現在の主な収蔵資料
五 植物
1 細見コレクション
氷上町在住の植物研究家、細見末雄氏は、県下の植物相解明に長年努力されていますが、その研究の基礎となった所蔵標本は、県下の個人コレクションとしては最大です。その貴重なコレクション(標本数2万点)をこのたび寄贈頂きました。この標本により今後の兵庫県の植物研究は飛躍的に進むものと考えられます。
2 稲田コレクション
故稲田又男氏は加古川市在住のシダ類研究者で、4千点のシダ類標本と5百点の文献を残されました。この貴重なコレクションと文献を同氏夫人の政子氏により自然系博物館開設準備を機会にご寄贈頂きました。これらの資料は県下のシダ類相の解明に大いに役立つでしょう。
3 中西コレクション
故中西哲氏(元神戸大教授)は生態学研究に多大な成果を上げられ、その研究の基礎となった所蔵標本は、コケ類、地衣類の着生植物群落の生態標本です。同コレクションの中には、現在森林が伐採され、二度と採集不可能な標本が多く含まれています。着生植物群落のコレクションとしては国内最大です。
この貴重なコレクション2万5千点は、夫人のご好意により自然系博物館設立準備室にご寄贈頂きました。同コレクションは日本の着生植物群落の研究に不可欠のものです。
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Copyright(C) 1998, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1998/03/27