ひとはく・ちがくレター(令和2年2月16日号)
兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の恐竜タスクフォースを中心とした研究員が関わる講演会や展示、イベント、出版物、出演などについてお知らせいたします。お問い合わせ先について、別途表記のないものは当館となります。詳細は各URLでご確認ください。なお、この内容は当館の化石剖出と石割調査ボランティアの方々には、メールにてお送りしています。
<ひとはく主催の企画>
丹波市及び丹波篠山市に分布する篠山層群から採取された岩砕からの化石剖出作業に関わるボランティアを、兵庫県内から募集します。
活動内容:1)ハンマー等で岩砕を細かく砕きながら化石の有無を確認、2)技能向上に応じて専門機材を用いた剖出作業、3)化石の保存及び記録処理
募集期間:令和2年1月10日(金)~3月7日(土)
活動期間:令和2年3月15日(日)の事前説明会以降
https://www.hitohaku.jp/infomation/news/cleaning-volunteer191117.html
- ミニ企画展「異常巻アンモナイト、ノストセラス大集合」
淡路島から産出する化石「ノストセラス・ヘトナイエンゼ」は異常巻アンモナイトの1種で、始めは塔状に巻き、成長の後半では巻きが解けてU字形に垂れ下がる形の殻を持ちます。本種は北海道で産出した標本を基に記載・命名されましたが、北海道では稀にしか産出しないことから、その形態の詳細は十分に解明されていません。一方、淡路島の東部に分布する和泉層群北阿万層からはこの種の化石が比較的豊富に発見されています。今回の展示では、兵庫県立人と自然の博物館の連携活動グループである兵庫古生物研究会の会員が長年にわたる精力的な調査によって収集した「ノストセラス・ヘトナイエンゼ」の標本を一堂に会し、北海道や大阪の地層から産出した「ノストセラス」の標本も合わせて展示することで、個体による形のばらつきや、種類による形の違いに潜む未解明の謎に迫ります。
期 間:令和2年2月12日(水)~4月5日(日)
※月曜日(祝日・休日の場合はその翌日)を除く
場 所:兵庫県立人と自然の博物館 3階展示室「丹波の恐竜化石」
主 催:兵庫古生物研究会、兵庫県立人と自然の博物館
協 力:むかわ町穂別博物館
展 示 物:日本各地から産出した異常巻アンモナイト「ノストセラス」の化石標本 約60点
参 加 費:無料(入館の際に観覧料のみ必要)
https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/nostoceras2020.html
- はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~(佐藤研究員)
シリコン型に石けん素材を流し込み、アンモナイト化石のレプリカを作製します。石けんが固まって完成するまでに約30分を要します。
日 時:令和2年2月23日(日)13:00、13:30、14:00、14:30の4回
場 所:兵庫県立人と自然の博物館4階オープン・ラボ
定 員:各回先着15名
参 加 費:300円
そ の 他:当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=16778
ミツバチが集めたハチミツの中には花粉が入っているかも。顕微鏡で拡大してさがしてみよう。
日 時:令和2年3月1日(日)14:00~16:00
場 所:兵庫県立人と自然の博物館4階ひとはくサロン
定 員:なし
参 加 費:なし
そ の 他:出入り自由
https://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=17126
恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
日 時:令和2年3月22日(日)10:00~11:00、14:00-15:00
場 所:兵庫県立人と自然の博物館外 恐竜ラボ
定 員:25名(申込締切:3月3日(火))
参 加 費:800円
そ の 他:小学生1年生以上は保護者なし、おひとりでご参加ください。(保護者の付添は不要です。)また、幼児の場合は幼児1名につき、保護者1名の参加が必要です。必ず参加者全員の詳細をご明記ください。
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2019A34
https://www.hitohaku.jp/MusePub/seminar/?id=2019A35
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<ひとはく以外が主催の企画>
- 丹波竜化石工房ちーたんの館冬季特別展「若きティラノサウルス ジェーン」(丹波市恐竜課)
丹波市山南町に分布する前期白亜紀の地層である篠山層群では、2006年8月7日の丹波竜化石の発見を機に幾度も発掘調査が実施され、これまでにティラノサウルス類の歯化石を含む36,000点以上の化石が発見されています。本展では、ティラノサウルス類発見10周年を記念し、若きティラノサウルス(ジェーン)全身骨格に焦点を当て、ティラノサウルス類の魅力に迫ります。また、常設展示としては日本初となるティラノサウルス類のシオングアンロンとススキティラヌス、トロオドン科のシノヴェナトルが令和元年12月21日(土)より登場しました。
会 期:令和元年12月21日(土)~令和2年3月1日(日)
場 所:丹波竜化石工房ちーたんの館
入 館 料:大人200円、小中学生100円(割引あり)
問 合 先:丹波竜化石工房ちーたんの館(0795-77-1887;kyouryu@city.tamba.lg.jp)
https://www.tambaryu.com/koubou/event/95.html
https://www.hitohaku.jp/blog/2019/12/2019_7/
兵庫県立人と自然の博物館の三枝春生主任研究員が同行、解説付きの見学ツアーを実施します。今回のツアーでは丹波竜が発見された現場やちーたんの館を訪れ、丹波竜の研究成果、丹波地域の「恐竜化石 最前線」に触れられる、この日限りのメニューです。またとないチャンスをお見逃しなく!!
日 時:令和2年3月22日(日)
場 所:丹波竜化石工房ちーたんの館、丹波竜発見地
参 加 費:宝塚駅発着4,800円、ちーたんの館発着3,000円
そ の 他:小学4年生以上対象、添乗員あり
問 合 先:丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム推進協議会 事務局(0795-73-0933)
https://tamba-fieldmuseum.com/archives/event/2023
次号は令和2年3月15日(日)に発行予定です。
※都合により前後する場合があります。予めご了承ください。
恐竜タスクフォース 久保田克博