5月29日(木)に、芦屋市立打出浜小学校の3年生たちとともに、学校のすぐそばにある干潟で野外体験授業を行いました。汚れてもよい靴や服装で干潟に入り、泥だらけになりながら、カニやヤドカリ、貝類などをつかまえてじっくりと観察しました。みんなでがんばって生きものをつかまえたので、特にカニについてはたくさん集まり、立派な調査となりました(正確な数やオスとメスの割合も数えたので、次の授業のときにお知らせします)。野外体験授業を通して、すぐ近くの海辺にもたくさんの生きものがくらしていることを実感でき、身近な海や環境にも興味を持ってもらえたかと思います。またみんなと会えるのを楽しみにしています。
2014年5月アーカイブ
5月29日(木)に、芦屋市立打出浜小学校の3年生たちとともに、学校のすぐそばにある干潟で野外体験授業を行いました。汚れてもよい靴や服装で干潟に入り、泥だらけになりながら、カニやヤドカリ、貝類などをつかまえてじっくりと観察しました。みんなでがんばって生きものをつかまえたので、特にカニについてはたくさん集まり、立派な調査となりました(正確な数やオスとメスの割合も数えたので、次の授業のときにお知らせします)。野外体験授業を通して、すぐ近くの海辺にもたくさんの生きものがくらしていることを実感でき、身近な海や環境にも興味を持ってもらえたかと思います。またみんなと会えるのを楽しみにしています。
5月30日(木) トライやる・ウィーク最終日
トライやるウィーク最終日を迎えました。最終日の活動の様子をご紹介します。
セアカゴケグモの巣をそのまま回収し、クモ、クモに食べられた死骸や葉など仕分ています。クモがどういったものを食べているのか分析調査中です。
まとめとして深田公園のコケマップを仕上げています。採集したコケの名称と採取地点を地図に示しました。
完成した手作りの「深田公園コケマップ」は、ひとはくサロンで掲示を検討中です。お楽しみに!
震災関連の記事が掲載されている新聞を、日付を確認しながらファイリングするなど環境系の収蔵庫整理を手伝ってくれました。
また、セミナー等を機会に博物館に足を運んでくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
5月29日(木) トライやる・ウィーク3日目
博物館でのトライやるウィーク3日目の様子をお伝えします。途中、中学校の先生方も活動の様子を見学に来られました。本日3日目の活動の様子をお伝えします。
深田公園でコケの採取し、採集した地点を白地図に印を入れています。この後、コケの名称を確認します。
明日は最終日、最後まで気を抜かぬよう頑張ってください!
情報管理課 阪上勝彦
5月28日(水) トライやる・ウィーク2日目
標本棚の各部品を確認しながら組み立てました。その後再び分解して棚ごとに部品に印を入れ倉庫へ移動しました。 同じ部品でも、歪み等で一致せず悪戦苦闘・・・
セミナー(箱庭づくり)の材料を準備しています。午前中は石洗い、午後は粘土や樹木の部分を準備しました。 完成品はこのようになるそうです。(写真右)
残り2日、明日はどのような活動が待っているのでしょうか。お楽しみに!
情報管理課 阪上勝彦
5月27日(火)
本年度のトライやる・ウィークがスタートしました。
博物館では三田市立長坂中学校、八景中学校、富士中学校、ゆりのき台中学校、西宮市立塩瀬中学校、宝塚市立
西谷中学校からそれぞれ2名、計12名の中学生を受け入れています。
初めに職員の前で自己紹介をしました。
残り3日間、この機会に博物館の裏側の仕事を経験し、理解してくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
6月の楽しいイベントをご紹介します♪
◆土・日・祝の13:30~から行っているイベント「フロアスタッフとあそぼう」
6/1(日)かたつむりクイリング ◎4階ひとはくサロン
7(土)画はくの日 ◎場所・テーマは来てのお楽しみ♪
14(土)・15(日)くちばしペーパークラフト ◎3階展示室
21(土)・22(日)けんちくかの日 ◎4階ひとはくサロン
28(土)・29(日)きょうりゅう骨パズル ◎3階展示室
▲かたつむりクイリング ▲画はくの日
▲けんちくかの日 ▲きょうりゅう骨パズル
◆ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベント
6/8(日)13:00~ ひとはく探検隊「初夏の鳥をさがそう!」◎4階ひとはくサロン集合
▼6月のひとはく探検隊・詳しくはこちら http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11094_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2
いずれも...
