公園や緑道沿いに、(南国ではないのに)南国で見られる?
ハイビスカス のような花 が 咲いています。
この花は、アオイ科 の フヨウ属( Hibiscus )の ムクゲ という植物です。
ムクゲは、ハイビスカスと呼ばれる植物と同じ属(仲間)なのです。
「花びら」同志は、となりのものと 少し重なっています。
▲ムクゲの花
開く直前の「花びら」は、かるく ネジレ ているように見えます。
この ネジレ(の巻き)は、開いたときの「花びら」と「花びら」の
重なり の 向き? と 関係がありそうです。
▲ムクゲ の 開く直前? の つぼみ
ムクゲの葉には、3本の葉脈(ようみゃく)が 目立ちます。
「つぼみ」 の 付け根 に いくつか ある、細い緑色のものは、
「副ガク」と 呼ばれるもの です。
▲ムクゲ の つぼみ と 葉の裏側
もっと、よ~く見てみると・・・
<<観察ポイント>>
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枝先の1つの花を見て、
①「花びら」や「がく」は、それぞれ何枚ありますか?
花の中央に棒状のものがあります。
②その棒状のものの先は、いくつに分かれていますか?
③「おしべ」は、どのような特徴 が ありますか?
④「つぼみ」を上から見ると、漢字1文字の何に見えますか?
⑤「つぼみ」や葉の表面の毛を拡大すると何に見えますか?
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ムクゲの花 の 近くで「ホシミスジ」という蝶が止まっていました。
▲ムクゲの葉に止まった ホシミスジ
「ホシミスジ」の名前は、
「ミスジ」は、翅の表に白い線(筋)が3つ目立ちますので、
それから。
「ホシ」の方は、翅の裏に黒い点(星)があることから、
それぞれ由来しているとのこと。
ムクゲには、葉に3つの葉脈(筋)が目立ちます。
また、星に見える毛(「星状毛(せいじょうもう)」と
言います)が 生えています。
ということで、ムクゲ と ホシミスジ は、
3本の『筋』と『星』つながり と いうことですね
(無理矢理 やな ~ア )。
研究員 小舘 誓治