研究所からのお知らせ
【研究】「聴覚失認者に認知しやすいチャイム音」を探る視聴覚実験
聴覚失認者に認知しやすいチャイム音は存在するか?
Are there chime sounds easy to hear for persons with auditory agnosia?
2019年11月発行
著者: 三谷雅純
掲載誌: 福祉のまちづくり研究 21巻、13-23、2019(福祉のまちづくり学会誌)
内容紹介:緊急災害放送では注意喚起のチャイム音が付きものです。しかし聴力は正常で音は聞こえるのに、「音」を「音」として認識できない聴覚失認者にとって「注意喚起のチャイム音」とはどんなものなのでしょう。もし脳に届いていても、認知できないのなら意味はありません。そこで失語症を含む高次脳機能障害の皆さんにお願いして、「聴覚失認者に認知しやすい緊急災害時のチャイム音」を視聴覚実験で確かめてみることにしました。聴覚失認者は言語音の聞き取りが苦手ですので、負荷刺激として記号としてのアルファベットとトランプの柄、それに一桁の足し算・引き算を暗算してもらって、チャイム毎の注意喚起力を調べることにしました。結果は、負荷が軽いか繰り返しがあれば、聴覚失認者でも大抵のチャイム音には注意喚起されることが分かりました。
しかし、現実の緊急災害放送では大事な情報が言語音(=普通のこ
詳しくは:
Study_Report_2019.pdf
をご覧下さい。