受付 10:30~ /4階カウンターにて(定員になり次第終了)
定員 先着20名
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第15回ボルネオジャングル体験スクールの締切間近です。
▼詳しくはこちらをご覧ください
http://www.hitohaku.jp/relation/inter-contributions/2014bjs.html
▲博物館のオランウータンにもあいにきてね。
(フロアスタッフ まつだ)
ミュージアムショップに新商品が登場しました。
▲LaQ(ラキュー)のティラノサウルス・トリケラトプス
こちらはLaQ(ラキュー)といって球体ができるブロックのおもちゃです。
ティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜を作ることができるキットが販売中♪
ミニサイズと大きめのサイズがあります。
▲大人気の恐竜フィギュア ▲「丹波の恐竜フィギュア」販売中!
ほかにも昆虫グッズなどが豊富にありますよ。
ぜひ、お土産にどうぞ♪
7/19(土)からは「ゾルンホーフェンの化石コレクション展」(~11/3まで開催)が始まります。
博物館の恐竜・化石もじっくりご覧くださいね。
▼ゾルンホーフェンの化石コレクション展(予告)および関連セミナーはこちらhttp://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/solnhofen.html
(フロアスタッフ まつだ)
今日はさわやかな青空のもと、
藤本研究員の企画中のセミナーの試行のため、
深田公園でピクニックランチをしました。
木陰に広げたピクニックラグに座り、
あたりを見回すと・・・
満開のシロツメグサの花畑では ミツバチが蜜を集めたり
テントウムシがアブラムシを探したりと
生きものたちがいそがしく動きまわっています。
ヨトウムシ
シャクトリムシ
ガの幼虫も何種類か遊びに(?)来てくれ楽しいひとときになりました。
みなさん、ひとはくにお越しの際は、
深田公園で生きものとの出会いあふれるピクニック、おすすめですよ^^
生きものの気配は公園の水辺にも満ち満ちています。
池に近づくと、私の気配に気づいた生きものが「キョエッ!」という声とともに水に飛び込む音が。
水の中には小さな魚もスイスイ・・・ん?あれは何?
大きな石?にしては模様がふしぎ...
もしかして・・・?
長い枝でツンツンしても動きません。
「藤本先生、水の中に大きなカメがいる~!」
「なになに~?! わ、でかい!」
池に元からいる住人ではなさそうなので、
博物館に戻って専門の研究員に相談してみることに...!
<第二幕につづく・・・>
(キッズひとはく推進プロジェクト/たかせゆうこ)
5月18日(日)ドリームスタジオの見学を終えて、企画調整室でPCに向かってると、
「「自然の流れ」に、でっかいカメがおんねん!」と、藤本研究員と科学コミュニケーターの高瀬さんが、興奮気味に、やってきた。
「でっかいクサガメが歩いてんのん、見たことあるけど・・・ でかいって、どれくらいなん?」
藤本さん、両手を肩幅くらいに広げ、「これくらい!」と、6、70cmくらいを示す。
「そら、ないやろ〜〜」(冷静)
「高瀬が写真撮ってるで!」というので、見せてもらうと、水面が光ってよくわからない写真だったが、甲羅の模様は、クサガメやアカミミガメとは違うことがわかった。
正体がわからないのも困るので、とりあえず、現地を見に行ってみることに。
実験セミナー室に置いてある、柄の長さ1.8mほどの丈夫な魚網を取り出し、肩に担いで、深田公園へ。
「そんな網に、入れへんで。めっちゃ、でっかいねんから!」と、藤本さん。
「頭から半分くらい突っ込んで、持ってきたらええがな」と、私。
ちょっとワクワクしながら、「自然の流れ」に着いた。
季節は進み、ガマの葉は伸び、ずいぶんアオミドロが繁茂している。
水際から1mほどのところに、白っぽい、ハンドボールみたいな物体が沈んでいるのが見えた。
逃げられないよう、さっと網を入れてみるが、動きがない。
あっけなく、網にすっぽりと入った。
「あれ。入ったね・・・」
それほど巨大なカメでは、なかったのだった。
ときどき、いてはります。「うちの田舎には、こんなにでっかいヤンマがいる」って、両手の人差し指を立てて30cmくらいの大きさを示す人とか。
気持ちは、よくわかる。
生きたカミツキガメじゃなくてよかった。
ペットで飼われてるリクガメっぽい。見たことある。
さて、どうしよう・・・?
「水に戻しとこか?」(藤本)
「なんでやねん。来月、トライやるウィークでここの管理すんのに、腐ったカメが沈んでたら、イヤやろが。」
「カメが出てきたら、トライやるの中学生も喜ぶやんか!」
「喜ぶかいな。臭いがな」
でも、とりあえず、だれか研究員にきいてみるか?
