博物館に期待して
三田市長 塔下真次
三田市は“心のふれあう田園文化都市”を基本理念に、二十一世紀を目標とした「三田市新総合計画」を本年四月にスタートさせ、豊かな市民の生活の実現と魅力ある中核都市をめざして、諸施策に万全をあげて取り組んでおります。
このような中で、ホロンピア博覧会は一九八八年「田園文化都市への旅立ち」をテーマに、百万人を超える人々を迎えて華やかに展開されました。そのメイン会場の深田公園ホロンピア館が装いも新たに県立自然系博物館（仮称）として平成四年十月の開館をめざし、工事が進められています。さらに屋外施設の大温室も建設の予定となっております。
この博物館は、ご承知のように、従来の機能（資料収集、調査研究、展示・普及）を持つのはもちろん、「学術交流、データバンク、ジーンバンク、シンクタンク、公園都市研究」を新しい特色とし、“開かれた博物情報館”としてユニークな館をめざしています。したがって、自然破壊・環境汚染等の環境問題をはじめ、資源・エネルギー・食料問題など地球規模での取り組みが求められている今日、その解決策を提示して頂けるとともに、自然の本質と生命の大切さについて学ぶことのできる新しい学習の場を提供して頂けるものと期待しているところです。
三田市にとりましても、博物館は私たちがめざす自然と調和したアメニティの高い田園文化都市づくりのシンボルになるのではないでしょうか。北摂・北神・丹波およびその周辺地域の文化活動の拠点としての役割を担いながら、人間性豊かな新しい文化の向上・発展をリードして頂けるものと期待しております。
さらに博物館が真に市民・県民に開かれ、憩いの場として日常手軽に利用されるよう、市民・県民の皆さんのご支援・ご協力を得ながら、より多くの人々に親しまれ、愛される名称（愛称）の設定や友の会といった会員制度等の活用を考えていければと願っております。
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Copyright(C) 1998, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1998/03/27