が期待できるのか,これまでの発掘調査の経緯を振り返りながら解説します。
日 時 2021年5月23日(日)10:30~12:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月2日(日)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第3回「A12篠山層群の発掘調査ーその経緯と特色」です。8回シリーズの第3回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A12
●A13恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編④ 化石の見分け方講座(池田研究員)
篠山層群からは多くの化石が発見されています。本講座では、化石とそうでないものを観察し、化石の見分け方を解説します。
日 時 2021年5月23日(日)13:30~15:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月2日(日)
備 考 このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第4回「A13化石の見分け方講座」です。8回シリーズの第4回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A13
●A14恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編⑤ 中生代の植物(半田研究員)
中生代にはどのような植物があったのでしょうか。恐竜の背景にあるのはシダ?イチョウ?ヤシ?篠山層群から見つかった植物化石についてもお話しします。
日 時 2021年5月29日(土)10:30~12:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月8日(土)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第5回「A14中生代の植物」です。8回シリーズの第5回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A14
●A15恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編⑥ 化石貝類学入門(二枚貝・巻貝・アンモナイト)(生野研究員)
貝類には骨はありませんが、硬い殻をもつ仲間は化石としてよく保存されます。本セミナーでは、化石が豊富に産出する軟体動物(二枚貝・巻貝・アンモナイト)に焦点をあて、実際に発見された化石の例を交えながら、彼らがどんな生物だったのかについて解説します。
日 時 2021年5月29日(土)13:30~15:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月8日(土)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第6回「A15化石貝類学入門(二枚貝・巻貝・アンモナイト)」です。8回シリーズの第6回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A15
●A16恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編⑦ 恐竜の陰に隠れた小さな生物(篠山層群産カエル・トカゲ化石)(池田研究員)
兵庫県丹波市、丹波篠山市に分布する篠山層群からは丹波竜に代表される恐竜類とともに、カエルやトカゲといった我々が一度は目にした事がある小さい生き物の化石が多産します。本講座では、普段あまり注目されないカエルやトカゲ化石に焦点を当て、これまでの研究成果を概説します。
日 時 2021年5月30日(日)10:30~12:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月9日(日)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第7回「A16恐竜の陰に隠れた小さな生物(篠山層群産カエル・トカゲ化石)」です。8回シリーズの第7回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A16
●A17恐竜・生命史フィールド科学:篠山層群編⑧ 篠山層群の恐竜たち(久保田研究員)
丹波地域に分布する篠山層群からは丹波竜をはじめ、7種類の恐竜の歯や骨化石のほか、卵殻化石も発見され、世界から注目を集めています。このセミナーでは獣脚類恐竜を中心にご紹介します。
日 時 2021年5月30日(日)13:30~15:00
場 所 4階大セミナー室
対 象 高校生~大人
定 員 30名
受 講 料 700円(高校生以下:500円)
申込締切 5月9日(日)
備 考 本セミナーは令和2年度のものが好評でしたので、基本的に同じ内容で実施します。このセミナーは、「A09連続セミナー(全8回)」シリーズの第8回「A17篠山層群の恐竜たち」です。8回シリーズの第8回のみに参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。(※8回シリーズすべてにご参加希望の方は、「A09連続セミナー(全8回)」をお申込みください。)定員を超えた場合はA09にお申込の方を優先し、各講座をお申込みの方は抽選となります。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A17
●はかせと学ぼう!「化石を掘り出そう!」(久保田研究員)
ヘラやハケを使って、本物の化石を掘り出していきます。どんな化石が見つかるのかはお楽しみです。掘り出した化石はお持ち帰りできます。