いらん、って言われたら、土に埋めるか、燃えるゴミだな。
高瀬さんが用意してくれた袋に入れて、持って帰ることに。
ううっ、臭い!
5月のさわやかな風は、腐敗臭も容赦なく運んでくれるのだった。
ズッシリと、けっこう重い。しかも、臭い。
グォーン、グォーン。
背後から聞こえるウシガエルのうなり声は、ご苦労さん!と言ってるようだ。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
博物館に帰ってググってみると、ヒョウモンガメっぽい。
展示などで使えるかどうかわからないが、生態研究部に電話すると、和田さんがおられた。
「えーっと、和田さんは、カメに興味ありますか・・・?」
事情を説明すると、ウミガメを研究している客員研究員の岡本さんと、いっしょに見に来てくれた。
お二人は、寸法を測ったり、写真を撮ったり。
岡本さんいわく。
立派な個体ですね。
売ってるのは数センチですから、ここまで大きくするには、だいぶかかりますよ。10年とか・・・
甲羅の状態からして、丁寧に育てられたんだと思いますよ・・・
専門家には、いろんなことがわかるんだ。感心。
そばで素人たちは、
死んだから捨てられたのかな? でも、あそこまで運ぶのも、重たいで。
それとも、逃げ出して歩いてきたのか?、はたまた何かに絶望して・・・
名前付けなあかんな。ふかちゃんとか・・・
などと、たわいのない話を繰り広げるのだった。
「ところで、これって、うれしかったですか?」(藤本さん)
「まあ、そうですね」(岡本さん)
がんばって担いできた甲斐があったというものだ。
最後には、段ボール箱に収まったカメさん。
博物館の冷凍庫へ向かったのだった。
(八木 剛 記)
ひとはく探検隊とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベントです。
5/11(日)の探検テーマは「公園の小さな生き物をみに行こう!」
当日はよく晴れて気持ちいいお天気でした。
池田先生のトカゲ・カエルのレクチャーを受けてから、博物館のとなりにある深田公園に出発!
公園のあちこちの茂みをみてまわりましたが、なかなかみつかりません。
やっとトカゲがみつかった!と思ったら...すばやく逃げてしまいました。
トカゲやカエルは捕まえることができませんでしたが、カエルの赤ちゃんのオタマジャクシは、
深田公園の池で泳いでいるのをみることができました。
ふたたび博物館へもどって、池田先生が飼っているヤモリや貴重なコモドドラゴンの頭骨標本をみせていただきました。
トカゲは鳥など天敵におそわれるとしっぽを自分で切り、切れたしっぽに鳥が気をとられているうちに逃げます。
切れたしっぽはまた生えてくるそうですよ。はじめて知ってびっくりというお客様も!
来月のひとはく探検隊は...
6/8(日)13:00~ ひとはく探検隊「初夏の鳥をさがそう!」
深田公園へ出て、双眼鏡を使って初夏の鳥を観察しよう!
▼6月のひとはく探検隊・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11094_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2
みなさまのご参加おまちしております。
(フロアスタッフ まつだ)
平成26年度「ENEOSわくわく生き物学校」をラムサール条約登録湿地の豊岡市田結地区にて開催します。今年は、6/21-22に実施いたします。この時期はちょうどホタルやモリアオガエルの季節です。運がよければ、3種類のホタルが同時にみれるかも知れません。この取組みは、豊岡市さんの主催、JX日鉱日石エネルギー株式会社の協賛で行っています。コウノトリの野生復帰に関する取り組みを知っていただくだけでなく、現地にて簡単な自然再生にみんなでトライします。ひとはくでは、毎年この取り組みを、お手伝いしています。
さて、参加資格ですが、こちらは豊岡市外の小学校4~6年生の児童と保護者各1人のペアが対象です。湿地での活動に興味のある方、体験してみたい方、ぜひ、申し込みください。
詳しい内容や申し込み方法は、豊岡市のHPをご覧ください。
http://www.city.toyooka.lg.jp/www/contents/1398224450142/index.html
<活動の概要>
1 主催:兵庫県豊岡市
2 協賛:JX日鉱日石エネルギー株式会社
3 協力:兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県立コウノトリの郷公園、コウノトリ湿地ネット、豊岡市田結区
4 後援:環境省近畿地方環境事務所(予定)
5 活動内容
(1) 開催日時:平成26年6月21日(土)~22日(日)
●集合 21日(土)午後1時 ●解散 22日(日) 正午
※集合解散場所:豊岡市城崎支所(城崎町桃島1057-1 TEL:0796-32-0001)
(2) 開催場所:兵庫県豊岡市内(兵庫県立コウノトリの郷公園および豊岡市田結地区)
※時間に関しては、およその目安です。
※当日の状況により内容を変更する場合があります。
6 申込方法
参加申込書に記入の上、郵送またはファックスで申し込みください。
【申込期限:平成26年5月23日(金)】
ご参加をお待ちしております!
