公園などの緑道沿いでハナゾノ ツクバネ ウツギ(スイカズラ科)の花
が咲いています。
ハナゾノ ツクバネ ウツギは、【アベリア】と呼ばれたりします。
▲花が咲き始めた ハナゾノ ツクバネ ウツギの植え込み
花を前から見ると【星】に、横から見ると【ラッパ】に見えませんか?
▲ハナゾノ ツクバネ ウツギの花
花や葉を さらに、よ~く見てみると・・・
<<観察ポイント>>
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ラッパのような形の花の先は、
①いくつに分かれていて、花の内側の特徴は 何ですか?
②1つの花の中で「花びら」の色に、何か特徴がありませんか?
③葉の並び方に どんな特徴がありますか?
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「がく」の部分は、お正月に遊ぶ「羽根つき」の
「羽根」の形に 似ています。
さて、1つの「がく」に、「羽根つきの羽根」に
使われている 鳥の羽 にあたる部分が いくつありますか?
観察してみてください。
▲「花びら」の下にある赤い「がく」
ハナゾノ ツクバネ ウツギを観察していると、クマバチが
蜜を吸いに来ました。
クマバチは、花の【星】(正面から)ではなく、
【ラッパ】に(横から)、抱き着き、
わずか2~3秒で「花びら」の外から 穴を開けて
蜜を吸っているようです。
植物にとっては、花粉を運んでもらえないのに
蜜を吸われる という、とっても 困る行動だと
思われます。
▲クマバチが花の蜜を吸っているところ
研究員 小舘 誓治