博物館について > ニュース > 三田市から哺乳類化石発見
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化石発見地点
三田市富士が丘、工事中道路の法面。
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化石の概要
・バク上科(Tapiroidea):
下顎第一〜第三大臼歯、3月10日採集。
・炭獣(たんじゅう、Anthracotheriidae):
ほぼ完全な下顎頬歯列(下顎第二〜四小臼歯、第一〜三大臼歯)を伴う下顎骨、5月24日採集。
・哺乳類足跡化石:
木村一成氏(湊川高校)より通報、その後田中里志氏(京都教育大学)と三枝研究員(人と自然の博物館)により確認。
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化石の産出層および年代について
神戸層群吉川層から化石が産出している。これまで、神戸層群の凝灰岩層から3千7百万年前後の年代値が得られている。
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化石発見の意義
1)今回発見された化石は日本では産出が極めてまれな古第三紀陸生哺乳動物化石である。
古第三紀(6550万〜2400万年前)の陸生哺乳動物化石が発見された場所は日本ではこれまで13箇所のみであり、(北海道沼田町、同釧路市、福島県いわき市、兵庫県神戸市、山口県宇部市、山口県豊北町、福岡県北九州市、福岡県宗像市、佐賀県伊万里市、長崎県佐世保市、熊本県宇土市、同県大矢野町、同県御所浦町)個体数でいえば、20個体分に過ぎない。
2)日本ではきわめて例外的な複数種の第三紀陸生哺乳類化石が出る産地である。
日本で複数種の哺乳類化石が発見されている古第三紀哺乳類産地は、山口県宇部市(2種)、佐賀県伊万里市(2種)、熊本県御所浦町(3種)のみである。これに対して、三田市の新産地では、2種の哺乳類化石が採集された。こうした産地は第三紀(6550万年前〜180万年前)全体でもきわめて珍しい。したがって、
三田市の新産地は日本における哺乳類の進化、ひいては日本列島の地史を語る上で極めて重要な産地である。
3)アジア全体でも稀少な年代測定の可能な古第三紀哺乳類化石産地である。
大陸の古第三紀哺乳類化石産地では年代測定可能な火山灰層が存在しないのが普通である。そのため、その年代論には常に不明瞭な部分が残る。しかし、三田-神戸の古第三紀の哺乳類化石産地の地層である神戸層群には年代測定可能な火山灰層が含まれており、詳細な年代決定が可能である。こうした産地は、
アジアでは、三田-神戸とミャンマーのポンダウンの2産地しかない。
(文責、自然・環境評価研究部 三枝春生)
哺 乳 類 化 石 発 表 資 料
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