(みつはし ひろむね)
大会から優秀な発表には賞も授与されます.
学校やクラスで,昆虫の研究に取り組んでいるなら,是非,腕試しに発表してみるのは,どうでしょうか.
申し込み方法など,詳細は昆虫学会大会のホームページで確認ください.
http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/insect-eco/admission.html
橋本佳明(自然環境評価研究部)
藤の花房をやさしくゆらす
さわやかな風が吹きわたる5月4日、Kidsサンデーが開催されました!
「これやってみたい!」
お天気に恵まれて、ひとはくの建物の中や外(公園)でキッズが楽しむ姿が見られました。
◆丹波の恐竜化石発掘セミナー
みんな真剣に化石をさがして、
いつも「ひとはく恐竜ラボ」で化石をクリーニングしている
スタッフの方に確認してもらいます。「どれどれ...」
◆デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタンものがたり』
フロアスタッフ手作りの「動く」紙芝居です。
◆展示室ツアー『ひょうごの自然じまんツアー』
「コウノトリとボク、どっちが大きい?」
◇ひと休み&お昼ごはん
深田公園では 鳥の声や風の音を聴きながら ほっとひと休みできます。
※チケット(半券)があれば再入館できます。
◆フロアスタッフとあそぼう『ティラノ☆ハット』
「がお~っ!」かわいいティラノサウルスがたくさん誕生しました!
◆パネルシアター
野ネズミさんやクマさんなどが主人公の楽しいおはなし。
◆サイエンスショー『風車(かざぐるま)で風とあそぼう』
よく回る風車を作ったら、外で風と遊ぼうね!
◆run♪run♪Sunday『アメンボ』
昨年も大好評だったアメンボとり!
家族みんなで協力&競争しながら ワイワイ♪アメンボを追いかけました。「とれたかな?」
◆『わくわくネイチャー・テクノロジ~水にうく生きもの~』
次回のKidsサンデーは6月1日(日)!
Kidsサンデーにお越しの際には
毎月変わるプログラムと一緒に
ひとはくの周りの日々変わる自然も楽しんでみませんか?
タンポポの周りではどんな風が吹いてるのか、風車で調べてみてもいいかも!
(キッズひとはく推進プロジェクト/たかせゆうこ)
人と自然の博物館では、キッズサンデーなどたくさんのイベントもあり、大盛況!
5月4日は、大人気のイベント「丹波の恐竜発掘セミナー」や、私たちフロアスタッフのイベント「ティラノ☆ハット」もおこない、恐竜づくしの日となりました。
「ティラノ☆ハット」のイベントでは、まずは恐竜のお話「丹波の恐竜タンタンのナイトミュージアム(ダイジェスト編)」を上映し、恐竜の世界にみなさんをご案内。
次にクイズでは、恐竜に一番近い生き物が「鳥(トリ)」であることに、子どもたちはビックリ!!
ティラノ☆ハットを作り始めると、みなさんがもくもくと手を動かし、真剣につくられていました。
出来上がったら、全員で...
