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2014年6月アーカイブ

7月の楽しいイベントをご紹介します!


フロアスタッフとあそぼう
土・日・祝13:30~から行っているイベントです。


5(土)・6(日) どうぶつビンゴ ◎3階展示室「森にいきる」
12(土)  画はくの日 ◎場所・テーマは来てのおたのしみ♪
19(土)・20(日)・21(月/祝) くるくるとぶたね ◎1階展示室
26(土)・27(日) モールで恐竜をつくろう! ◎4階ひとはくサロン


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▲「どうぶつビンゴ」  7月5日(土)・6日(日)   ▲「画はくの日」  7月12日(土)

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▲「くるくるとぶたね」              ▲「モールで恐竜をつくろう!」
  7月19日(土)・20日(日)・21日(月/祝)        7月26日(土)・27日(日) 

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ひとはく探検隊
7月13日(日) 13:00~ ひとはく探検隊「深田公園のひみつ」 4階ひとはくサロン集合
ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベント。今月の隊長は大平研究員です。

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7月のひとはく探検隊・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9275_subkeyFILE1
ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2


「フロアスタッフとあそぼう」、「ひとはく探検隊」ともに
受付 10:30~ / 4階ひとはくサロン・カウンターにて(定員になり次第終了)
定員 先着20名

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うきうきワークショップ

28(月)・29(火)・30(水)・31(木)の4日間は、
4階ひとはくサロンで、小さなお子様でも気軽にご参加いただけるプログラムをご用意しています。


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アンモナイト化石のレプリカづくりなど、多数イベントをご用意しております。

 

7月うきうきワークショップ・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11137_subkeyFILE1

みなさまのご参加お待ちしております♪

(フロアスタッフ まつだ)

 オタクサって?

2014年6月26日


          
 

 今の時期、庭先や道沿いで美しい彩りを放っているアジサイ 白、赤、青、紫・・・・・様々な色になることから「七変化」とか「八仙花」などと呼ばれることもあるそうです。
 また、ドイツの医師であり博物学者であったシーボルトが妻の楠本滝にちなんで、「オタクサ」と名付けたこともあるという.....。三田市のお隣の神戸市では、市花にしていされているとか。


 是非身近なアジサイを近くで観察してみてください。新たな発見があるかも?!

生涯学習課 八尾


今年で、第9回になる丹波市山南町の「姫ボタルまつり」(ひとはくも、共催)が、6月28日(土)、7月12日(土)に開催されます。
ヒメボタルは、日本固有の陸生のホタルです。丹波市山南町には、ヒメボタルの生息地が多数あります。


昨夜(2014年6月25日)、「猪名川流域ひめぼたるネットワーク」のみなさんと、山南のヒメボタルを見に行きました。
20時頃からいっせいに湧き出してきて、暗闇の中で多くの個体が同調して光るようすは、とてもすばらしいです。

いっしょに行った伊丹市昆虫館の長島さんは「ホタルの光で山の形がわかりますね」と言ってました。
みなさん、この意味、わかりますか?

ヒメボタルのメスは飛べないため、メスを探して飛ぶオスは地表近くの低空を飛翔します。飛ぶ高さはだいたい決まっているので、地形に沿って飛んでいることになります。ヒメボタルのオスが数十匹いやそれ以上の個体数、0.5秒間隔ほどの黄色いフラッシュ光で同調して光ると、いっせいに光った瞬間を見渡したとき、光の集合が、そこの地形、山の形になる、ということです。

そのようすは、写真ではとても表現できませんが、昨夜の写真をご紹介しておきます。

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この機会に、みなさんも、ぜひいらしてください。

【集合場所】6月28日(土)薬草薬樹公園リフレッシュ館駐車場/7月12日(土)丹波市役所山南支所(やまなみホール)前
【受付時間】午後6時30分~午後8時 順次、現地へ出発
【参加費】中学生以上500円・小学生300円・未就学児以下無料(申込不要)
【注意】当日は靴で参加下さい。
※ ヒメボタルは野生の生き物ですので、当日の気象条件等により見られなかったり数が少ないこともあります。


本件へのお問い合わせは、姫ボタルまつり実行委員会(薬草薬樹公園リフレッシュ館:0795-76-2121)まで。


- - - - - - - - -  もう一つの見どころ!  - - - - - - - - -

ヒメボタルは本州北端から九州南端まで各地に生息していますが、このような「祭り」が継続的に開催されているところは、そんなにありません。


まず、ヒメボタルの生息地を発見するのは簡単ではありません。限られた時期、時刻に、暗い森の中の、地道な調査が必要です。
ヒメボタルが生息していて、かつ、多くの人が安全、快適に観察できる場所となると、一気に限定されます。広々とした明るい空間に、ヒメボタルはあまりいません。
ここまでは物理的な環境条件ですが、さらに重要な条件は、地元のみなさんです。
わかる人にはわかると思いますが、地元の方々の温かい「おもてなし」、しかも継続的に、となると、そんなに簡単なことではありません。

姫ボタルまつりのスタッフの方々のみならず、観察地の近くにいらっしゃる地元のみなさんも、とてもいい雰囲気です。
昨夜も、ヒメボタルを見に来られてる地元の方々に何人もお会いしました。
いい雰囲気は来場者にも伝わりますので、全体の雰囲気がよくなるんですよね・・・

ぜひ、そんな空気を、感じていただければと思います。

(八木 剛 記)

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梅雨真っ只中、じめじめと蒸し暑い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか?

