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冬の星座に見る星の一生


 水素のガスから生まれた星、核融合反応という水素の粒が4つ合体するときのエネルギーで光っています。重い星では、この反応が次々と起こり、様々な元素が作られていきます。さらに一生の最後の大爆発のときにも多くの重い元素が作られます。太陽も地球も、そして私たちのからだも、このようにして星が作った元素が材料になっています。
 冬の星座には、星の一生の様々な姿を見ることができます。


馬頭星雲

 オリオン座三つ星の東端にあります。中央、黒く湾のように見えるところが馬の頭に似ています。暗黒星雲とよばれるガスとチリの雲で、このような雲が収縮すると星が生まれます。
(NASA提供)
冬の星座

ばら星雲

 オリオン座とこいぬ座にはさまれた明るい星のない<いっかくじゅう座>にあります。星が生まれて100万年以上もたつと、母体のガスは広がっていきます。
(NASA提供)



オリオン座大星雲

 表紙写真の赤い星雲の中心部です。中央部に生まれて10万年ほどの赤ちゃん星が台形を作っています。上方のオレンジ色の部分は、星のたまごが埋もれていて、そのエネルギーでまわりのガスが激しく飛び散っている様子です。
(国立天文台ハワイ・すばる望遠鏡撮影)
プレアデス星団(すばる)

 誕生して6000万年くらいの星の集団。青年から壮年くらいの星たちです。母体のガスはほとんどありません。
(西はりま天文台)



西はりま天文台

かに星雲

 1054年に爆発をした星の残骸です。秒速約1500kmで広がるガスには、星の中心部の核反応で作られた元素、爆発の瞬間に作られた元素など、様々な元素が含まれています。これらのガスが惑星や生命の材料となります。
(NASA提供)



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Copyright(C) 1999, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 2000/12/20