「はい! ガォ~ w w w !!」
小さな肉食恐竜ティラノサウルスの子どもたちはみんな元気いっぱい。
また楽しいイベントをたくさん予定しております。
ぜひ、ご参加くださいね♪♪
フロアスタッフ 田中
観察会の様子はこんな感じです。1年生から6年生まで全員参加で、高学年の子が1年生などの世話をみてくれています。
川の水温もほどよく冷たく、水位も下がっていてとても良い条件で採集できました。
ちょうど膝までの水深で、所々に深いところがあって、全身びしょ濡れの子どもいましたが、まったく動じることなく採集に夢中です。
採集した生物は水槽にいれて台の上に集めて、いくつかの種類をとりあげて解説します。そのあと、しっかり観察できるように種類ごとにタッパーにいれておきます。アカハライモリやドンコ、カワムツ、オニヤンマ、アメリカザリガニ、トノサマガエルなどの大きなもののほか、ニンギョウトビケラやトビイロトビケラの仲間、コオニヤンマ、ハグロトンボ、コシマゲンゴウロ、ミズカマキリ、コオイムシ、コバントビケラ、ヤマモトセンカイトビケラの仲間、ナミウズムシ、カワニナなど、たくさんの種類がとれました。ちなみに昨年度の観察会では、約53種類が採れています。
さて、今年は何種類だったでしょうか。黒板にざっと書き出してリストをつくったところ、およそ51種類が記録されました。おおむね、昨年とおなじぐらいの種類となりました。昨年に比べて、カワニナの個体数がぐっと増えていましたが、カゲロウの仲間やサワガニ、ドジョウなどが見つかりませんでした。外来種のアメリカウズムシが増えていることも気になるところです。
学校には、採集した水生生物の液浸標本とアップで撮った写真が保管されていて、このあとの学習でしっかりと観察できると思います。小さな昆虫にも関心をもってくれたり、カワニナがひっつく仕組み、大雨のときにどこに逃げるのか、など色々な疑問が生まれています。年度の最初にこうした体験を伴うことで、このあとの色んな授業での関心が高まることを期待したいです。
これと並行して、若井川では小さな実験をしています。ここからが真骨頂!
小規模な対策による自然の修復は、「小さな自然再生」と呼ばれています。ここでも挑戦しています。
川のなかに大きな石を集めて上向きの堤防を昨年7月の授業でつくりました。たった1時間の作業で、しかも仕組みはとっても単純ですが、効果はそれなりにあります。下の左側の写真は昨年に工事をして2週間経ったところです。右側は昨日の写真(2014年5月)です。昨年は、大きな洪水が何度かあって、小さな石は流されましたが、大きめのものは、そのまま維持されています。周りに散らばった石は、小学校のみなさんが集めて修復してくださりました。簡単に治るのもこうした取り組みの気軽さです。
まず、上流側と写真の右側に土砂が溜まって浅瀬ができました。写真左側の突き出したところは、流れが速くなって瀬になったほか、深みができて魚がついています。さらに、写真右側の下をご覧ください。洪水のときに、流れが右側に寄るので、この部分が掘れてワンドが自動的に出来ています。今年の観察会では、この部分で、たくさんのカワニナ、魚やアカハライモリが採れました。
右側のところを反対からみると下の写真のようになっています。ばっちりワンドと水みちが出来上がっています。この水路部分は、増水したときだけ流れて、泥は定期的に流されます。普段は水たまりに近いもので、泳ぐのが苦手な生き物の住処になります。
下の右側の写真をご覧ください。予想よりも変化が大きかったのが上流側です。おそらく洪水のときに突堤がじゃまして水位があがり、上流側はかなり水深が深くなりました。おかげで魚はたくさんいついているのですが、子どもが入るには危ないぐらいの水深に。こんな小さな仕掛けでも、ちょっとだけ変化のある川になりました。
普通なら、素通りしてしまいそうなところですが、キャラバン事業がきっかけとなっていくつかの発見もあって有意義なものとなりました。
(ヤマモトセンカイトビケラの仲間、モリクサツミトビケラの仲間がたくさん採れてよかったです)
加西市のみなさん、西在田小学校のみなさん、加西ナチュラリスト倶楽部のみなさん、大変お世話になりました。
引き続き川での活動を続けていただければと思います。
美麗でモノ珍しいものを陳列するタイプの移動博物館とはまた違った形で、地域資源を生かしたユニークで持続可能な活動プログラムをつくってゆくことができればと思いますので、みなさん引き続きご協力のほどよろしくお願いします。
こちらは博物館の3階入口です。
ハナミズキが、色鮮やかでキレイですね。
ひとはくは、ゴールデンウィークもイベントもりだくさんですよ♪
5/2(金)は、『うきうきワークショップ~簡単!化石のレプリカづくり~』を行います。
好きな色を選んで、オリジナルのアンモナイト化石を作ってみましょう。
時間:10:30~16:00(時間内でしたら、いつでも参加できます)
場所:4階ひとはくサロン(材料費100円)
◆フロアスタッフとあそぼう「ひとはくこどもの日スペシャル」
5/3(土)・4(日)は、「ティラノ☆ハット」
5/5(月・祝)・6(火・休)は、「さかな万華鏡」がありますよ。くわしくは、下記の案内をご覧ください。
▼「ひとはくこどもの日スペシャル」
http://www.hitohaku.jp/news/files/kodomo_special.pdf
▼5月イベントカレンダーはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/EventCalendar/#cal_top
みなさまのご参加お待ちしております。
(フロアスタッフ まつだ)