4月から、フロアスタッフに新メンバーが加わったことをみなさまご存じでしょうか?
今日はその新メンバーをご紹介したいと思います!
北谷沙也乃さんです♪



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初めまして!フロアスタッフの北谷です^^!
まだまだ新米ですが、先輩方に支えられながら頑張っています!
「ひとはく」は研究員の先生方、フロアスタッフをはじめ楽しく、魅力的な方ばかりです。
ぜひ、会いにきてください^^!


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明るく天真爛漫な北谷さんの周りは、いつも笑いが絶えません!
また、しっかり者で頼もしい存在でもあります^^

8月の『うきうきワークショップ』に向けて、何やら楽しいイベントを企画中の様ですので
北谷さんに会いに、みなさま是非ひとはくへいらしてくださいね!
フロアスタッフ一同お待ちしております♪


7月の『うきうきワークショップ』のポスターはこちら




また、ひとはくへ遊びに来られる際はぜひ『うきうきカレンダー』をチェックして来てくださいね!
たのしさ2倍になることまちがいなしですよ♪
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ユニバーサル・ミュージアムをめざして54

C・W ニコルさんと森を歩く――『アファンの森の物語』書評――

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

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 親しくしている方が信州に行ってきたとおっしゃって、本を届けて下さいました。その方とは、もう、長い付き合いです。いつ知り合ったのか記憶をたどると、ニコルさんの穏やかな声に行き当たりました。その方と共に、ニコルさんと談笑した記憶にたどり着いたのです。その方も、わたしがニコルさんと談笑していたことを憶えていたのでしょう。奥さまとお二人、長野県の黒姫(くろひめ)を訪れた際、わたしの為にニコルさんの本を求められたのでした。本の名前は『アファンの森の物語』 (1) といいます。

 

 その方は化学畑の技術者でした。実験室のお仕事が多かったのだと思います。しかし、その職業とは裏腹(うらはら)に、野遊びが大好きです。魚釣りやハイキングといった趣味をお持ちでした。

 

 その方は読書と歴史も好きなのですが――事実、古い歴史のある街(まち)を歩くこともなさるのですが、数多くお持ちの趣味の中で、わたしは野遊びが一番好きだとおっしゃるような気がします。

 

 だからでしょう。十年ほど前から狩猟免許をお持ちです。狩猟免許には種類があって、ライフルや空気銃、罠猟(わなりょう)など、使う猟具に応じた免許が必要なのですが、その方は空気銃の免許をお持ちでした。

 

 狩猟というと鳥や獣(けもの)を殺す残酷な行為だと、頭から毛嫌いする人がいます。理由もなく野生動物を殺すことは慎むべきです。しかし、わたしは野生動物を狩って肉を得ることと、理由もなく殺すこととは、本質的に異なる行為だと思っています。頭から毛嫌いする人は、その区別がつかないのでしょう。

 

 その方は区別がつくのです。キジやカモといった獲物が捕れれば、料理をして、きちんと食べるのだそうです。野にいるキジやカモは、確かに温かい血の通った野生生物です。そして調理をすることによって食物になります。人にとって火のコントロールは象徴的な儀式でもあるのです。人の本質的な行為のひとつだと思います。

 

☆   ☆

 

 『アファンの森の物語』は、南ウエールズ出身のC・W ニコルさんが日本に出会ってから、長野県北部の黒姫で森の一部を買い取り、手入れをし、いろいろな方と協力して、現在の「アファンの森」ができあがるまでを記録した本です。その歴史にはニコルさんのさまざまな思いが込められているのでしょう。実際、最初の黒姫の森は、「幽霊林」と呼ばれる、人が利用しなくなった荒れ果てた森でした。

 

 「アファン」というのは、ウェールズに住むニコルさんたちケルト人の言葉(ことば)――英語のことではありません。スコットランドやアイルランドと同じように、ウェールズに住むケルト人も他民族に侵略され、英語という強者の言葉(ことば)を強要された民族なのです。ちなみに「アファン」はウェールズ語で「風の通る谷間」という意味だそうです。もともと南ウェールズには、アファン・アルゴード森林公園と名付けた公園があったのだそうです。

 

 先に「さまざまな思い」と書きましたが、ニコルさんの主張は一貫しているようです。それは、「人の手が入らない森は荒れた森だ」という主張です。わたし自身はコンゴ共和国で、ンドキの森という無人の原生林に初めて足跡を記(しる)しました (2) 。その森で、消耗の激しい、全身、泥だらけの調査を経験しました。しかし、ニコルさんは「人の手が入らない森は、荒れた森だ」とおっしゃるのです。ニコルさんとわたしの言うことは、矛盾して聞こえます。なぜなのでしょう?

