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残るは10枚。

5枚Bセットおもて.jpg5枚Bセットうら.jpg










左写真の右側5枚 [左はキリなどで(4)で紹介]
その裏側になる右写真の5枚を紹介します。


36 キヨスミサワアジサイ.jpg○キヨスミサワアジサイ (アジサイ科)
Hydrangea serrata (Thunb. ex Murr.) Ser.
forma pulehella Hayashi

中嶋恵子 NAKAJIMA, Keiko 作 神戸市立森林植物園

千葉県清澄山で発見されたヤマアジサイの一型。装飾花のがく片の白地に紅覆輪が美しい。樹勢は強く新品種の作出親として使われる。











37 シラビソ.jpg○シラビソ (マツ科)
Abies veitchii Lindl.
小宮和加子 KOMIYA, Wakako 作 長野県軽井沢町

福島以南の本州、四国の亜高山帯に分布する日本固有種。よく似たオオシラビソは本州の日本海側に分布する。またモミに似ているが葉の先は丸く、ちくちくしない。






38 ヤブラン.jpg○ヤブラン (キジカクシ科)
Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
肥田陽子 HIDA, Yoko 作 兵庫県芦屋市

林内の下草として生え、葉の形が蘭に似ているので、ヤブラン。大株になり、葉が涼しげで、沢山の花序を上げて紫色の花も美しいので、庭の木陰に植栽される。












39 スギ.jpg○スギ (ヒノキ科)
Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県姫路市

幹は真っ直ぐに伸び、高木となり割裂性が高いので、建築用材から調度品まで細工用に用途は多い。弥生時代から利用され、日本文化を支えてきた日本固有種。











40 オシロイバナ.jpg○オシロイバナ (オシロイバナ科)
Mirabilis jalapa L.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市垂水区

夕方に開花し、翌朝しぼむ一日花。花弁は無く、花びらに見える部分は萼で、花の付け根にある萼様の物は苞。果実を割ると白い粉状の内乳が現れる。












41 ハリママムシグサ.jpg○ハリママムシグサ (テンナンショウ科)
Arisaema minus (Serizawa) J.Murata
田地川和子 TAJIKAWA, Kazuko 作 兵庫県宍粟市

佐用町船越山で見つけられたが、神戸市西区や三木市でも生育が確認された。兵庫県の固有種。葉が展開するより先に花が咲き、テンナンショウ類では最も早く咲く。

兵庫県立人と自然の博物館所蔵










42 アオキ.jpg○アオキ (アオキ科)
Aucuba japonica Thunb.
岸本美季 KISHIMOTO, Miki 作 神戸市再度山

常緑の低木。茎、枝も緑色をしているのでアオキと呼ばれる。雌木は冬に赤い実を着ける。花の少ない時期に彩りをつけるので庭木として植栽する。












43 シナノキ.jpg○シナノキ (アオイ科)
Tilia japonica (Miq.) Simonk.
貴島せい子 KIJIMA, Seiko 作 神戸市立森林植物園

花序の柄に苞葉がつき、果実が熟すと花序ごと落ち、苞が舞いながら落ちる。風散布である。樹皮の靱皮繊維を用いたシナ布は耐水性が強く、船の帆やロープ等に使われた。












44 ゴマギ (1).jpg○ゴマギ (スイカズラ科)
Viburnum sieboldii Miq.
高橋和人 TAKAHASHI, Kazuto 作 茨城県下妻市

生葉からゴマ(胡麻)油に似た匂いがする。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する日本固有植物。落葉低木で低地や山地の落葉樹林の林縁に見られる。
















45 キカラスウリ.jpg○キカラスウリ (ウリ科)
Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.
内城葉子 UCHIJO, Yoko 作 東京都多摩市

日没後に花が開き、日の出後にしぼみ、花冠裂片の先は糸状に細裂する。果実は丸く、秋に黄熟する。根から澱粉を取り、天花粉に使う。












これで45作品すべてになります。画像が十分なものでなく、出品者の意に叶うかどうか気になっていますが、閲覧されたみなさんの関心は惹くことかと思います。

開館できましたら、ぜひともおいでください。

(鈴木武)
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