日 時:2021年6月5日(土)13:00、14:00、15:00の3回(所要時間:約40分間)
場 所:兵庫県立人と自然の博物館4階オープン・ラボ
対 象:小学生以上
定 員:6組(各回先着順)
参 加 費:500円
備 考:当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19176
●解説!丹波の恐竜化石(三枝研究員)
本館3階の恐竜関係の展示、恐竜化石のクリーニング作業が行われている恐竜ラボを案内します。
日 時:2021年6月6日(日)13:45~14:15
場 所:兵庫県立人と自然の博物館3階恐竜展示室・恐竜ラボ
参 加 費:無料
備 考:申込不要、当日会場へ
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=19284
●A18, A19化石発掘体験セミナー(恐竜技師チーム)
恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
日 時 2021年6月13日(日)10:30~11:30、14:00~15:00
場 所 恐竜ラボ
対 象 小学生~大人
定 員 10名
受 講 料 800円
申込締切 5月23日(日)
備 考 新型コロナ対策のため対象年齢は小学1年生以上、ただしひとりで作業できる方に限ります(付添不可)。ご家族でお申込みの場合は、必ず参加者全員のお名前、年齢等をご明記ください。また見学はひと家族につきお一人のみでお願いします。※発見された化石は持ち帰ることはできません。※状況により中止の場合あり。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A18
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2021A19
次号は令和3年5月16日(日)に発行予定です。
※都合により前後する場合があります。予めご了承ください。
4月11日(日)に、2021年度第1回目の標本のミカタ「テンナンショウの世界」を開催しました。
テンナンショウはサトイモ科の仲間で、マムシグサとも言い、ヘビが鎌首をもたげたような変わった形の花(花序)をつけることで有名です。
ユキモチソウ等、見栄えのするものは山野草としても人気があります。原則1分類群から1枚標本を選んで展示したのですが、60枚近くにも
なりました。県内産のみならず県外の標本も関東~中部地方、中国、四国、九州の固有種の標本があり、ひとはくのテンナンショウ属標本、実は結構充実しています。それはひとえに当日のギャラリートークをお願いした、テンナンショウ属植物の研究を続けて30年の小林禧樹(こばやしとみき)さんのおかげです。
当日はとても良いお天気で、お外にいる方が気持ちがよくコロナ感染の心配も少ないためか、博物館にいらっしゃるお客様は少なめでした(苦笑)。小林さんのご講演も感染予防の観点から参加者の人数を絞らざるを得なかったのですが、講演後はたくさんの質問が飛んでいました。(自然・環境評価研究部 高野 温子)
#兵庫県立人と自然の博物館
#県立人と自然の博物館
#ひとはく
#人と自然の博物館
#hitohaku
#テンナンショウ
#標本のミカタ
4/10のフロアスタッフとあそぼうは、画はくの日「植物標本を描いてみよう」
テーマはテンナンショウ属の植物
テンナンショウ属はサトイモ科の植物、知っているかな?
まずはクイズをまじえて、テンナンショウ属についてのお話
面白い形...そして毒がある⁉不思議な植物だねぇ
さぁ!描いてみよう!!
みんな標本をじっくり観察して、集中して描いています!
出来上がった作品は、4階休憩コーナーに掲示しています
みなさんの力作を、ぜひ見に来てくださいね!
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」は、標本をじっくり観察して、絵を描いてもらうイベントです
植物、動物、昆虫などなど...テーマはその時によっていろいろ!
道具は貸出します
親子での参加も大歓迎!!
毎月行っていますので、ぜひご参加くださいね☆彡
フロアスタッフ かどはま
ネパールのバラ科植物から、再びササ類標本に戻ります。
ミヤコザサは牧野富太郎によって1895年に発表されたササ類です (牧野 1895).北海道~九州の太平洋側にみられ、兵庫県では六甲山の他、本州の瀬戸内側に知られます。
1895年の原記載論文で、牧野は『新種ナリ昨年晩秋之ヲ山城比叡山ニ採ル又江州彦根ノ城阜ニ見ル又紀州高野山 (明治十六年七月十八日理科大學採收) ニ産スルヲ知ル』と3ヶ所の地名を記述しています.したがって,これら3か所で採集された標本がシンタイプ(等価基準標本)と考えられます.今回頌栄コレクションから見出された標本 (HYO_C2-134681 & 134682: 左の写真) には,牧野が自筆で「Nov. 6, 1894. Hieizan, Yamashiro. Coll. T. Makino」と書いた紙片が貼付されており,牧野の言う『昨年山城比叡山ニ採ル』に当たる標本と考えられます.したがって,この2枚の標本はミヤコザサのシンタイプに当たると考えられます.標本は2枚とも東京都立大学牧野標本館(MAK)から送られてきた標本で,MAK278639の番号が振られています.
採集年が1894年ということは、今から127年前に作られた標本です。1994年に貼られた村松博士のアノテーションスリップがあるので、頌栄に送られたのは1994年以降のはずです。それまではずっと東京にあった訳で、1923年の関東大震災、その後の第2次世界大戦を乗り越えて現在に受け継がれてきた標本だと思うと、大切に将来の世代に渡さなくてはと身の引き締まる思いがします。(自然・環境評価研究部 高野 温子)