 

 本物の原生林は、そうおいそれとあるものではありません。ンドキの森にしたところで、わたし達の侵入を阻んだ沼地には、驚くほど昔――数十年前――のアブラヤシの種がひとつ、腐らずに残っていたのです。アフリカでアブラヤシは大昔から栽培されていました。多分、新しい森を求めた進取の気性に富むピグミーの若者がンドキの森に入り込み、森に歩道のように伸びたゾウ道をたどって、アブラヤシをかじり、捨てたのだと思います。そのような森に少しばかり人が入ったとしても、森は何事もなかったかのように振る舞います。しかし、大昔から人が生活に使い、利用してきた森では、人が使わなくなると、とたんにツルがはびこり、空間がふさがれて、簡単には入れなくなるのです。ウェールズも日本も、すでに本当の原生林はありません。どこまでも人の痕跡が続くのです。そのようなところでは、積極的に利用することが、美しい森を維持するためには、とても大切なのです。ニコルさんとわたしの言うことは、何も矛盾していません。

 

 ニコルさんも自分用の狩猟免許を手に入れ、地元の猟友会に参加しました。猟師こそが、もっともよく森を知り、伝統的に自然に親しんできた人びとだからです。もちろん今では、元来の意味で猟師はいません。つまり、「狩猟だけで生計を立てている人はいない」という意味です。にも関わらず現在でも信州の「猟師」は、雪の中で火を起こし、クマを狩ることができるのです。

 

☆   ☆

 

 ウェールズのアファンの谷は、炭坑で栄えた地域にあったのだそうです。ニコルさんが少年の頃は、石炭を掘る時に出る土砂や石でできたボタ山が、あちこちにあったようです。その時、アファン・アルゴードに森はすでになく、炭坑で働く人びとは、ずらりと並んだ集合住宅で暮らしていたということです。

 

 ところがエネルギー源が石炭から石油に変わると、ウェールズの鉱業地帯はさびれてしまいます。アファン・アルゴードでは、風雨にさらされたボタ山から有毒物質が流れ出したということです。

 

 そのアファン・アルゴードのボタ山に緑がよみがえりました。ウェールズの人びとは、ボタ山に緑を再生したのです。最初は根で土砂を留(と)めるために草を生やし、次に土を豊かにするカバやポプラ、カラマツといった木を生やす。このような樹種は空中窒素を固定して土を肥やします。そうしている内に、やがてハリネズミやキツネ、イタチ、リス、シカなどの動物がもどってきます。森は少しずつにぎやかさになるのです。こうした努力の結果が、アファン・アルゴード森林公園として結実しました。

 

 ニコルさんは石炭採掘のボタ山で荒れたウェールズと、人の介入で豊かに森が再生したウェールズのふたつを間近で見ました。この経験があるからこそ、信州の黒姫でも「幽霊林」を「アファンの森」と名付け、人為的によみがえらせる努力をしてきたのだと思います。

 

 わたしが『アファンの森の物語』からイメージしたのは、産業革命以前のウェールズの豊かな森と人びとの暮らしでした。ニコルさんはそこに、自然と人のよりよい(とニコルさんが信じる)関係を見つけたのではないでしょうか。黒姫の「幽霊林」を「アファンの森」と名付けたのも、人の努力によって、自然と人はよい関係を再生できると信じているからだと思います。

 

☆   ☆

 

 ニコルさんには、『アファンの森の物語』以外にも、『勇魚(いさな)』 (3) という小説があります。幕末の紀州・太地浦とカナダの話です。片腕を失ったクジラ捕りが軸になって展開する歴史物語です。捕鯨は非難されがちです。希少生物の保全という見方は肯けます。しかし、伝統的な猟法で捕る捕鯨も残るべきだという気がします。捕鯨が、みさかいもなく市場経済と結び付くことがいけないのだと思うのです――市場経済は現実の経済システムですから、否定するべきものではありません。ここでは、市場経済の枠では括(くく)れない事実も、現実に存在すると言っているのです。

 

 ニコルさんは、基本的にはクマを守りますが、クマ狩りもします。やみくもな保護ではなく、関係を維持したいという保全の発想です。クマは森の一部です。クマは人も含めた循環のサイクルを作り出します。ニコルさんにとって、人とは、重要な循環を形作るはずの自然の一部なのでしょう。

 

 今回は、あまり「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」にふさわしい内容ではなかったかもしれません。

 

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(1)  『アファンの森の物語』(C・W ニコル 著、アートデイズ、1,400円+税)

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12379705

 

(2) 『ンドキの森』(三谷雅純 著、どうぶつ社、絶版) 残念ながら絶版になっていますが、古本では、まだ、きれいな物が手に入ります。この本の出版の後、ンドキの森は世界遺産に登録されました。

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN15594185

http://kodomonohon.com/bul/314/314_w.html
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/forest-elephant/aj011_3.html

 

(3) 『勇魚』 上・下(C・W ニコル 著、文春文庫、絶版)

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館

 ユリノキ

2014年6月21日
三田には「ゆりのき台」というニュータウンがあります。

 これは「ユリノキ」の葉っぱです。形がおもしろいでしょう!! ゆりのき台のネーミングと関係があるのでしょうかね?
 葉っぱは特徴的な形なので、一度見ると覚えてしまいそうです(^^)  そして、英語の名前は"TulipTree"っていわれています。チューリップに似た花をつけるところから、そう呼ばれているようです。今回花はまだつけていなかったので葉っぱの写真だけです。小舘研究員に教えていただきました!!

 でも、寂しいので少し遊びました(^^)
失礼しました  やお

 虹の木

2014年6月21日

博物館のある深田公園のオブジェ 
 ご覧になったことありますか?


今日、水を噴き上げています。
彫刻家の新宮晋さんの作品「虹の木」です。

風のミュージアム に連動して今日から1週間限定でご覧いただけます。 http://www.susumushingu.com/shinguwm.shtml


博物館もオブジェも両方欲張りに楽しんでください。
土曜日曜は,来てすぐ楽しめる楽しいイベントが盛りだくさんです!(^^)!


