8月10日(土)から18日(日)にかけての「むしむしたいけん」では、1,900名を超える方がご来場くださいました。
そのほとんどは、幼児または低学年児童を含むご家族連れでした。
15日から18日の間、ご来場の保護者の方に、無作為にコメントをお願いし、49件のコメントをいただきました。ご協力ありがとうございました。
その中からいくつかをご紹介し、9日間のお礼に代えたいと思います。
ありがとうございます。
「本物」を集めているのが、博物館のいちばんの特徴ですが、実物資料を将来にわたって継承するという性質上、扱うのは「標本」が中心になってしまいます。
子どもたちが「標本」に関心を示すようになるのは、生きていて、動いている昆虫が好きになり、標本とはどういう状態かが理解できるようになってからだと思います。
こうやって生きた昆虫をたいけんしてくれた子どもたちが増えることで、博物館の標本も、それこそ、生きてくることでしょう。
ありがとうございます。
そう言っていただけると、来年もがんばろうかな、と思ってしまいます。
ありがとうございます。
今の子どもたちは、かつてのように、お友だちどうしで気軽に屋外で遊ぶことが、とても難しくなっています。虫とりなんて、いつでもどこでもできたのですが、今どきは、保護者同伴は当然のこと。事前に日程や場所を調整しないといけないような状況ですね。
そう考えると、この場は、親御さんや子どもたちの虫とりを「代行」しているようなものかもしれません。
ほんとは、野外でいっしょに虫とりできればいいのですが、はじめての方にたいけんいただくには、このような場がますます重要になるのかな、と思いました。
お盆の期間は、帰省の方も多かったです。
東京でも、虫とりはできますし、立派な博物館もありますが、同じようなプログラムはないかもしれませんね。
みんながみんな、虫をさわれるわけではないですし、そうなる必要もないと思います。
「ぬりえ」のコーナーは、生きた虫をさわるのは苦手な子も、標本をじっくり観察することができるよう、設定しました。
ここでは、「動いてない」ことも、ふしぎですね!
ご自身は虫をさわったことがない(または苦手な)のに、お子さんは虫が好き、という親御さんも、けっこういらっしゃいました。
そんな方々のお役に立てれば、幸いです。
一つ前の方からもコメントをいただきましたが、「むしむしたいけん」のスタッフの中心は、高校生や大学生でした。彼ら彼女らの多くは、ひとはくのセミナー「ユース昆虫研究室」の卒業生です。現役の中学生も何人か、スタッフ体験として、応援してくれました。
彼ら彼女らは、子どもたちに身近な存在であり、親御さんにとっても、気難しそうな研究員に対してより、はるかに質問もしやすかったと思います。
接客面で不慣れなことも多かったかと思いますが、こういうお言葉をいただけると、彼ら彼女らにも励みになります。
来場者のみなさん、スタッフのみなさん、9日間、ありがとうございました。
(八木 剛)