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◇ 兵庫の生きた宝物(ホウモツ)
私たち人間が、生活をするずっと以前から生息していた植物の中で、目下その
生活圏が奪われようとしているものがあります。そのような危機に瀕した植物
のうち、県下でも特に貴重な植物から5種を選び紹介します。
写真の説明
キヨスミウツボ
生きた植物の根に寄生し、自らは光合成をしない活物寄生植物です。
神戸市内に兵庫県下で最も大きな群落が見つかっています。
オチフジ
花形、葉質が他にない特質を秘めた日本固有の貴重種で、近畿の特定域のみ
自生しています。
タジマタムラソウ
北兵庫に分布し、兵庫県の地域名を持ち、兵庫県外では、日本海側のわずか
な地域にしか生育していません。
キバナサバノオ
世界で初めて兵庫県で発見されましたが、様々な開発によって、その生息場所
が狭められ、現在では絶滅の危機に瀕しています。
コブシ
兵庫県で幻の樹と思われてきたコブシが、但馬地域の河畔で多数自生している
のが確認されました。
(文・写真 系統分類研究部 橋本 光政)
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Copyright(C) 1995, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1995/12/18