生涯学習課

 おしゃれな方!!

2014年6月18日
何気なく歩いてると.....出会う虫




そういえば,去年もここで会った気がする・・・・・・その前の年も!! 
毎年ここにいるのね^^;  まさか同じ個体!!  それはどうでしょう?

なんだかタキシードを着ているようなおしゃれな昆虫です。
出会いたい人は、ひとはくへ来て探してみてください!(^^)!

生涯学習課 八尾

<<東お多福山草原生物多様性ガイド養成講座受講生募集!!(全5回:6月~11月)>>

 兵庫県立人と自然の博物館は、兵庫県神戸県民センターと東お多福山草原保全・再生研究会との共催で東お多福山草原における生物多様性の魅力を案内するガイドを養成するセミナーを開講いたします♪

 六甲山東お多福山には、かつてはさまざまな草原生植物がみられる、生物多様性豊かなススキ草原が広がっていました。しかし、戦後の管理放棄等により ネザサが密生し、草原生植物が生育できない生物多様性の乏しい姿に変わってしまいました...。このため、現在、東お多福山草原保全・再生研究会が中心となり、ひとはく、環境省、兵庫県、神戸市とも連携して、生物多様性保全を目的としてネザサの刈り取り管理を進めています。活動7年目を迎え、ススキや草原生植物の草花が増えるなどの再生の兆しが少しずつ、しかし確実に現れています!

 このような東お多福山の自然の現状と魅力を深く知っていただける方、またそれを多くの人に伝えていただける方を、私たちは求めています。ひとはくブログ読者の皆様は、様々な活動でお忙しい方々が多いことと存じますが、ぜひ、これはとお感じになった方は、ご参加いただけると嬉しいです。

申込方法などは下記のURLを参照ください。
 http://web.pref.hyogo.jp/kok12/higashiotahukuyama.html


 また、「ガイド養成講座への参加は迷うけれど...、話だけなら聞いてみたい!」という方には、公開講座も用意しております。是非お誘い合わせの上、ご参加ください♪


<<東お多福山草原生物多様性ガイド養成講座《公開講座》>>

◆日時:平成26年6月28日(土曜日)13時30分~16時30分(受付は13時から)

◆内容

【講演1】 松村 俊和 (甲南女子大学 准教授)

【講演2】 橋本 佳延 (県立人と自然の博物館 主任研究員)

◆定員:60名(事前申込制・受付先着順)

◆参加費:無料 (ただし、交通費は自己負担)

◆申込方法
http://web.pref.hyogo.jp/kok12/higasiotahukuyamakoukaikouza.htmlをご覧ください。

◆締め切り:平成26年6月25日(水曜日)

ひとりでも多くの方にお会いできることを心待ちにしております。(自然・環境再生研究部 橋本佳延)

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6月8日、ひとはく探検隊『初夏の鳥をさがそう!』が行われました!
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▼まずは、隊長の布野先生から双眼鏡の使い方を教わりました。肉眼で狙いを定めたら、そのまま目の前に双眼鏡を添えるようにして見てみましょう。
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練習が終わったら、いよいよ博物館の外へ出発です!

▼博物館4階入り口前には、コシアカツバメの巣がたくさんありますよ!さぁ見つけられるかな~?
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▼作りたての巣を発見!ツバメは運んできた土を唾で固めて巣を作ります。
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▼高架下に鳥が潜んでいます...双眼鏡で見えるかな!?     ▼メスのハトがたまごを温めていました!!
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▼博物館向かいの建物の屋上に、鳥がとまっていました。鳥は高い建物のはしっこにとまるのが好きみたいです。
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▼今度は深田公園へ向かいます!日差しが出てきて暑くなってきましたよ~
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▼さぁ、公園のどこかに鳥の巣がありますよ。どこかな~?
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▼ありました!松の木の枝にカラスの巣を発見!
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梅雨に入りどんよりした天候が続いていましたが、この日は日差しも強く良いお天気でした♪
お暑い中ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました!

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たんけん報告ポスターはコチラをご覧ください



次回のひとはく探検隊は... 『深田公園のひみつ』です!1fukada.jpg

隊長の大平先生と一緒に、深田公園にはどんなひみつがあるのか調べてみましょう!
ちらしはコチラです

みなさまのご参加をお持ちしております♪



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たにぐち はるな 

6月7日(土)の"フロアスタッフとあそぼう"は毎月恒例の「画はくの日」を行いました。

6月のテーマは「昆虫標本をみてかこう!」でした。s-P1120011.jpg
兵庫県の昆虫なので、みんながよく知っている
虫です。

改めて観察すると、
思っている以上に
きれいな色をしていたり、
かっこいい形をしています。

足はどこから出てるかな?

翅は何枚かな?

