枝先が白っぽく見えるヤマボウシ(ミズキ科)の木。
▲枝先が白っぽく見えるヤマボウシの木
近づいて枝先を見ると・・・この形、
白っぽい「シュリケン(手裏剣)」?に見えますか?
▲ヤマボウシの枝先のもの を シュリケン っぱく 持って見ました!
よ~く見てみると・・・
<<観察ポイント>>
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枝先の1つの花のようなもの(上記でシュリケンと言っているもの)を見て、
①白っぽい「花びら」に見えるものは、何枚ありますか?
(①の)花のようなものの中心部が、
つぶつぶのようなものが多ければ、
②「つぶつぶ」の1つの先は どのような模様がありますか?(「つぶ」の色は?)
(①の)花のようなものの中心部が、
小さな花のようなものが、たくさんあるように見えれば、
③1つの「つぶ」が開いて、星?のようなものの「花びら(?)」や「おしべ(?)」は、
どのような色で、それぞれ いくつありますか?
緑色の葉の裏を見て、
④葉の中央脈と側脈のわかれるところ(脈腋:みゃくえき)は、どうなっていますか?
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じつは、枝先の白っぽい色の花びらのようなものは、本当の「花びら」ではなく、
「苞(ほう)」と呼ばれるものです(全体を「総苞(そうほう)」と言います)。
これは、ハナミズキのものと同じ構造です。
この苞の先がとがっていて、全体の形が白い「シュリケン」に似ています
(いや、そうでもないものものある?)。
その白い「シュリケン」の中心部には、小さな(本当の)花が、
たくさん集まっているので "花束"?なのです。
▲(ちょっと太っちょな)白い「シュリケン」の中心部にある満開状態の花束?
研究員 小舘 誓治