みんな真剣にじっくり観察しながら描きます。
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出来た作品は、4階ひとはくサロンにて掲示しています。s-P1120016.jpg(7月の第2週まで)














作品の中から次の3作品がひとはく博士賞に輝きました。

力作ぞろいで博士も選ぶのに苦労されていましたよ。

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次回の「画はくの日」は7/12(土)です。

みなさんのご参加お待ちしています。


フロアスタッフ  せら ゆうこ








ユニバーサル・ミュージアムをめざして53

 

聞いてみて、初めてわかることがある-2

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

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 兵庫県の中学生には、地域のいろいろな場所を選んで行ってみて、そこで職業体験を積むという制度があります。「トライやる ウィーク」と呼んでいます。<ひとはく>にも何人もの中学生がやって来ます。博物館員の「修行」をしていくのです。今年は、わたしもお世話しました。ただし、お世話はしましたが、お返しに、多くのことを教えても、もらいました。<ひとはく>の建物で、車イスでは不便なところを探してもらったのです。わたしがお世話した男の子は、日頃から電動車イスを利用していました。この課題は、彼にしかできませんでした。

 

 館内で見つけた困ったところは、床の段差でした。段差にはスロープが付けてあるのですが、上るには車イスのモーターでも大変でした。その上、下りるのにも介助がないと、スロープが短くても恐いのです。わたしにもマヒがあるのですが、障がい者がスロープや階段を下りるのは、本当に恐いのです。

 

 展示の前の幼児用の踏み台は、車イスには邪魔になります。踏み台がないと小さな子は展示が見えません。かと言って、車イスの人も展示が見たいのです。これには困りました。全国の皆さん、何か良いアイデアがあったら、ぜひ教えて下さい。

 

☆   ☆

 

 4日間の内、3日目と4日目は、博物館の外側を見て回りました。

 

 三田市はもともと山がちな地形ですので、<ひとはく>のあるフラワータウンにも、大小の起伏があります。博物館はそんな中に作られたので、どちらに行っても坂に突き当たります。そこを車イスで行くには誰かに助けてもらうか、いっそのこと諦めるしかありません。でも、諦めていたのでは、「トライやる ウィーク」の課題を遂行(すいこう)することはできません。博物館の裏手にはダラダラ坂が続いているのですが、その坂でも、車イスの人が自分ひとりで上り下りするのは無理だと思います。今、「無理だと思います」と書いたのは、障がい者は、その障がいをもたない人が想像もしていなかったことが、できてしまうことがあるのですが、その坂は、車イスの中学生が自力で上り下りするのは、どう考えても無理だと思うからです。

 

 ボランティアの人に引いてもらって、あるいは押してもらって、坂は乗り越えました。ただし、案の定、その坂を下り、また上ると、男の子はへとへとに疲れていました。肉体的にと言うよりも、精神的に疲れたのです。

 

 4日目は、屋上に出る方法を考えました。何とか車イスで行く作戦を、ふたりで考えます。ミッション・インポッシブルです。

 

 前にも書きましたが、階段は車イスでは無理です。羽根がないのに「飛べ」と言っているのと同じです。では、どうするか? 昨日、長いダラダラ坂では苦労しました。へとへとに疲れてしまいました。

 

 博物館周辺のことをよく知っているわたしが、助け船を出しました。

 

 車イスで屋上に上がるには、

 

① 博物館の通用門のそばのスロープを利用する。一番、簡単です。しかし、この方法は、車イスでは勾配がきついかもしれません。

② 博物館から100メートルほど離れた商業施設のエレベータを使う方法。この方法は勾配がなく、楽ですが、人混みをかき分ける必要がありそうです。人混みで疲れてしまう可能性があるのです。

③ 商業施設のそばのスロープを上る方法。でも、これだと①とあまり変わりません。

④ 時間はかかりますが、ぐるっと深田公園を回って、反対側から屋根に取り付く方法。深田公園を回るには、1キロほど歩かなければいけません。

 

 作戦会議の結果、このよっつの方法があるとわかりました。後は男の子が、それぞれのコースの良いところ・悪いところを判断して、自分にとって、どれが良いかを選ぶことです。

 

 迷いましたが、結局、②の博物館から100メートルほど離れた商業施設のエレベータを使う方法を選びました。実はわたしも、②が一番、車イスに向いているのではないかと思っていたのです。ただし、わざと②に誘導したのではありませんよ。

 

☆   ☆

 

 たかが100メートルです。ですが、途中、何カ所もの障壁がありました。まず博物館と商業施設の間にある道路です。車が通ります。横断歩道を探さなくてはなりません。次に段差です。フラワータウンは、いたる所に段差があると言いました。商業施設の前にも大きな段差があるのです。それを避けるようなスロープを見付けたい。しかし、スロープの勾配は恐いかもしれません。それをクリアーしたら、今度は人混みです。商業施設の中には大勢の人が歩いています。その人たちを避けて、エレベータを見付けるのが、また一苦労でしょう。

 

 あれこれ工夫し、苦労しながら、やっとの事でエレベータを見付けました。これで上の階に行けます。もう安心です。

 

 ところが、エレベータは目的の階には止まりませんでした。目的の階には、決まった時間が来なければ、止まらないのでした。このことは、わたしも知りませんでした。決まった時間は午前10時です。幸い10時はもうすぐです。「どうする」と聞くと、「10時まで待つ」と答えました。

 

 10時になってエレベーターが目的階に止まる時間になると、突然、ガラガラとシャッターが開き、専門店街の店が開きました。男の子はびっくりしましたが、シャッターが開くところは初めてだといって、興味深く見入っていました。シャッターが開くところだけでも、商業施設までやって来た甲斐(かい)があったというものです。でも時間はありません。先を急ぎます。

 

 商業施設の次は、三田市の公共施設やスイミング・スクールの入ったビルです。そのビルを抜けると、直接、歩道橋に出ます。それが博物館の屋上に続く一般歩道になっているのです。

 

 「ここが屋上だよ」と言うと、キョトンとしていました。そして周りを見回してみて、やっと自分の状況がわかったようでした。「登頂(とうちょう)の記念写真を撮ろう」というと、ピース・サインを出しました。屋上に当たる歩道を、端から端までぐるっと回って「下山」しました。「下山」では、博物館近くのスロープを、ボランティアの人の力を借りて下りてみました。

 

☆   ☆

 

 男の子は<ひとはく>が、はたして自分を「トライやる・ウィーク」に受け入れてくれるかどうか、とても不安だったそうです。車イスで博物館員にトライすることなど、できるのだろうか。字は書けるが、ふつうよりも大きな字だし、ハサミは使えるが、ぎごちない。何よりも疲れやすい。疲れやすいという事を、博物館の人はどこまでわかってくれるだろう?

 

 基本的には、わたしも同じです。わたしには、脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)の後遺症があります。車イスは使わないのですが、マヒした右手で字を書いたり、ハサミを使ったりすると、とても疲れてしまいます。第一、それほど長時間は続けられません。ですから、わたしの作業を補佐して下さる方が必要なのです。でも、わたしは仕事を続けています。なぜ仕事を続けているかというと、きっと、わたしにしかできない事があるはずだと、固く信じているからです。

 

 「きっと、わたしにしか、できないことがある」。それは何だろうと、わたしは今でも探し続けています。あなたの「トライやる・ウィーク」の記録ノートに、わたしは「課題をやりとげました。これからもがんばって」と書いてしまいました。あなたは、十分、がんばっているのにと、書いてしまってから後悔しました。今、書き直すとしたらこう書きます。

 

 「課題をやりとげました。これからも、未来の『博物館員』をめざして下さい」

 

 

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館

ユニバーサル・ミュージアムをめざして52

 

聞いてみて、初めてわかることがある-1

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 
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 わたしには、聞いてみるまでわからなかったという経験が、何度もあります。聞いてみて初めて「そうだったのか」と思い当たる。聞いてみることは大切です。勝手な思い込みはひかえるべきです。当事者の意見を尊重するべきです。特に本人が身近にいる場合には、そして、気楽に話してくれるなら、ぜひとも聞いてみるべきです。

 

☆   ☆

 

 兵庫県には「トライやる ウィーク」という制度があります。中学2年生になった時、子どもがおとなの仕事を「学び」に行くのです。中学生になって、子どもの世界から、いろいろな世界が見えるようになった時に、おとなの世界を覗(のぞ)いておけば、現実の社会を知るいい機会になるはずだ。現実の社会に繋(つな)がるかもしれないという試みです。

 

 現代に生きる子どもたちには、現実の世界と空想だけで作ったバーチャルな世界が、区別できなくなっている人がいます。と言うより、(わたしも含めた)おとなには、現実世界の変化が速すぎて、「空想の出来事」だと思っていたことが、いつの間にか現実に起こっていると言った方が実感があるのでしょうか。でも、どれほど「想像を絶すること」であっても、現実の世界では、やるべきことと、やるべきではないことがあります。「できること」と「やっていいこと」は別物です。

 

 「トライやる ウィーク」に参加する中学生も、頭で考えただけの知識ではなく、現実の可能性として将来が思い描けるようになる。「トライやる ウィーク」は、そうあってほしいという試みかもしれません。今年は、わたしもひとり、中学生を預かることになりました。

 

 その生徒は、初めて出会うわたしに緊張気味でした(中学生ですから、初対面では、緊張して当たり前です)。しかし、会ってみるとハキハキとした、言うべきことが言える男の子でした。実を言うと、わたしも緊張していました。どんな中学生だろうと、内心、ドキドキだったのです。しかし、彼の言い方を聞いて安心しました。どうやら、わたしにうちとけてくれそうです。

 

 「トライやる ウィーク」は、その子といっしょに4日間、博物館の建物を見て回りました。

 

☆   ☆

 

 彼は博物館員になってみたくて<ひとはく>を選びました。ほかの中学生も、それぞれの研究員について行きました。標本の整理法だとか、ビオトープ("人工の自然"と呼べば、わかりやすいのかもしれません)の掃除といった、地味だが大切な日常の作業があるのだと教えてもらいます。

 

 その男の子には、どんな仕事をやってもらえばいいのでしょうか? 実は、その子でなければできないことがありました。それは「<ひとはく>の建物で、あなたにとって不便なところを教えて下さい」という課題でした。

 

 その子は電動車イスを使っていました。

 

 法律や条令では、公共の建物は誰でも自由に行き来できるように整えましょうと決まっています。ですが、<ひとはく>は20年以上前に建ちました。<ひとはく>が建つ前には、同じ建物がホロンピア館として博覧会で利用されていました。<ひとはく>の建物は古いのです。どれほど手直しをしても不便は残るでしょう。そんな不便を、車イスを使う来館者になって見付け、こんなところに、こんな不便があったのだと教えてほしい。こんな課題は彼でなければできません。それに、背の高さが車イスを使う彼と同じ幼児の目線ですから、その意味でも不便なところが見付かります。車イスを使う当事者や幼児でもなければ、おとなには、なかなか不便に気がつきません。そんなところは、ぜひ直して行かなければなりません。今すぐ手直しができなくても、こんなところに、こんな不便があるのだと知っておかないと、将来、直すことはできないのです。その男の子の責任は重大です。

 

 わたしたちは作戦を立てました。まず二日がかりで館内を回って、不便を探します。次に博物館の周りを見て回ります。博物館の外は深田公園という市民公園になっています。また起伏の大きな三田市では起伏をカバーするために、博物館の屋上が一般の歩道になっているのです。ただし、男の子に歩道のことは秘密です。行ってみて、どのように驚くかが楽しみです。公園や屋上に車イスで行くためには工夫が必要です。階段は使えません。そのためのルートを考えました。山登りの要領です。

 

 その子にとって、山登りの計画を立てるのは、初めてでした。しかし、その辺はわたしが得意なのです。心配いりません。わたしは以前から野外に出ることが得意でした。登頂の計画なら「まかしておきなさい」なのです。

 

☆   ☆

 

 館内を回って、彼が教えてくれた不便なところです。

 

1.うかつな人が段差と感じない段差も、彼の腕の力やモーターの力では、乗り越えられなかった。

2.机の高さの設定は低いものがあり、研究室の机は低すぎて利用できなかった。お弁当を食べるための机や情報端末は、車イスのままでも座りやすかった。

3.コンピュータが出すクイズの問題は、中学生でもわからない言葉が出ている。問題はひとはくの研究員が作ったのだが、何を聞いているのか、よくわからない問題があった。

4.ビデオ・コーナーはクッションの効いた棒状のイスになっていて、3,4人で見るのに便利だった。だが、車イスだと造り付けのイスがじゃまになって、ビデオの途中で押すスイッチには指が届かない。指が届かないので観る事を諦めてしまった(残念!)。

5.地球の仕組みを調べるコーナーは、おとなの背丈があって、やっと、磁石が回転することで何をしているのかがわかる。子どもや車イスの人では、スイッチは押せても、それでどうなったのかがさっぱりわからなかった。

6.背の届かない子のために、あちこちの展示に幼児用の踏み台が置いてあるが、車イスだとかえって邪魔になる。

7.スロープの勾配がきついので、恐い。恐竜ラボや駐車場の段差のスロープ、2階フロアーから1階フロアーを結ぶスロープは、ひとりだと恐かった(ボランティアの人が助けてくれたので、何とかなった)。

 

 車イスの利用者がスロープを恐いと感じるのは当然です。わたしには、どれほど恐いかがよくわかります。わたしも脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)で右半身がマヒしているのですが、病気になるまでは平気で下りていた階段が、マヒをしてからは恐くてたまらなくなったのです。今でも、我が家の2階から1階に下りる階段は、手すりがあるのに恐い。

 

 しかし、段差が乗り越えられないとは、思いもしませんでした。男の子の腕にマヒがあるせいかとも思いましたが、それだけではないようです。電動車イスのモーターの力を借りても乗り越えられなかったのです。館内を自由に動き回るのは、ひとりでは無理だということです。

 

 幼児用の台と車イスでは、要求がバッティングしています。幼児用の台を置いたら車イスは入れない。車イスを優先したら、小さな子が見られない。う~ん......。

 

 外に出た時のようすは次に書きます。

 

 

 

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
この夏、第15回ボルネオジャングル体験スクールを実施します。
 ボルネオ島では現地のサイエンススクールの生徒とも一緒にジャングル体験をします。サイエンススクールは、日本でいうところの理系の中高一貫校のような存在です。同年代の友達と交流の機会ができます。

 英語がしゃべれなくても、思いがあればコミュニケーションは成り立ちます。結構楽しいものです。
 特に女子の中学生、高校生の追加の応募を待ってます!!

 一生に一度の夏  ここでしか体験できない夏を過ごしませんか? きっと人生のターニングポイントになるはず!!

 是非、追加でのご応募をお待ちしております!!

http://www.hitohaku.jp/relation/inter-contributions/2014bjs.html



(ひとはく 生涯学習課 ボルネオジャングル体験スクール担当)

6月6日(金)トライやる・ウィーク最終日
博物館ではトライやるウィークとして2週間に渡って中学生を受け入れてきました。本日はトライやる2週目の最終日を迎えました。最終日の様子をご報告いたします。


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地学系収蔵庫で植物化石の標本整理をしました。数多くある化石を採取した地点ごとに並び変えています。

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わらから紙を作る体験しました。はがきやしおりにすると風情のある作品となります。

 

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タンポポの生育調査を手伝っています。兵庫県各地から送られた摘み取った花や、発見場所が記入された用紙を整理しています。


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日誌を記入した後、それぞれ感想を述べながらお世話になった方々に挨拶しました。学校から離れた1週間はどうでしたか?来週から再び学校生活を頑張ってくださいね!

情報管理課 阪上勝彦




6月5日(木)トライやる・ウィーク3日目
博物館でのトライやるウィーク3日目の様子をお伝えします。午前中には中学校の先生方も活動の様子を見学に来られました。


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箱の石から化石を探します。そのあと、化石のクリーニングを行いました。貝の化石がはっきりと見えていました。 明日はクリーニングされた標本を整理してもらう予定です。

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生物系収蔵庫棟内で種子標本の点検を行っています。カビや虫がいないか入念に点検してくれています。もしあった場合は、ピンセットで取り除くことになります。中学校の先生方に見守られ少し緊張気味・・・?


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昨日に引き続き、ダンゴムシの標本作製の実験中です。

明日はいよいよ最終日、残り1日最後までしっかり取り組んでくださいね !

 情報管理課 阪上勝彦


6月4日(水) トライやる・ウィーク2日目
博物館でのトライやるウィーク2日目の様子をお伝えします。

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ダンゴムシ・ムカデの標本を試作しています。 画像はアセトンで脱水しています。次に乾燥させます。
しかしながら、ダンゴムシの色が褪せるなど問題も多く、そのための改良実験を奮闘中です。

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琵琶湖の北側の盆地2か所から採取したボーリングコアを整理しています。
  画像は地下45~48mから採取したボーリングコアで断片上になっているため袋詰めして整理しています。
2か所から採取したボーリングコアを比べ断層のずれを調べます。

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車いす利用者の視点に立って、博物館の不便なところや項目を挙げてまとめてくれています。気付かなかったことも沢山ありました。 参考にさせていただきます。

 

明日から後半戦、慣れてきたところで積極的に行動していってくださいね!

情報管理課 阪上勝彦


6月3日(火)
春のトライやるウィークが2週目を迎えました。今週は三田市立上野台中学校、狭間中学校、けやき台中学校、藍中学校、丹波市立山南中学校からそれぞれ2名、計10名の中学生を受け入れています。博物館初日の様子をお伝えします!
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朝一番、初めに職員の前で自己紹介をしました。
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深田公園で「メリケントキンソウ」の分布調査を行いました。 果実の先端に鋭いトゲがあり、駆除対策が必要となっている外来種です。 深田公園では2011年に初めて確認されましたが、3年後の分布調査をし、拡大の実態を調べるお手伝いをしてもらいました。

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深田公園の脇にある池のガマ掃除を手伝いました。 泥にまみれながらも、頑張ってくれました。
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化石のレプリカづくりで使うための材料を、シリコンで固め作っています。今週末には早速使用するとのことです。失敗は許されません!慎重に取り組んでくれました。

 

今週も博物館のいろいろな仕事が待っています。お楽しみに!

 

情報管理課 阪上勝彦

6月にはいりました。雨季の季節がやってきましたね。ジメっとしていますので、体調にはお気を付けください。 

さて、7月のうきうきワークショップで、「ハナカマキリを作ろう」をおこないます!!

博物館1階、共生の森に、ハナカマキリの模型がおいてあるのはご存知ですか?

恐竜の骨やアメリカマストドンなどの大きな展示物がある中で、少し目立たないかもしれませんが、擬態をする昆虫の中でとてもきれいな昆虫なんですよ♪

私は、ハナカマキリという美しい昆虫についてみんなに知ってもらおうと思い、このイベントを考えました。

私たちのまだまだ知らないハナカマキリの姿かたち、生活、習性を多くの方に知ってもらいたいです。


ハナカマキリハナカマキリ横現在制作中のハナカマキリ!!

1つの紙を、はさみで切るだけの簡単なイベントですが、とてもリアルなハナカマキリになるように、もっと改善していきます。

楽しみに待っていてくださいね♪

                                                    フロアスタッフ 田中 博士

暑い日が続いていますね。皆さんお変わりないですか?
6月のKidsサンデーで出会ったキッズたちは すっかり夏服にチェンジ!
ますます軽快にひとはくで楽しく過ごした様子を
ちょこっと、ご紹介します↓

『しゃぼんだま とばそ!』 どうしたら 大きいシャボン玉ができるかな?
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『にじいろ☆らぼ』 しゃぼん玉をよ~く見たら...「いろんな色が見えるよ!」
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『スーパーストローとんぼづくり』 「こうやってまわすと飛ぶんだよ!」
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『にじいろ☆ショールーム』  貝がら、昆虫・・・化石にも 「にじいろ発見!!」
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ほかにもフロアスタッフのイベントや、ひとはく研究員のオープンセミナーなど
もりだくさんの一日でした。

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次回のKidsサンデーは7月6日(日)です。

いよいよ梅雨入りですね。
雨上がりに、太陽に背中を向けて空をながめたら、
"にじ"が見つけられるかも!

(キッズひとはく推進プロジェクト たかせ ゆうこ)

 日本には、約45種のマダニ類が分布しています。
兵庫県内のマダニ類に関する情報は少ないため、現在調査を実施しています。

多くのマダニ種は、植物上や地表で、吸血源となる動物が訪れるのを待ちかまえています。

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葉裏で待機中のタカサゴキララマダニ雄成虫



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白いネル布で下草や地表をなでながら歩くと、そんなマダニ類を採集することができます。
以下に、今の季節に兵庫県で採れるマダニ類の一部を紹介します。



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フタトゲチマダニ雌成虫
畜産害虫として有名ですが、ニホンジカにもよく寄生しています。
そのため、ニホンジカが多い地域では普通にみられます。
また、山林のみならず、市街地にも分布します。



P5210021s.jpgフタトゲチマダニ雄成虫
雄成虫の背面は、硬い背板でおおわれます(雌成虫は前半部のみ)。



P5220109s.jpgヒゲナガチマダニ雄成虫
ニホンジカに好んで寄生します。
ニホンジカのいない地域ではみられません。



P5220107s.jpgタイワンカクマダニ雌成虫
南方系の大型種です。
成虫はイノシシやツキノワグマに好んで寄生します。
一方、幼虫はネズミに寄生します。



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調査後、ズボンにフタトゲチマダニ若虫が付着していました。
マダニ類は、吸血する際に感染症を媒介することもあります。
今はマダニ類の個体数が多い季節ですので、みなさんもご注意ください。


                      (山内 健生(やまうち たけお)/昆虫共生系研究グループ)

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